世界夜尿症デー運営委員会:新たな世界的ガイドラインで15人に1人1の小児が患う一般的病状である夜尿症のより効果的な治療を呼び掛け
配信日時: 2017-06-05 20:56:00
夜尿症は7歳の15人に1人に発症1。
男児は女児より発症率が2倍高く、リスクは片親が夜尿症を発症していた場合で44%、両親が発症していた場合で77%となっており、遺伝的な関連を示唆2。
夜尿症は自尊心、情緒的安寧、諸機能、学業、作業能力に深刻な影響を及ぼす3,4,5。
治療は受けられるが、小児が夜尿症の問題で医療専門家に診てもらうまでに相当の遅れがある場合がほとんど。
(スイス・サンプレ)- (ビジネスワイヤ) -- 世界夜尿症デー運営委員会(WBD-SC)は医療専門家が夜尿症への最善の対処法を理解するための簡素な実用的ガイドラインをリリースしました。
ハジェテペ大学泌尿器科のSerdar Tekgül教授は、次のように述べています。「何十年もの間、人々は子どもが夜尿症を経て成長するものだと考えてきましたが、今ではそれが比較的容易に治療できる病状であることが分かっています。夜尿症は女児より男児に多く見られ、社会的安寧に及ぼす影響には大きなものがあります。そのため私は症状を持つすべての人が医者に診てもらい、どんな支援が得られるのかを知ってほしいと切に思います。」
夜尿症は小児の自尊心、情緒的安寧、学業や社会的機能など日中機能に深刻な影響を及ぼす一般的な病状です2,3,5。夜尿症は脳/精神面での問題と関連があり、治療の後で作業記憶、その他の日中活動の改善が確認されています6。
夜尿症の影響は過小評価されることが多く、医療専門家の研修には夜尿症についての具体的ガイドラインがほとんど含まれません。今回の簡素化ガイドラインは運営委員らの見解を世界から集めて反映させたもので、世界中の医療専門家にとって明瞭で信頼できる情報源として機能し、治療を改善し、従って夜尿症によって引き起こされる小児の負担を制限することができます。
ハジェテペ大学泌尿器科のSerdar Tekgül教授は、次のように述べています。「夜尿症の子どもを持つ親の半数は、医療支援を求めず、むしろ生活習慣上の解決策を試みようとします。これは患者が夜尿症の問題で医療専門家を訪れるまでに大きな遅れが生じていたであろうことを意味します。従って、医者に診てもらう場合、適切な支援と必要なガイダンスを得ることが実に重要となります。」
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夜尿症について
夜尿症(夜間遺尿症)は睡眠中に不随意に尿を排出する症状です7。ほとんどの場合、夜間における尿の過剰産生または膀胱容量の減少が原因となっています3。目覚め不能も原因になります3。夜尿症の原因は心理的なものではありません3。夜尿症は小児に一般的な病状であり、7歳の約5~10%が日常的に発症し、こうした問題は10代や成人になるまで続くことがあります1。
世界夜尿症デーについて
世界夜尿症デーは、夜尿症が治療可能であり治療すべき一般的症状であるとの認識を一般公衆と医療専門家の間で高めることを目的に創設されました。
2017年世界夜尿症デーは5月30日(火)に開催され、毎年5月の最終火曜日に開催されます。夜尿症を患う小児の診断と治療でさらなることを成し得るとの認識の下、「今こそ行動を」をスローガンにしています。
詳細情報についてはwww.worldbedwettingday.comをご覧ください。
世界夜尿症デー運営委員会について
世界夜尿症デー運営委員会にはこのイニシアチブを支えるために世界中の専門家が参集しており、国際小児尿禁制学会(ICCS)、欧州小児泌尿器科学会(ESPU)、アジア太平洋小児泌尿器科学会(APAPU)、国際小児腎臓病学会(IPNA)、欧州小児腎臓病学会(ESPN)、イベロアメリカ小児泌尿器科学会(SIUP)、北米の諸小児泌尿器科学会から構成されています。このイニシアチブはフェリング・ファーマシューティカルズの支援を受けています。
References
1 Nevéus T. Nocturnal enuresis—theoretic background and practical guidelines. Pediatr Nephrol. 2011; 26:1207–1214
2 Iannelli V. Bedwetting. Available at https://www.verywell.com/bedwetting-bedwetting-statistics-2633257. Last accessed January 2017.
3 Vande Walle J et al, Practical consensus guidelines for the management of enuresis. Eur J Pediatr 2012;171:971-98
4 Theunis M et al. Self-Image and Performance in Children with Nocturnal Enuresis. European Urology. 2002; 41:660-667
5 Joinson C et al. A United Kingdom population-based study of intellectual capacities in children with and without soiling, daytime wetting, and bed-wetting Pediatrics. 2007;120(2):e308-16
6 Van Herzeele C, Dhondt K, Roels S P et al. Desmopressin (melt) therapy in children with monosymptomatic nocturnal enuresis and nocturnal polyuria results in improved neuropsychological functioning and sleep. Pediatr Nephrol. 2016; DOI 10.1007/s00467-016-23351-3
7 Austin P et al. The Standardization of Terminology of Lower Urinary Tract Function in Children and Adolescents: Update Report from the Standardization Committee of the International Children’s Continence Society, The Journal of Urology. 2014;191:1863-1865
businesswire.comのソースバージョン:http://www.businesswire.com/news/home/20170529005017/en/
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連絡先
Burson-Marsteller, on behalf of World Bedwetting Day Steering Committee
Jack Dixey
Jack.dixey@bm.com
02073006221
プレスリリース情報提供元:ビジネスワイヤ
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