iPhone 8/8-Plus発売開始当日の山手線の主要駅における通信速度実測調査を実施/通信速度はKDDI(au)に軍配

プレスリリース発表元企業:リーディア株式会社

配信日時: 2017-09-26 13:00:00

表1:iPhone 8/7との比較

図1:JR山手線主要駅における通信速度結果

表2:各駅の測定結果

リーディア株式会社(所在地:神奈川県横浜市、代表取締役:荻野 将義、サイト: http://leadea.jp/ )は、キャリア選択に関わる複雑な情報、通信速度・料金といった情報を比較できるサイトを提供する「スマホプラン.com」( https://smahoplan.com/ )にて、iPhone 8発売当日の山手線主要駅において、快適に利用できる携帯キャリアの調査を目的に、「通信速度」の調査を実施し結果をまとめました。
調査にはKDDI(au、略称:au)、NTTドコモ(略称:dcm)、ソフトバンク(略称:sb)から販売されたiPhone 8を用い、アップロード・ダウンロード速度の実態を調査しました。通信速度の計測には計測アプリSpeedeaを用いています。調査は山手線の主要駅となる「渋谷駅」「品川駅」「新橋駅」「東京駅」「池袋駅」「新宿駅」の計6駅とし、測定場所はプラットホーム中央付近としています。

調査レポートページ: https://smahoplan.com/digest/udnuihlr6l/

アップル社より、iOS 11を搭載した最新スマートフォン「iPhone 8/8-Plus」が9月22日に発売されました。発売が発表されたiPhone 8/8-Plus/Xでは、3モデルとも大きくスペックを向上しており、10周年モデル「iPhone X(テン)」は有機ELディスプレイ搭載でホームボタンなしの斬新なデザインとなっています。また、通信速度の部分ではiPhone 7の最大受信速度450Mbpsから800Mbpsへ大幅にアップしており、高価画質の画面でストレス無くWebや動画を楽しむにはキャリアの選定においてネットワークのパフォーマンスが重要になってきています。


iPhone 8の通信速度は、昨年のiPhone 7測定結果と同様、KDDI(au)が大きくパフォーマンス向上を示す結果に。
・KDDI(au) :平均速度 下り=89.1Mbps、上り=13.8Mbps
・NTTドコモ :平均速度 下り=60.0Mbps、上り=12.8Mbps
・ソフトバンク:平均速度 下り=42.0Mbps、上り=15.8Mbps


■測定結果全体
<考察>
iPhone 8の通信速度比較結果から、KDDI(au)が下り通信速度にて非常に高いパフォーマンスを示す結果となりました。昨年2016年9月16日のiPhone 7発売日に同一の測定を実施した結果と比較すると、各社ともに通信速度の向上が見られました。iPhone 8では最大4つの下り周波数を束ねて通信できるキャリアアグリゲーション技術を搭載しており、各キャリアが展開を進めている新しい周波数3.5GHz帯(40MHz幅)を利用することで、大幅に通信速度の向上が見込める端末となっています。
今回、iPhone 8にて新しい周波数3.5GHz(Band42)を利用しているか各計測時にフィールドテストモードにて確認したところ、KDDI(au)は新橋駅/新宿駅、ソフトバンクは新宿駅にて3.5GHz(Band42)の利用が確認できました。
KDDI(au)は3.5GHz(Band42)を利用した新宿駅にて、受信速度で平均156.2Mbpを記録し、非常に高いパフォーマンスを見せる形となり、NTTドコモ, ソフトバンクでもiPhone 7時と比較して改善が見られる場所があるものの、KDDI(au)が全ての駅にて50Mbps以上を記録したことから差をつけられた形となりました。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/138850/LL_img_138850_1.png
表1:iPhone 8/7との比較

表1:iPhone 8/7との比較
https://www.atpress.ne.jp/releases/138850/img_138850_1.png
各駅における測定結果
図1:JR山手線主要駅における通信速度結果
https://www.atpress.ne.jp/releases/138850/img_138850_2.png
表2:各駅の測定結果
https://www.atpress.ne.jp/releases/138850/img_138850_3.png


■各社の周波数展開状況
iPhone 8のフィールドテストモードでは、実際にどのように各社が周波数を運用しているか不明のため、今回ローデ&シュワルツ製のスキャナ:TSMAを利用して、3.5GHz(Band42)をKDDI(au)/ソフトバンクが補足した新宿駅にて、各キャリアがLTEにてどのように周波数を運用しているか確認してみました。

TSMA:各通信テクノロジー(WCDMA、LTE、NB-IoT等)、マルチバンド測定に対応可能な柔軟性の高いスキャナ
図2:ローデ・シュワルツ製スキャナ
https://www.atpress.ne.jp/releases/138850/img_138850_4.png

LTE運用周波数の確認には、スキャナが持つ運用周波数を自動的に検出する機能(Auto Channel Detection)を用い、800MHz帯から3.5GHz帯までのLTE周波数を測定した結果が図3となりました。
注目される3.5GHz(Band42)は図中下のオレンジ枠に示すとおり、KDDI(au)/ソフトバンクが合計20MHz幅x2周波数の合計40MHz帯域幅にて運用しており、iPhone 8が実際に3.5GHz帯のTDD-LTEを利用していた事が分かりました。KDDI(au)/ソフトバンクは既にTDD-LTEで利用している2.5GHz帯(Band41)の充実したエリア展開がなされているため、3.5GHz(Band42)の追加によって更なる高速化が広いエリアにて利用できる環境となりそうです。

図3:各社LTE周波数展開状況(新宿駅)
https://www.atpress.ne.jp/releases/138850/img_138850_5.png


■調査概要
計測には、主要通信3キャリアから発売されている「iPhone 8」を用い、「通信計測アプリ:Speedea」を使用。計測は山手線の主要駅において、プラットホーム中央付近にて3回計測し、その平均を取っています。測定は各キャリア同時に実施し、同地点での公正な評価としています。

<画像1:Speedeaを用いた計測>
https://www.atpress.ne.jp/releases/138850/img_138850_6.jpg

キャリア選択に関わる複雑な情報、通信速度・料金といった情報を一目で比較できるサイトを提供する、スマートプランでは、携帯電話ユーザーがキャリアを選定する際に1つの指標となる「つながりやすさ」「通信速度」に着目し、今後もユーザーが利用するさまざまなシーンにて、スマートフォンを快適に利用できるキャリアの評価を提供していく方針です。


*本資料は、実測データを元にした調査結果となっています。実測結果は測定時間や周囲の環境などの諸条件により変動し、また各キャリアともネットワークの品質向上に日々取り組んでいるため、あくまでも取得時のデータです。


詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press