「今上陛下のお住まいも即位礼も京都で」~有識者に聞く~

プレスリリース発表元企業:地域政党京都党

配信日時: 2017-03-08 10:00:00

対談:『冷泉家時雨亭文庫常務理事 冷泉貴実子 X 村山祥栄』

京都を拠点とする地域政党 京都党(代表:村山 祥栄、所在地:京都府京都市左京区)は、公式サイトにて、あたらしいコンテンツを発表いたしました。以下にご紹介いたします。


京都御苑の北西に位置する冷泉家公家屋敷。藤原道長をルーツにもつ由緒ある冷泉家は、明治時代に入り他の多くの公家が東京へとお供した中、京都に残り、現在もなお都であった時代の姿を残す唯一の公家屋敷とともに、多くの文化遺産を守りながら京都の変化を代々見守り続けてきた。今回はその冷泉家第24代当主のご長女で、冷泉家時雨亭文庫常務理事の冷泉貴実子さんにお話を伺った。

村山祥栄
本日はお忙しいところありがとうございます。早速ですが、今上天皇のご譲位がまもなく決定しようとしています。本日はそれを受けて、今お感じになっていることを是非伺いたいと思います。
冷泉貴実子
東京で全てを完結させるのは簡単ですが、簡単だからというのはちょっと違います。特に文化というものはそういうものではいけないと思います。御所の中には『仙洞さん(仙洞御所)』がありますけど、「仙洞さん」と言うのは、「上皇」という意味ですからね。
村山祥栄
そうですね。実に素晴らしい庭が残されていますよね。大宮御所も使えるのでは?
冷泉貴実子
何度も大宮御所には足を運んでいますが、あそこは和風の建物を無理やり洋風にしたようなところがあって、住むのは難しいのではないでしょうか。それより、仙洞御所の中に新しい建物を建てて住んで頂ければいいと思いますよ。
村山祥栄
東京のほうがいいと言う声もあるようですが。
冷泉貴実子
確かに両陛下は東京生まれです。陛下がどちらをお望みかはわかりません。でも、京都がありますねん!という時は今しかない。後から何を言っても、タイミングを外しては何の意味もありません。最近の宮内庁は少し閉鎖的過ぎる気がします。今こそ全ての始まりは御所だということを示すべきです。
村山祥栄
せっかく日本の粋を集めて迎賓館も作ったのに、大変もったいない。
冷泉貴実子
そうです。世界の国賓をお招きしても、お迎えする人がいない。ホスト役がいないわけです。皇室の方がいらっしゃればお迎えすることも出来ます。そうすればもっと有効に活用できるのではないでしょうか。常駐が難しくても、これを機に頻繁にお戻りいただければ、色々なことができるでしょう。
村山祥栄
せめて御用邸(※天皇・皇族の別荘)にでもなれば変わってきますよね。何も葉山の御用邸に行かずとも、ご先祖様が眠る京都で静養されてもいいですよね。
冷泉貴実子
それはいい考えです。そもそも、葉山の御用邸も新しい天皇に引き継がれるわけですから、上皇の御用邸があってもいいと思います。いずれにしても、声を挙げるのは今しかありません。
「文化の変動、明治時代を経て」

村山祥栄
是非その機運を高めたいですね。さて、せっかくですので、宮中文化を守り続けてきた冷泉さんには宮中文化についてもお伺いしたいのですが。
冷泉貴実子
そもそも、明治を境に天皇家自体が大きく変化しました。それまでは年中行事を中心に皇室は存在していました。禁中並公家諸法度が江戸時代に出来て、天皇の行動も含めて大きく制限され、年中行事をすることが日々の中心でした。その為、禁裏に出入りする公家はそれを補佐する存在として、当家なら和歌、山科家なら衣紋、園家は雅楽、という具合に各家は学問を家業とし、宮中行事を支えるプロとして活躍していました。
村山祥栄
その公家の雅な宮中文化が京文化を培ってきたわけですね。
冷泉貴実子
武家は公家にその雅な文化を学びにきていた。一種の憧れですね。それが町へ出れば町家風に、寺へ行けば寺風に変化し、今日へ伝わってきたわけです。上方文化というと吉本やとか仰いますが、本来、上方文化というのは公家文化を指すのです。その上方文化が京都からよそへ下っていった。「下らない(くだらない)」という言葉も、この下りもんから来ていると言われています。

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http://www.kyoto-party.com/report/2017_03/taidan_reizei_kimiko.html



京都を拠点とする地域政党。2010年、堀場雅夫(故・堀場製作所創業者)と村山祥栄(市議)、元副市長、大学教授など産学官の代表が集まり結党した地域政党の先駆け的存在。現在京都市議4名、平均年齢32歳と日本で最も若い政党であり、京都で唯一団体・業界の支援を受けないスタンスを堅持し、同和行政やパチンコ排除、皇室の京都移転などタブーに鋭く切り込む異色の政治集団。

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