カナダ・オンタリオ州、クリーンテクノロジー開発を推進「クリーンテック戦略」で企業の低炭素技術を支援、気候変動への取り組みを強化

プレスリリース発表元企業:カナダ・オンタリオ州政府経済開発省 日本広報窓口

配信日時: 2018-02-16 15:00:00


カナダ・オンタリオ州政府は、温室効果ガス排出の削減と気候変動への取り組み強化のために、世界市場で競争できる新しい低酸素技術の開発を支援します。これはオンタリオ州の「気候変動行動計画」の一環として行うもので、キャップ・アンド・トレードによる排出権取引からの収益が資金とされます。

「オンタリオ・クリーンテック戦略」は、同州のクリーンテック企業が低炭素技術による新製品やサービスを立ち上げ、新規に顧客を確保し、2022年までに2兆5000億カナダドル(約213兆円)に成長すると見込まれる世界市場での事業拡大をサポートします。

カナダ・オンタリオ州政府は、温室効果ガス排出の削減と気候変動への取り組み強化のために、世界市場で競争できる新しい低酸素技術の開発を支援します。これはオンタリオ州の「気候変動行動計画」の一環として行うもので、キャップ・アンド・トレードによる排出権取引からの収益が資金とされます。


「オンタリオ・クリーンテック戦略」は、同州のクリーンテック企業が低炭素技術による新製品やサービスを立ち上げ、新規に顧客を確保し、2022年までに2兆5000億カナダドル(約213兆円)に成長すると見込まれる世界市場での事業拡大をサポートします。


この戦略によって、オンタリオ州のクリーンテック企業は、次のような分野での支援を提供されます。


●ベンチャーやスケールアップに対応できる体制を整える。グローバル市場の戦略情報へのアクセスの強化など。

●資金へのアクセス。州および連邦政府から得られるクリーンテック関連資金に関する情報、ガイダンスの提供、およびアクセスの単純化など。

●政府規制の近代化。クリーンテック市場への参入の障壁を減らすなど。

●採択と調達。デモンストレーションやパイロットテストの機会の増加など。


「オンタリオ・クリーンテック戦略」には、オンタリオ州の炭素市場からの収益を資金とする取り組みが含まれています。これらは、クリーンテック企業やアクセラレーターが、事業を拡大し、新技術を開発するのをサポートします。これには、「グローバル・マーケット・アクセラレーション・ファンド(GMAF)」や「グリーン・フォーカス・オン・イノベーション・アンド・テクノロジー(GreenFIT)」が含まれています。


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(左)クリス・バラード 環境・気候変動省大臣

(中央)レーザ・モリディ オンタリオ州研究・イノベーション・科学省大臣


今回「オンタリオ・クリーンテック戦略」を発表した、レーザ・モリディ オンタリオ州研究・イノベーション・科学省大臣は、「クリーンテック企業がオンタリオ州で発展する適切な環境を作ることは、我々の未来の持続可能性にとって極めて重要なことです。GMAFやGreenFIT、クリーンテック・アクセラレーターに対する新たな資金提供などは、クリーンテック企業の生産拡大、雇用創出、そして、最も重要なこととして、より安全でよりクリーンな環境を将来の世代に提供することとなります」と述べています。


クリス・バラード環境・気候変動省大臣は次のように述べています。

「クリーンテック企業の事業拡大を支援することは、オンタリオ州の『気候変動行動計画』と炭素市場との密接な協力の賜物であり、気候変動の主導者が低酸素技術を市場に出すのを支援すると言う大きな成功例の一つと言えます。今回の『オンタリオ・クリーンテック戦略』は、同州がクリーンテクノロジー部門の拡大においてリーダーシップを取り、公正で低酸素な経済の繁栄に向かって進むのを支援するものです。」


関連情報

●「オンタリオ・クリーンテック戦略」は、当面は、気候変動に取り組むための、既存の強みを活かすことができる4つの分野にフォーカスします。つまり、エネルギー生成と貯蔵、エネルギーインフラ、バイオ製品とバイオケミカルズ、および水と排水。

●「クリーンテック戦略」は、オンタリオ州の「気候変動行動計画」の一環として温室効果ガス削減目標の達成を助け、グローバルな輸出に貢献します。

●オンタリオ州のクリーンテック産業部門は、収益198億カナダドル、企業数5,000社、従業員13万人の規模があり、クリーンテック部門としてカナダで最も急速に成長しています。

●「気候変動行動計画」と炭素市場は、温室効果ガスを2020年までに1990年レベルから15%削減し、2030年に37%、2050年に80%削減するオンタリオ州の戦略の根幹をなすものです。政府は毎年計画の達成状況を報告し、少なくとも5年毎に検討します。

●GMAFは、企業が、実績のあるクリーンテクノロジーを増産する際のリスクを軽減し、国内およびグローバル市場において、在庫、流通、販売を拡大するためのコストを支援します。

●GreenFITには最大1,000万カナダドルの資金が配分され、オンタリオ州政府は革新的クリーンテクノロジーの購入が可能になり、参加企業は、低酸素事業に貢献する一方で、早期販売促進に必要な認証と信頼が得られます。


関連リンク

Ontario’s Cleantech Strategy: https://ontario.ca/page/ontarios-cleantech-strategy

Global Market Acceleration Fund (GMAF): 

https://www.ontario.ca/page/global-market-acceleration-fund

Green Focus on Innovation and Technology (GreenFIT): 

https://www.doingbusiness.mgs.gov.on.ca/mbs/psb/psb.nsf/English/GreenFIT

Climate Change Action Plan: https://www.ontario.ca/page/climate-change-action-plan

Ontario’s Cap and Trade Program: https://www.ontario.ca/page/cap-and-trade


※為替レートは1カナダドル=85円で計算しています。


■オンタリオ州について
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM0MTE5NyMxOTczMDkjNDExOTdfTXBEbE5yU2VTbS5wbmc.png ]


オンタリオ州はカナダ経済の中心地となっており、カナダ全体のGDPの37%、人口の39%、カナダの輸出品の38%がオンタリオ州に集中しています。オンタリオ州のビジネス環境は世界で成功するために設計されており、北米で効率のよい、国際貿易と投資の中心となっています。多文化の労働力、合理的な規則、低リスクの投資環境、競争力のあるビジネスコスト等多くの事柄が保証されています。


世界の主要企業がこれまでにオンタリオ州で事業を設立または、拡大を行ってきました。それらの企業の分野は、自動車、航空宇宙産業、ライフサイエンス、バイオテック、金融、鉱業など多岐にわたります。約200社の日系企業も、オンタリオ州に投資しており、ホンダ、トヨタ、日産、三菱重工業、カプコン、コーエイ、アステラス製薬、武田薬品工業、キヤノン、住友精密などの主要企業が現地法人を置いています。


■オンタリオ州政府在日事務所について

オンタリオ州政府在日事務所(Ontario International Trade and Investment Office、東京都港区カナダ大使館内)は、日本とオンタリオ州の貿易・投資促進を図る目的で2006年2月に開設されました。同在日事務所は、日本企業の投資誘致活動、オンタリオ企業・輸出業者への支援、日本の行政・媒体関係者の協調関係を深めるなど、様々な活動を通じてオンタリオ州の産業、ビジネスを紹介し、日加間のビジネス交流・貿易の促進に取り組んでいます。





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