金沢大学が第1回「鈴木大拙--西田幾多郎記念金沢大学国際賞」授賞式および記念講演会を開催 -- 受賞者のヨーロッパを代表する東洋学者フレデリック・ジラール氏が講演

プレスリリース発表元企業:金沢大学

配信日時: 2018-06-14 20:05:04



金沢大学は平成29年6月に創設した第1回「鈴木大拙-西田幾多郎記念金沢大学国際賞」の受賞者に、ヨーロッパを代表する東洋学者のフレデリック・ジラール氏を選定した。これに伴い、6月8日に石川県政記念しいのき迎賓館で授賞式およびジラール氏による記念講演会を開催。当日は学内外から100名を超える参加者があった。




 「鈴木大拙-西田幾多郎記念金沢大学国際賞」は、同大にゆかりのある哲学者・思想家の鈴木大拙と西田幾多郎にちなみ、臼井溢氏(昭和39年同大医学部卒業)の篤志を原資に創設されたもの。哲学・思想・宗教を中心とする分野で国際的に卓越した業績を挙げた研究者を顕彰し、当該分野の研究の一層の進展を促すとともに、次代を担う若手研究者に対して大きな学問的刺激を与えることを目的として創設した。

 第1回では9人の応募があり、柴田正良副学長ら選考委員による選考の結果、フランス極東学院のフレデリック・ジラール名誉教授が受賞した。ジラール氏はヨーロッパを代表する東洋学者で、鈴木大拙・西田幾多郎の思想に影響を受け、長年にわたって日本の宗教思想や哲学史などを専門に研究。主な著書に『大乗起信論』のフランス語訳や『日本仏教語彙集』などがあり、1992年には日仏に関する優れた研究に贈られる「渋沢・クローデル賞」を受賞している。
 こうした業績により日本と欧米の研究者の架け橋となっている点が評価され、今回の受賞に至った。

 授賞式では、山崎光悦学長がジラール氏に盾と副賞、記念品を贈呈。その後行われた記念講演会では、ジラール氏が自身の研究内容や受賞の意義を語った。

■フレデリック・ジラール氏 プロフィール
 1949年生まれ、フランス・モントルイユ市出身。現在、フランス極東学院名誉教授、駒澤大学客員研究員。
【研究分野】日本の宗教思想、哲学史、中世仏教教学、道元研究、キリシタン時代の宗教哲学
【学 歴】
1970年 パリ国立東洋言語文明大学校 日本学修得
1971年 パリ大学ディドロ第七校 日本学学士修得
1972年 パリ大学ソルボンヌ第四校 哲学学士修得
1973年 パリ大学ソルボンヌ第四校 印度哲学修士修得
1980年 パリ大学ディドロ第七校 文学博士修得
1982年 フランス国立高等学院大学院 歴史学文献学部 ディプロマ修得
【所属委員等】東洋学研究所日本学部常任理事、フランス アジア学会会員、フランス極東学院「思想と実践の研究班」委員、東洋大学国際哲学会理事、ジェネーヴァ学士院永住会員、フランス学士院海外学会員

(参考)金沢大学が「鈴木大拙 -- 西田幾多郎記念 金沢大学国際賞」を創設 -- 哲学・思想・宗教分野で国際的に卓越した業績を挙げた研究者を表彰
https://www.u-presscenter.jp/2017/07/post-37673.html


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