北里大学が半旗を掲揚し、東日本大震災による被災者を追悼
配信日時: 2017-03-11 08:05:03
北里大学相模原キャンパス(神奈川県相模原市)において、東日本大震災から6年となる3月11日(土)にあわせて半旗を掲揚し、被災者への弔意を表した。
北里大学海洋生命科学部は、1972(昭和47)年に陸中海岸国立公園内の三陸キャンパス(岩手県大船渡市)の地に、水産学部(水産増殖学科・水産食品学科)として開設され、恵まれた立地環境を活用し、水産生物資源の研究・開発および資源の減少につながる海洋環境汚染対策などに取り組む人材の育成を目指した。2008(平成20)年には、学部名を水産学部から海洋生命科学部に改称し、生命科学の視点から海洋生物の生命現象にかかわる基礎研究を進め、その成果を海洋生物資源の永続的かつ有効な利用に応用することを理念に掲げた。
2011(平成23)年3月11日、東日本大震災が三陸キャンパスを襲った。高台にある校舎は津波の被害を免れたが、大きな揺れによりその大半が損壊した。また、周辺の集落や住宅に津波が押し寄せたため、学生と教職員合わせて約300名がキャンパスに避難し、体育館や三陸研修所で数日を過ごした。こうした影響により、同年4月に相模原キャンパスに拠点を移し、2012年9月には新校舎MB号館を完成させ、授業・実習を行っている。2014年4月には三陸臨海教育研究センターを設置し、旧三陸キャンパス内にて学生実習の受け入れを開始。津波による環境や生態系に対する影響の調査、水産物の三陸ブランド創出、社会教育などの地域貢献にも取り組んでいる。
震災当時の三陸キャンパスを知る学生の多くは既に卒業していったが、行方不明となった海洋生命科学部の1名は、残念ながら現在も見つかっていない。被災した大学として「3月11日」は特別な日である。震災発生直後から多くの関係者が奔走し、大型バスで生活支援物資を届けたこと、北里大学医療支援チームを4陣出動させたこと、福島県から神経難病患者をヘリ搬送で受け入れたこと、大船渡市に取り残された学生や教職員をバスで帰還させたことなど。教職員の熱意で迅速に対応した震災の記憶を風化させないよう、相模原キャンパスL1号館(一般教育部棟)前の広場に半旗を掲げ、被災者に哀悼の意を捧げた。
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〒252-0373 神奈川県相模原市南区北里1-15-1
学校法人北里研究所
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