フェデックスが10-Kを提出し、TNTエクスプレスのシステムに影響を与えたサイバー攻撃について新たな情報を開示
配信日時: 2017-07-22 02:46:00
フェデックス エクスプレスの営業利益を2020年度までに12〜15億ドル改善する決意を再確認
(米テネシー州メンフィス)- (ビジネスワイヤ) -- フェデックス コーポレーション(NYSE: FDX、フェデックス)は本日、フォーム10-Kによる2017年度の年次報告書を証券取引委員会に提出しました。提出書類には、TNTエクスプレスの世界的な情報システムに被害をもたらした2017年6月のサイバー攻撃に関する追加情報が含まれています。TNTは、フェデックスが2016年5月に買収した国際エクスプレス輸送、小包陸路運送、貨物輸送の企業です。
TNTエクスプレスに対するサイバー攻撃
フェデックスは2017年6月28日に、Petyaという名のサイバー攻撃がTNTの世界業務に大きな影響を及ぼしていると発表しました。この攻撃では、ウクライナの税務ソフトウエア製品を通じて情報技術ウイルスが拡散されました。現在、ほかのフェデックス企業のシステムとデータは攻撃の影響を受けていません。TNTはウクライナで営業しているほか、被害に遭ったソフトウエアを使用しているため、TNTのシステムにウイルスが侵入して、データを暗号化してしまいました。TNTの業務と通信が大きな影響を受けたものの、本プレスリリース発表時点でデータ侵害や第三者へのデータ漏洩の発生は確認されていません。
フェデックスは攻撃を受けた後、緊急時対応策を即座に講じ、TNTの業務システムと通信システムの復旧に取り組みました。本プレスリリース発表時点で、すべてのTNT集荷センター、拠点、施設は業務を運営しており、TNTのサービスの大部分は利用可能ですが、お客さまへのサービスと請求で広範な遅れが出ているため、TNTの業務と顧客サービス機能を促進するために、その大部分を手作業で処理しています。TNTのサービスが完全に復旧する時期の見通しは立っていません。お客さまへの影響を最小限に留めるべく、フェデックス エクスプレスとTNTのネットワークを活用した緊急時対応策を継続します。
当社の情報技術チームは基幹システムの復旧に向けて鋭意努力しており、サービスの全面的な再開と基幹システムの復旧で進展を見せています。当社は現在、残りの業務システムや、財務、バックオフィス、二次的業務のシステム復旧に注力しています。被害を受けたシステムの復旧に要する期間はまだ予測できず、影響を受けたすべてのシステムの完全な復旧と、ウイルスによって暗号化されたすべての重要な業務データの復元が、合理的に不可能なことも考えられます。
このサイバー攻撃が発生してまだ間もない上、その規模が大きく、また当初はTNTの業務と顧客サービス機能の復旧に重点を置いていたため、攻撃による財務上の影響をまだ評価中ですが、大きな影響が出る可能性があります。当社は、この攻撃の被害を補償するサイバー保険やその他の保険には加入していません。現在、総額を数値化できませんが、TNTでの取引高の減少によって売り上げが減少しているほか、緊急時対応策と影響を受けたシステムの復旧に関連したコストが増加しています。
サイバー攻撃に関連したその他の展開やリスクで、当社の事業運営や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があるものについては、本日提出したフォーム10-Kによる2017年度の年次報告書の「経営陣による検討・分析」セクションに含まれるリスク要因に記載されています。またサイバー攻撃は財務上の影響以外にも、当社の情報開示に関する統制と手続きや将来の財務報告に関する内部統制に、大きな影響を及ぼす可能性があります。
フェデックス エクスプレスの2020年度の営業利益予想の再確認
フェデックスは、緩やかな経済成長と現行の会計・税務基準を前提に、フェデックス エクスプレス グループの2020年度の営業利益を2017年と比べて12億ドル~15億ドル増加させる決意であることを再確認します。
会社概要
フェデックス・コープ(NYSE: FDX)は世界のお客さまと企業に、幅広い輸送、Eコマース、ビジネスの各サービスを提供しています。年間600億ドルの売上高を誇る当社は、評判の高いフェデックス・ブランドの下、共同で競争し協力して運営している事業会社を通して、統合的なビジネス・アプリケーションを提供しています。常に世界で最も高い評価を受け信頼される雇用主にランクされているフェデックスは、40万人を超えるチームメンバーが、常に安全性、最高水準の倫理・職業基準、お客さまと地域社会のニーズに「絶対的に積極的に」注力できるよう促しています。当社ウェブサイト(about.fedex.com)で、フェデックスが世界の人々に可能性を届ける様子をご覧ください。
その他の情報や業務データは、当社の年次報告書、フォーム10-K、フォーム10-Q、フォーム8-Kに記載されています。
当社ウェブサイトの投資家向け情報ページ(investors.fedex.com)は、投資家の皆さまのために証券取引委員会(SEC)への提出書類、財務情報、その他の情報を含め、フェデックスに関する多数の情報を提供しています。投資家向け情報ページに掲載する情報は、重要な情報と見なされる場合があります。こうした情報が更新されたり、新しい情報が掲載されたりするため、当社にご関心がある投資家、報道関係者、その他の方々には、時折このウェブサイトを閲覧することを推奨します。
本プレスリリースに含まれる特定の記述は、将来の出来事や財務業績に関する経営陣の見解など、将来見通しに関する記述と見なされる場合があります。そのような将来見通しに関する記述はリスク、不確実性、その他の要因の影響を受け、実際の結果が過去の経験やそうした将来見通しに関する記述で表現または示唆された将来の結果と著しく異なる場合があります。潜在的なリスクや不確実性には、当社が事業を運営する世界市場の経済状況、予定されている期限内にフェデックス エクスプレスとTNTの事業と業務を首尾よく統合する当社の能力、推移する取引レベルに対応する当社の能力、変動する燃料価格や為替レート、重大なデータ侵害や当社の技術インフラの混乱、フェデックス グラウンドと同社のサービスを代行する個人事業者やドライバーに関連した法的な課題や変化、米国政府または外国政府による新しい規制、買収事業を効果的に運営、統合、活用する当社の能力、米国郵政公社のサービス中断や変更あるいは事業の変更、テロ攻撃や国際紛争による影響、本プレスリリースに記載したTNTに対するサイバー攻撃の影響、そしてフェデックス コーポレーションと当社子会社のプレスリリースやフェデックス コーポレーションのSECへの提出書類に記載されているその他の要因が含まれますが、これらに限定されるものではありません。すべての将来見通しに関する記述は、記述がなされた時点での言明に過ぎません。当社は新しい情報、将来の出来事、その他いかなる理由であれ、将来見通しに関する記述のいずれも更新または改訂する義務を負いません。
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プレスリリース情報提供元:ビジネスワイヤ
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