聖学院中高生徒32名のタイ研修旅行レポート集『遠い隣人の肖像』完成

プレスリリース発表元企業:大学プレスセンター

配信日時: 2018-07-31 14:05:07

大学通信から中学・高校のニュースリリースをお送りします。



聖学院中学校・高等学校(東京都北区、校長:角田秀明)は、中学3年から高校2年のタイ研修旅行参加生徒32名のレポートを掲載したレポート集『遠い隣人の肖像』(A5判、148ページ)を7月に発行しました。タイ研修旅行では、昨年2017年12月にラオスやミャンマーとの国境に近いタイ北部のチェンマイ、チェンライを訪れ山岳民の村にホームステイするなどして13日間を過ごしました。帰国後、参加した生徒たちはテーマを選び、テーマから「問い」を設定、仮説を立て検証していくという論理的な手法でレポートを作成し、そのレポートを担当教員が編集、約半年の時間をかけて、今月、ついにレポート集が完成しました。




 聖学院中高のタイ研修旅行の始まりは1991年にまで遡ります。当時、聖学院中高の教員だった戸邉治朗前校長先生が、現地でツアーガイドをしていたピパットさんらと「メーコックファーム・プロジェクト」を立ち上げて以来続く研修旅行となります。貧困、健康、医療、福祉、教育、森林破壊など今でも課題の多いタイ山岳地帯ですが、当時はケシを栽培するなどの麻薬の問題が深刻でした。そうした村に訪れて、山岳民の生活を体験することで社会課題を学ぶのです が、帰国して単なる感想文を書くだけでは、すぐにまた遠い国の話に戻ってしまいます。山岳民の村の課題を自分たちの頭で考えて、自分なりの問いを見つけ検証していく。さらには小さくても良いから課題解決につながるアクションを起こしていく。このレポート集にはそんな期待が込められています。折しも国連サミットでSDGsが採択され企業や学校を中心に浸透してきている時期です。社会課題を自らの課題と捉え、行動を起こせる生徒の育成につながってほしいと考えています。

【タイ研修旅行レポート集のポイント】
(1)レポート集のコンセプト:
 タイ研修旅行に参加した生徒には、単なる感想文以上のレポート作成を期待しました。研修での学びを整理し、問いを設定し、仮説を立て、論理的に検証し結論を導かせました。そのため、「誰が山岳民の森林を守るのか」「なぜタイの河川は汚いのか?」などレポートのタイトルが疑問形となっています。
(2)レポートの内容:
 貧困、健康、医療、福祉、教育、森林破壊などタイの山岳民の村には課題が山積みにあります。そうした課題を、遠い国の話ではなく自分の課題として捉え、次の行動に結びつけるための32名のレポート集です。
〈 レポートタイトルの一例〉
 ・世界中から麻薬を除去することは可能か ・「白い学校」計画とは ・どのようにして山岳民族の自立と環境保護を両立させるか
 ・山岳少数民族はなぜ焼畑農業をやめないのか ・少数民族の独自の言語は消えるのか? ・誰が山岳民族の健康を守るのか
 ・タイの医師不足問題 ・山岳民族の子供たちの教育環境 ・なぜ山岳少数民族に無国籍の人が多いのか ほか
(3)レポート集の販売:
 このレポート集は11月に開催される聖学院中学校・高等学校 記念祭(文化祭)で500円(税込み)で販売される予定です。レポート集の売上はタイ・メーコック財団、ルンアルン暁プロジェクト、アブ‐アリ財団などの団体に全額寄付します。
(4)聖学院中高、タイ研修旅行の歴史:
 聖学院中高のタイ研修旅行の歴史は古く、聖学院中高の前校長である戸邉先生が現地でツアーガイドをしていたピパットさんらと「メーコックファーム・プロジェクト」を1991年に立ち上げたところから始まっています。コック川沿いの河川敷に施設を作り世界中からボランティア学生が訪れました。もちろんそこに聖学院中高の生徒も加わっていました。
(5)ケシに代わるコーヒー豆:
 麻薬撲滅をめざし、ケシに代わる作物が作られていますが、大きな期待を集めているのがコーヒー豆の栽培です。昨年2017年2月にタイのアカ族が栽培するコーヒーを提供する「あかかふぇ」を神楽坂で期間限定で開店 し、聖学院中高の生徒が広告や店の営業の手伝いをしました。

▼本件に関する問い合わせ先
学校法人聖学院 学院広報センター
松田・萩野
住所:東京都北区中里2-9-5
TEL:03-3917-8530
FAX:03-5907-7034
メール:pr_h@seigakuin-univ.ac.jp


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