筑波学院大学と茨城県立筑波高校、「つくばね学」で連携協定を締結 高大連携の新たな形を追求へ
配信日時: 2018-09-02 20:05:03
筑波学院大学と筑波高校は8月29日に連携協定を締結した。筑波学院大学の「つくば市をキャンパス」にした必修授業である地域連携活動と、筑波高校の地域学である「つくばね学」という教育プログラムを更に強化し、筑波高校の学生を大学で1年間教育して高校の卒業単位とする新たな試みである。
筑波学院大学(学長 大島愼子)と茨城県立筑波高等学校(校長 国府田稔)は8月29日、地域に根差した教育の発展を目指し連携協定を締結する、と発表した。この協定は同大学と同高校がともに、地域に積極的に貢献する人材を育成する目的で、双方が持つ教育的資源を活かして連携することにより、地域社会に貢献することを目指すものである。
筑波学院大は平成17年度から、「つくば市をキャンパスに」を掲げた「OCP」(オフ・キャンパス・プログラム)という、1年次、2年次の学生が地域の企業、自治体で活動することを必修とする科目を設け「社会力」を養成している。これは、この度つくば市が政府より選定された「SDGs未来都市」に協力するもので、持続可能な未来(Sustainable Development Goals)を実現する人材育成を行っている。
一方、筑波高校は平成28年度から、「体験的地域学」として幼稚園や保育所等の同校周辺の施設で活動する「つくばね学」による実習を通じて、「人間力」の向上を目指している。
今回の協定は、両大学・高校の間で、「高大連携」による相互の授業単位認定を主要な内容とする。
具体的には、筑波高校の平成31年度入学生から、「つくばね学」の講座の1つとして、筑波学院大の施設において、大学の講座を受講できるようにする。この講座を選択した生徒は2~3学年にかけて約1年間、毎週金曜日に筑波学院大で複数分野の講義を受講し、一定の水準を満たせば、「つくばね学」の単位取得が認定される。
筑波学院大は現在、ビジネスマネジメント、グローバルコミュニケーション、情報デザイン、メデイアデザインの4系統のコースがあり、平成31年度は地域デザイン系のコースを開始するため5系統となる。また、これにより、筑波高校の生徒の多様な知的興味と進路希望にさらに応えることが可能となる。同校生徒が筑波学院大に進学した場合には、「つくばね学」で取得した単位を、大学の単位として認定するよう検討する方向である。
筑波学院大と筑波高校は、地域に根差した教育機関として次世代を担う人材育成に努めている。 筑波学院大の「OCP」は平成17年度の文部科学省の現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)に認定され、教育の新たな形を提示している。一方、筑波高校の「つくばね学」は、茨城県の「一人一人が輝く活力ある学校づくり推進事業」の重点校として「人間力」の向上を図っており、大学との連携において、研究学園都市・つくば市での「学び」を深める取り組みを目指している。今回の高大連携は、高校生が系列・付属関係にない大学施設において、多様な分野の講義を1年間受講するという形式であり、県内でも極めて画期的な取り組みとなる。
▼本件に関する問い合わせ先
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