流行語大賞ノミネート30語の流行性をSNS 投稿数とユーザーの共感数から分析、予想される年間大賞、トップテンはあのワード

プレスリリース発表元企業:株式会社ワイズワークスプロジェクト

配信日時: 2017-11-29 16:00:00

インターネット情報のモニタリング・分析・活用支援を行う株式会社ワイズワークスプロジェクト(本社:東京都中央区、代表取締役社長:鍋島日之樹)は、「2017年ユーキャン新語・流行語大賞」が11月9日(木)に発表したノミネート30語の流行について、SNS投稿数と、そこに含まれるエンゲージメント数(SNS共感アクション数)割合から評価ポイントを算出しました。また、過去2年の受賞結果傾向も踏まえ、12月1日(金)午後5時に発表される年間大賞、トップテンを予測しました。



<分析トピックス> ※調査分析の概要については本プレスリリース文末をご参照ください。

・SNS投稿数ではアニメ、ゲームワードが上位2強
・政府発信ワードとは異なるメディア発信ワードの浸透
・ノミネートワードの選定に関する世間とのズレ
・ブームを起こした2つのエンタメワード、勝者はキャリアウーマン
・日本中が驚き感動した新記録、ニューヒーロー達の意外な苦戦

●SNS投稿数ではアニメ、ゲーム等のコンテンツワードが圧倒!でもそれって流行といえる?
気になる上位は、アニメワード「けものフレンズ」が約2,700万件(ポイント98.5P)で1位、ゲームワード「刀剣乱舞」が約2,500万件(ポイント94P)で2位となりました。いずれのワードもSNS投稿数に含まれるENG値割合も約6~9%と低く、各種SNSに設置された反響アクションボタン(いいね、シェア、リツイート等)をあまり使わずに、ユーザーが個々に書き込み投稿をしていることからもワードの浸透率は高いと言えます。しかし、メディアコンテンツという性質上、SNS媒体やSNSユーザーとのシナジー性は高く、一部の熱狂的なファンの存在も大きく影響しているため、SNS投稿数のみで流行と断定するのは難しいかもしれません。
なお、社会取組みとして話題となった「プレミアムフライデー」は約420万件(ポイント84.5P)で5位と善戦、若者のあいだで大ブレイクした「インスタ映え」は約260万件(ポイント75P)で10位とTOP5に食い込むことは出来ませんでした。

●政府が発信した正式名称「テロ等準備罪」より浸透したメディア発信ワード「共謀罪」!
SNS投稿数が約1,370万件(ポイント86P)で4位の「共謀罪」ワードですが、日本政府が発信したワード「テロ等準備罪」を同条件で集計してみたところ約270万件となり、メディア側が意図解釈して発信した「共謀罪」が、正式名称である「テロ等準備罪」より広く浸透していたことが判明しました。今回のノミネート30語に直接関係はしないものの、各種メディアの情報発信量がSNSユーザーに与える影響は大きいと推測できます。

●ノミネート発表を聞いた時、多くの人が「ん?こっちの方が・・・」と思ったあのワード
現職議員による不祥事・不適切ワードとして「ちーがーうーだーろー!」がノミネートされましたが、SNS投稿数の結果としては約2.5万件(ポイント18P)と数値は伸びませんでした。本ワードが発表された時から一部ネット上では「このハゲー」の方が流行していたのでは?との意見が多く見られたため、こちらも同条件で集計してみたところ、約40万件とノミネートワードより多い結果となりました。ノミネート候補に入らなかった理由が忖度(そんたく)かどうかは不明ですが、SNSユーザーが抱いた直感は間違いではなかったようです。

●今年のテレビ界を牽引したエンタメワードの勝者はどっち?
キャッチーな語呂とインパクト性でブームとなったブルゾンちえみさんの「35億」とサンシャイン池崎さんの「空前絶後」。二人のエンタメワード争いは「35億」が約134万件(ポイント64.5P)、「空前絶後」が約169万件(ポイント70P)とサンシャイン池崎さんに軍配が上がりました。とはいえ2人の順位は12位、13位とトップテンには入っておらず。昨年トップテンに入った「PPAP」に続くことが出来るかどうか注目したいところです。

