新たなGSMAの調査でモバイルの未来を形成する主要トレンドが判明
配信日時: 2017-09-14 15:05:00
2017年グローバル・モバイル・トレンド報告書は、加入者の増加、ネットワークの進化、業界の収れんに焦点を当てる
(米カリフォルニア州サンフランシスコ)- (ビジネスワイヤ) -- GSMAは本日、2回目の年次「グローバル・モバイル・トレンド」報告書を公表しました。モバイル・エコシステムの未来を形成する主要トレンドについての独占的なデータと分析が提供されています。今週サンフランシスコで開催されているモバイル・ワールド・コングレス・アメリカズで公表されたこの重要報告書シリーズの2017年版には、先進国と新興国の両方にわたるモバイル加入者の増加トレンドについてのデータがまとめられているほか、スマートフォンの先にあるデバイス革新、4Gネットワークから5Gへの進化、業界の財務状況と成長見通し、競争と収れん、世界の各地域の統計についての情報が含まれています。
GSMA最高戦略責任者のLaxmi Akkarajuは、このように述べています。「私たちの最新のグローバル・モバイル・トレンド報告書では、私たちが場所を問わない接続の新時代に入る中でモバイル業界が直面する機会と課題について、包括的な視点を提供しています。GSMAインテリジェンスによる最高クラスのデータに基づいて私たちが擁する業界アナリストのチームが作り上げたこの最新の報告書は、業界の環境が急速に変化する中でネットワークと通信事業の未来のビジネスモデルがどのように進化していくかを描き出しています。」
グローバル・モバイル・トレンド2017年版の要点:
次の10億人の接続:現在50億人がモバイル・ネットワーク接続を利用しており、これは世界の人口の3分の2に相当します。しかし、増加率は低下しています。加入者数が40億人から50億人増えるまでに4年間がかかっており、次の10億人を接続するには、さらに長い時間がかかるでしょう。一方、スマートフォンとモバイル・ブロードバンドの成長は、モバイル・インターネットの利用とエンゲージメントを高めており、スマートフォンを越えた新たなフォームファクターも登場しつつあります。
急速な4Gの拡大:5Gについての業界の熱狂は、4Gにまだ将来的成長の余地が多くあるという事実を見過ごしています。4Gは、2025年までに世界のモバイル接続の3分の2を占めると予想されており(現在の4分の1から増加)、その大きな原因は、この期間にブラジル、インド、インドネシアといった主要新興国で4Gの導入が増加することです。
5Gへの道筋:初期の5Gの展開は、おそらく4Gの拡張として高帯域アプリケーションをターゲットとすることになるでしょう。特に、8K超高解像度動画やVR/ARアプリなどです。ただし、米国では当初は、個人向けブロードバンドのラストマイル技術として5Gを利用することに重点が置かれるでしょう。韓国と日本は、いち早く5G市場となる可能性が高く、両国は、それぞれ2018年と2020年に開催するオリンピックで5G技術を披露するでしょう。しかし、世界的に見れば、5Gネットワークの展開は4Gよりも遅いペースになると予想されており、したがって、その普及もゆっくりしたものになるでしょう。
ネットワークの変容:5Gやモノのインターネットへの移行に対応するためには、ネットワーク・アーキテクチャーのパラダイム・シフトが必要です。いくつものネットワーク技術(例えば、スモールセル、LPWA)を組み合わせて分散化されたネットワークを構築することが必要であり、ソフトウェア制御によるネットワーク機能を活用し、免許対象周波数帯と非対象周波数帯の両方で稼働するものにすることが必要です。エッジ・コンピューティングとネットワーク・スライシングは、主な5Gアプリケーションに対応するために必要です。
通信とメディアの融合:融合は業界レベルで現在進行しています。それは、最近のM&Aブームからも明らかであり、コンテンツ提供をコア・ネットワーク・サービスと組み合わせることで新たな機会を作り出すことを目指した通信・メディア複合企業がM&Aによって生まれています。その具体例には、ベライゾン、AOL、ヤフーの事例や、提案されているAT&Tとタイム・ワーナーとのタイアップがあります。しかし、投資家はまだ、融合を達成した通信・メディア企業の成長プレミアムを十分に評価していません。このような企業の株価は、主要なテクノロジー企業と比較して大幅に低い水準にとどまっています。アップル、アマゾン、フェイスブック、グーグル、ネットフリックスのクインテットは、合わせて2010年以後に企業価値が3.5倍拡大しましたが、大手通信事業者の評価は、この期間に比較的横ばいなままになっています。
2017年GSMAグローバル・モバイル・トレンドについて
本報告書は、GSMAのリサーチ部門であるGSMAインテリジェンスのほか、厳選した第三者の情報源からのデータを基礎としています。情報は、消費者利用トレンド、新興市場における加入者およびモバイル・インターネットの拡大、ネットワーク、財務業績(売上高、EBITDA利益率、設備投資トレンドを含む)、競争環境およびセクター横断的競争分析、世界の各地域モバイル市場の統計およびコメンタリーという章に分かれています。
2017年GSMAグローバル・モバイル・トレンド報告書の入手先:https://www.gsma.com/globalmobiletrends/
GSMAについて
GSMAは世界中のモバイル通信事業者を代表する団体で、モバイル事業約800社を結集しています。そのうち300社以上は携帯電話機および端末メーカー、ソフトウエア企業、機器プロバイダー、インターネット企業など、広範囲なモバイル・エコシステムを構成する企業であり、関連業界セクターの組織も参加しています。GSMAはモバイル・ワールド・コングレス、モバイル・ワールド・コングレス上海、GSMAモバイル・ワールド・コングレス・アメリカズ、モバイル360シリーズのカンファレンスなど、業界を主導するイベントの開催も行っています。
詳細情報については、GSMAのウェブサイトwww.gsma.com.をご覧ください。GSMAをツイッターでフォローしてください:@GSMA
原文はbusinesswire.comでご覧ください:http://www.businesswire.com/news/home/20170912006250/en/
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