世界に冠たる科学プロジェクトをデンバーで開催されるSC17高性能コンピューティング会議の基調講演で紹介
配信日時: 2017-08-17 22:16:00
世界に冠たる科学プロジェクトをデンバーで開催されるSC17高性能コンピューティング会議の基調講演で紹介
(デンバー)- (ビジネスワイヤ) -- 国際スクエア・キロメートル・アレイ(SKA)プロジェクトの事務局長を務めるフィリップ・ダイヤモンド教授が、11月12~17日にデンバーで開催されるSC17(高性能コンピューティング、ネットワーキング、ストレージ、解析のための国際会議)で基調講演の演者を務めます。
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SC17 Keynote Speaker Philip Diamond (Photo: Business Wire)
SKAは、私たちが今日知っている宇宙についての理解を変えることになる世界最大の電波望遠鏡を構築するための国際連携プロジェクトです。
ダイヤモンド教授と共にSKAレジオナルセンタープロジェクト科学者のロージー・ボルトン博士が、世界中から参集するSC17参加者を、観測可能な宇宙の最遠の領域に引き連れて、SKAの国際協力を説明します。この国際協力により、以前よりもかなり詳細に宇宙全体のマッピングと研究が進められます。
SKA電波望遠鏡は完成すれば、科学研究の最前線に立ち、最初期の星や銀河がビッグバンの直後にできた様子を追究することから、宇宙の進化や暗黒エネルギーとして知られる不思議な力の正体についての科学者の理解を助けることまでが可能になります。
SKA事務局長のダイヤモンド教授は国際的な努力の調整役となり、12組織の国際エンジニアリングコンソーシアムを設立して現在では統括しており、20カ国の100組織以上の企業と研究機関、600人超の専門家を結集させ、SKAを形作っています。
ユーリッヒ・スパーコンピューティング・センターに在籍して、SC17会議の議長を務めるBernd Mohrは、次のように述べています。「SKAは今日の野心的な科学的冒険の最たるものの1つです。ダイヤモンド教授とボルトン博士は史上最大級の科学活動を説明しながら、視覚的に素晴らしく情報満載の講演で参加者を魅了することでしょう。この科学活動は世界最大の科学計測器を導入する国際科学プロジェクトであり、前例のないサイズと規模を備え、HPC CONNECTSという当会議のテーマの典型例となるものです。」
2大陸に配置した何千ものアンテナがペタバイト(10の15乗バイト)、最終的にはエクサバイト(10の15乗バイト)のデータを生成することで、SKAはビッグデータとエクストリームスケールコンピューティングの時代における最前線プロジェクトとなります。
SKAは他のどの電波望遠鏡よりも小さく暗い天体でも捕捉できる独自機能を備えているため、天文学者は地球様惑星の誕生、私たちの銀河での重力による時空のゆがみの検出、宇宙磁場の起源、ブラックホールの誕生と成長についての理解など、多様な領域で新発見をすることができるようになります。
ダイヤモンド教授は、次のように述べています。「普及する前のWi-Fiやワールド・ワイド・ウェブのように、こうした革新成果は社会に徐々に浸透して、その他の分野に応用されていきます。例えば、SKAのコンピューティング活動と関連した分野のスピンオフ企業が、地理的に分散したソースから離れた地域の大量データを処理する必要があって、電力効率に優れたその他のシステムに貢献できます。」
SKAレジオナルセンタープロジェクト科学者のロージー・ボルトン博士は、1年で何百ペタバイトものデータ成果物を世界中の数多くの科学者に届け、科学界がこうしたデータを扱う方法に基づく最優良事例を決めるための策を検討しています。
SKAは既に業界と連携して技術開発を促進しており、将来性のある市場アプリケーションのための新技術の実験環境として機能しています。革新の対象となり得る分野には、データ管理手法、データマイニングとアナリティクス、イメージングアルゴリズム、遠隔可視化、パターンマッチングがあり、これらすべてが医療、運輸、セキュリティーなどの分野に影響を及ぼし得ます。本プロジェクトは発展途上国における支援活動、教育、研修にも傾倒しています。
フィリップ・ダイヤモンド教授
フィリップ・ダイヤモンド教授はSKA(スクエア・キロメートル・アレイ)の事務局長です。この役職に任命されたのは2012年で、ダイヤモンド教授の多くの研究的関心をデザインし、究極的には構成していくチームの責任者を務めています。これらの研究的関心には、星の誕生と死、銀河および銀河外の超新星、銀河中心の超大質量ブラックホールの周囲を回るガス円盤の研究が含まれます。既に天文学の論文300本以上を発表しています。
ロージー・ボルトン博士
ボルトン博士はSKAレジオナルセンタープロジェクト科学者に加え、国際エンジニアリングコンソーシアムのプロジェクト科学者を務めています。本コンソーシアムはSKAの初期科学データ成果物として年に約300ペタバイトのデータを生成するハイパフォーマンスコンピューターの設計に当たっています。ボルトン博士は世界中の数多くの科学者のユーザーコミュニティーにこれらのデータ成果物を届け、またデータを取り扱うための方法についても追求しています。
SC17について
SC17は、高性能コンピューティング、ネットワーキング、ストレージ、解析を科学的発見、研究、教育、商業における発展につなげるための多様な方法を紹介する一流国際会議です。ACM(国際計算機学会)とIEEE コンピュータソサエティが創設して主催する本年次イベントには、世界中からHPCの専門家と教育者が参集し、完全な技術教育プログラム、ワークショップ、チュートリアル、世界レベルの展示エリア、デモ、実地学習のための機会を活用します。
SKAの詳細情報についてはhttp://skatelescope.org/をご覧ください。
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連絡先
SC17
Brian Ban
773-454-7423
プレスリリース情報提供元:ビジネスワイヤ
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