和歌山県みなべ・田辺地域で『第5回東アジア農業遺産学会(ERAHS)』を開催!2018年8月26日(日)~29日(水)
配信日時: 2018-08-17 14:00:00
世界農業遺産「みなべ・田辺の梅システム」を世界に発信
株式会社JTB(本社:東京都品川区、代表取締役社長:高橋 広行)は、みなべ・田辺地域世界農業遺産推進協議会より「第5回東アジア農業遺産学会(ERAHS(エラス))(※1)」の運営業務を受託し、2018年8月26日(日)~29日(水)の4日間、和歌山県日高郡みなべ町・田辺市で同学会を開催します。
東アジア農業遺産学会は、農業遺産の保全と活用に関する情報交換を目的に、2014年より毎年、日本・中国・韓国の3か国で開催されています。第5回となる今回は、和歌山県日高郡みなべ町にて「世界農業遺産(GIAHS
(ジアス)(※2)と持続可能な社会」をテーマとして講演や研究発表、シンポジウムのほか、各国の研究者等を対象に世界農業遺産(GIAHS)に認定されている「みなべ・田辺の梅システム」に関する視察も行われます。27日(月)の「GIAHSの次世代への継承」などをテーマとしたシンポジウムは一般の方もご参加いただけます(JTB西日本MICE事業部「第5回東アジア農業遺産学会」係までお申し込みください)。
[画像1: https://prtimes.jp/i/31978/161/resize/d31978-161-620864-0.jpg ]
和歌山県南部に位置するみなべ・田辺地区は江戸時代より400年以上続く伝統的な梅産地です。栽培面積は国内シェア24%(約4100ha)、生産量は国内シェア55%(約4万4000トン)を誇ります(※3)。この梅産業から広がる様々な文化と景観、先人の知恵と工夫でつくられた農業システムは「みなべ・田辺の梅システム」として2015年12月に世界農業遺産に認定されました。地域に住む就業者の7割は梅の産業に関わっており、梅は地域の基幹産業として人々の暮らしを支えています。みなべ町では「うめ課」、田辺市では「梅振興室」という梅専門の部署を設置し、梅の効能研究や全国の小学校等への梅出前授業、梅料理コンテスト「UME-1グルメ甲子園」の開催など、「みなべ・田辺の梅システム」を梅の販売促進や観光振興に活用しています。
JTBは、「第5回東アジア農業遺産学会」ならびに10月に東京都で開催予定の「世界農業遺産フェア」の運営を通じて、世界農業遺産「みなべ・田辺の梅システム」と地域の魅力を発信し、交流人口の拡大を図ります。
※1 ERAHS(エラス):East Asia Research Association for Agricultural Heritage Systems
(東アジア農業遺産学会)
※2 GIAHS(ジアス):Globally Important Agricultural Heritage Systems(世界農業遺産)
世界的に重要かつ伝統的な農林水産業を営む地域(農林水産業システム)を、国際連合食糧農業機関(FAO)が認定する制度。日本(11地域)、中国(15地域)、韓国(4地域)を含む、世界で21か国52地域が認定されている(2018年7月現在)。
※3 「みなべ・田辺地域世界農業遺産推進協議会」HPより抜粋
■第5回東アジア農業遺産学会の概要
テーマ:世界農業遺産(GIAHS)と持続可能な社会
日時:2018年8月26日(日) ~8月29日(水)
会場:Hotel & Resorts WAKAYAMA-MINABE(旧紀州南部ロイヤルホテル)
プログラム:8月26日(日)参加登録
8月27日(月)基調講演・基調発表・シンポジウム・ポスターセッション(各認定地域紹介)
・全体会合
8月28日(火)現地見学(和歌山県うめ研究所、みなべうめ振興館、紀州石神田辺梅林、
紀州備長炭記念公園他)
8月29日(水)テーマ別セッション
参加者:中国・韓国・日本など東アジア地域の農業遺産に関する研究者や認定地域の関係者、国際連合大学、
国連食糧農業機関、地元関係者 等 約600名
主催:東アジア農業遺産学会、みなべ・田辺地域世界農業遺産推進協議会、和歌山県、みなべ町、田辺市
[画像2: https://prtimes.jp/i/31978/161/resize/d31978-161-185575-1.jpg ]
■世界農業遺産「みなべ・田辺の梅システム」
https://www.giahs-minabetanabe.jp/ume-system/
みなべ・田辺地域では、ウバメガシなどの薪炭林(しんたんりん)を残しつつ山の斜面に梅林を配置することで、水源涵養(すいげんかんよう)(※4)や崩落防止などの機能を持たせながら高品質な梅を生産しています。ウバメガシからは堅くて良質な「紀州備長炭」が生産されます。 梅が果実を実らせるために、薪炭林に生息するニホンミツバチなどが花粉を運ぶ役割を果たす一方、ミツバチにとっては、梅はまだ花の少ない2月頃から蜜を提供してくれる貴重な存在であり、両者の間では共生関係が築かれています。このニホンミツバチの利用や里山・里地の自然環境の保全により、豊かな生物多様性を維持していることなどが、高く評価され世界農業遺産に認定されました。※4 水源涵養とは、森林の土壌が、雨水を吸収して水源を保つとともに、河川へ流れ込む水の量を調整して洪水を防止する機能
[画像3: https://prtimes.jp/i/31978/161/resize/d31978-161-434160-2.jpg ]
<学会に関するお問い合わせ先>
和歌山県庁 農林水産総務課内「みなべ・田辺地域世界農業遺産推進協議会」 TEL:073-441-2896
<学会運営・参加申込に関するお問い合わせ先>
JTB 西日本MICE事業部「第5回東アジア農業遺産学会」係 TEL:06-6252-5044(9:30-17:30 土日祝休)
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