元太科技が達意科技の株式買収で合意

電子ペーパー技術が補強され、元太科技の製品ポートフォリオが拡大

（台湾・新竹）- （ビジネスワイヤ） -- 電子ペーパー・LCD技術の世界的リーダー企業である元太科技工業股份有限公司（E Ink Holdings、8069.TW）は本日、達意科技股份有限公司（SiPix Technology, Inc.、STI）とその完全所有子会社で電子ペーパーディスプレー製造企業のSiPix Imaging, Inc.（SII）の株式を取得する正式契約を締結したと発表しました。1999年に創業し、カリフォルニアと台湾を拠点に事業を行っている達意科技は、マイクロカップ技術に基づく電気泳動方式ディスプレーを製造しています。

新たな合併会社は非常に多様な電子ペーパー製品ポートフォリオを提供することで、既存市場を拡大するとともに、新たなアプリケーションへと多様化を実現することができるようになります。元太科技の電子ペーパーはデジタル文字の読み取りで最高の体験を実現するものです。読みやすく、従来のディスプレーと比べ極わずかの電力しか消費しません。日光の下でも読み取り可能で、重量も小さく、堅牢性があり、世界中で5000万台以上の電子ペーパーディスプレーが使用されており、実際の市場で実績を持っています。

元太科技のスコット・リュー会長は、次のように述べています。｢元太科技は電子ペーパー市場の発展に貢献しており、達意科技の株式買収は当社の長期成長戦略の一環です。当社の目標は『E Inkをあらゆるスマートデバイスに』であり、私たちは当社の電子ペーパーディスプレーの新規市場を切り開く技術に対する投資を一貫して行っています。｣

元太科技のフェリックス・ホー副会長は、次のように述べています。｢近年、当社は自社電子ペーパー製品によって電子書籍市場全体を成り立たせてきました。今日、元太科技の製品は家庭で見られる数多くのアプリケーションで採用されており、達意科技の製品・技術・知的財産を当社ポートフォリオに追加することで、これらのアプリケーションにさらなる貢献をすることができます。｣

今回の買収は元太科技が電子ペーパーディスプレーに対して本腰を入れた取り組みを行っていることを示すものです。元太科技は過去15年間にわたって、電子ペーパーディスプレーの発明・設計・製造・販売に大規模な投資を行うことで、新規市場を開拓してきました。

元太科技と達意科技のお客さまはさらに広範なポートフォリオの製品・技術の中から選択できるようになります。また世界的なオフィスネットワークが拡大されるため、さまざまな地域でお客さまをサポートできるようになります。元太科技は今回の買収により、保有する電子ペーパー技術は世界最大となり、製品の種類が拡大し、特許ポートフォリオが強化されます。

元太科技は現在、電子書籍市場で90%超のシェアを誇り、アマゾン、バーンズ・アンド・ノーブル、Bookeen、Ectaco、Hanvon（漢王科技）、iRiver（アイリバー）、Kobo（コボ）、ソニー、Wexlerなどを顧客として抱えています。元太科技はサイネージ、電子棚札、バッテリー・メモリー用表示機、腕時計、クレジットカード、携帯電話、その他の多様なアプリケーション向けにも電子ペーパーディスプレーを製造しています。当社の顧客には、エプソン、Pervasive Displays、モトローラ、レキサー、シチズン、セイコー、トッパン、インヴュー、Eton、Motion Display、ネオラックス、その他多数があります。

元太科技は達意科技（STI）の株式の82.7%を買収することで合意しており、新台湾ドルで約15億ドルの価値がある100%までの買収を追求しています。規制当局による慣例的な承認を得た後、2012年第4四半期に買収が完了する見込みです。

元太科技工業股份有限公司について

台湾有数の製紙・印刷グループYFY（1907.TW）が1992年に設立した元太科技（8069.TW）は、台湾におけるTFT・電子ペーパー事業のパイオニア企業です。当社の企業理念は、先進技術の開発を通じて革命的な製品・ユーザー体験・環境上のメリットを実現することにあります。こうした理念に導かれて、電子ペーパーディスプレーの分野に一貫して投資を続け、2008年に世界最大の広角LCDを製造する Hydis Technologiesを、2009年には電子ペーパーの世界的リーダー企業E Ink Corp.を買収するに至りました。中華民国証券店頭売買センターとルクセンブルク証券取引所に上場している元太科技は、電子書籍市場における世界最大のディスプレー供給企業となっています。企業情報についてはwww.einkgroup.comを、EPD情報についてはwww.eink.comとtw.eink.comを、FFS情報についてはwww.hydis.comをご覧ください。

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