●記録更新でおめでたいニューヒーロー2人に関するワード結果は?
陸上男子100メートル走において日本人初めての9秒台を記録した桐生祥秀選手と、日本将棋連盟で30年ぶりに連勝記録を更新した藤井聡太四段。それぞれの活躍に関するワードもノミネートされましたが、「9.98(10秒の差)」は約22万件(ポイント47.5P)で18位、「藤井フィーバー」は約1.3万件(ポイント13P)で残念ながら最下位となりました。「藤井フィーバー」はメディア造語的な要素もあり、SNS内における利用機会の少なさが原因となったようです。藤井四段といった人名まで含めれば順位は上がったかもしれません。

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○2017ユーキャン新語・流行語大賞 年間大賞およびトップテン予想
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弊社は前年度もSNS分析からトップテンを予想したのですが、上位10ワードのうち3ワードしか当たらなかったこともあり。今回はSNS分析のほか、過去2年の受賞結果傾向も加味したうえで、独自に予測してみました。

<過去2年の受賞傾向> 2015年、2016年で受賞したワードをジャンル分けしました。
[画像1: https://prtimes.jp/i/13091/14/resize/d13091-14-407573-1.jpg ]



上記2年分のジャンル集計結果は下記となります。


[画像2: https://prtimes.jp/i/13091/14/resize/d13091-14-422835-2.jpg ]


上記集計情報と今回のSNS分析結果を踏まえまして、弊社が予測したワードは下記になります。

<年間大賞>
忖度(そんたく)
<トップテン> ※順不同
けものフレンズ
共謀罪
○○ファースト
プレミアムフライデー
インスタ映え
35億
9.98(10秒の壁)
藤井フィーバー
ちーがーうーだーろー!

政治経済関連ではSNSはもちろん、過去の授賞傾向からも「○○ファースト」「共謀罪」「プレミアムフライデー」「忖度(そんたく)」の4ワードは入ってくると予想しました。「Jアラート」も十分な分析値になりますが、今回は他ジャンルからの選出優先によりランキング外に。若者文化として各種メディアでも取り上げられた「インスタ映え」は当確。前年大賞の「神ってる」然り、記録やニューヒーローは優先される気配がありますので、SNS分析では中位以下の「9.98(10秒の壁)」「藤井フィーバー」が同時入賞する可能性があります。強烈なインパクトから「ちーがーうーだーろー!」も十分入りそうですが、発信主が公人から一般人になったことが選定にどう影響するか注目です。
なお、弊社が選んだ年間大賞は「忖度(そんたく)」です。普段はあまり使う機会のない言葉でしたが、この言葉を耳にしてから、家族や知人、会社仲間などにジョークで使用した人も沢山いるのではないでしょうか。


【ノミネート30語 SNS分析評価ポイントランキング】


[画像3: https://prtimes.jp/i/13091/14/resize/d13091-14-967248-3.jpg ]


【ノミネート比較ワード SNS分析】


[画像4: https://prtimes.jp/i/13091/14/resize/d13091-14-777855-4.jpg ]



■調査概要

調査対象媒体:Facebook、Twitter(国内日本語全量)、ブログ、掲示板
調査対象期間:2017年1月1日~2017年11月8日
検索ワード :2017ユーキャン新語・流行語大賞ノミネート30ワード


■本調査における用語説明
・SNS投稿数:Facebook、Twitter、ブログ、掲示板に投稿された情報数
・エンゲージメント(ENG):各SNSに設置されている共感アクションボタン(いいね、シェア、リツイート等)利用による投稿
・ENG数割合:SNS投稿数に含まれるENG数(共感アクションボタン利用投稿数)の割合
・評価ポイント:SNS投稿数とENG数割合の分析から算出した評価点、最上値は100ポイント
 ⇒SNS投稿数が多いほど、評価ポイントを高く算出
 ⇒ENG数割合が小さいほど、評価ポイントを高く算出


[画像5: https://prtimes.jp/i/13091/14/resize/d13091-14-773435-0.jpg ]



■本件に関するお問合わせ先■
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