女性なら知っておきたい、出産と尿もれの関係
配信日時: 2017-03-06 13:40:07
「ウーマンウェルネス研究会 supported by Kao」は、公式サイト『ウェルラボ』(http://www.well-lab.jp/)にて、新たなコンテンツを発表しています。以下にご紹介いたします。
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妊婦の8~9割が経験するという尿もれ。これは、妊娠・出産によって骨盤底筋群にダメージを受けることが最大の原因です。9割は1年後にはダメージが回復し、それにともない尿もれが収まるそうですが、中には尿もれが長引いてしまう「ハイ・リスクグループ」も。できるだけ骨盤底筋群へのダメージを少なくして、尿もれを防ぐためのケア方法を紹介します。
■なぜ妊娠・出産が尿もれの原因に?
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妊娠中は、赤ちゃんがストレスなく成長できるよう、ホルモンの働きによって骨盤は開きやすい状態になります。また、骨盤底筋群はやわらかくなりますが、赤ちゃんが成長するにつれて、その重みが骨盤底筋群に加わり、つねに負荷がかかった状態になります。
このように、妊娠期の骨盤底筋群は血流障害が起こりやすい状態なのです。さらに出産で一時的に筋肉断裂や末梢神経の断裂なども起こり、筋肉にとって過酷な状況にあるといっても過言ではないのです。
こうした症状は出産後、徐々に収まっていきますが、これが“古傷”となります。年月を経て、閉経前後に筋肉量が減少し、ホルモンバランスの変化でコラーゲンの生成が減ると、この古傷が原因となって尿もれが生じやすくなります。出産経験者に尿もれが多いのはこのためです。
自然分娩に比べて、帝王切開は尿もれしにくいという説がありますが、妊娠期に骨盤底筋群に負荷がかかることに変わりはありません。程度の差はありますが、帝王切開でも骨盤底筋群がダメージを受けて、尿もれが起きるリスクはあります。
■出産後の尿もれを長引かせないためのケア
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これまで産後のトレーニングは一般的でしたが、近年は妊娠中もトレーニングが推奨される傾向にあります。出産を経験する女性のほとんどが経験する“尿もれ”を長引かせないためにも、骨盤底筋群を鍛えておきましょう。
【若年層】
初潮を迎えると子宮が大きくなりますが、これにともない尿もれを起こすケースもあります。若年のうちから尿もれを経験している人は「ハイ・リスクグループ」と呼ばれ、尿もれ症状が重くなる傾向にあります。体育の授業などでお腹に力を入れたときに尿もれした経験がある人は、できるだけ早い年齢から骨盤底筋トレーニングを始めましょう。
>>花粉の季節に急増!せきやくしゃみで気づく尿もれ。日常でできる対策は?
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【妊娠中】
出産を予定している人は妊娠前から骨盤底筋群を鍛えておけば、妊娠・出産で受けるダメージを最小限に抑えることができます。すでに妊娠している人でもトレーニングを始めましょう。妊娠中に骨盤底筋群を鍛えて柔軟性を高めておくことで、骨盤底筋が元に戻りやすくなります。ただし、骨盤底筋を動かすと腹痛が起こる場合や骨盤底筋群が正しく動かせているかどうかわからない場合は、出産後に専門家の指導を受けてからトレーニングを開始しましょう。
【出産後】
妊娠・出産によって、骨盤底筋にダメージを受けても、多くの人は自然に回復していきます。骨盤底筋群の回復が進めば、尿もれとさよならできるタイミングを早めることができるので、トレーニングは積極的に行いましょう。出産後1週間ぐらい経ったら、骨盤底筋トレーニングを再開してもOKです。ただし、骨盤臓器脱や骨盤痛がある場合は、1か月検診まで待って、医師の許可を得てから始めたほうがいいでしょう。骨盤臓器脱や間質性膀胱炎、また、慢性骨盤痛症候群の症状が強い人は、専門医の指導のもとでトレーニングを再開したほうがいいでしょう。
■妊娠中にできる尿もれ対策トレーニング
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妊娠中に骨盤底筋群を意識したトレーニングを行うことで、子宮を支える筋肉や膀胱の筋肉も鍛えることができます。
〇足を肩幅に開いて、腰をまっすぐに伸ばして立ちます。腰が丸まっていると深い呼吸ができません。
姿勢を保ちながら
1. 肛門をしめる
2. 膣をしめる
3. 骨盤底筋を中に引き込む
〇骨盤底筋を中に引き込む感覚がつかめてきたら、キュッパッキュッパッとリズムよく、「しめる」「ゆるめる」を繰り返します。
〇次にギューッとしめて3秒間キープしてからパッとゆるめるのを5回繰り返します。
これを2~3セット、1日3~5回行います。
※トレーニング中に痛みがある場合はすぐに止めて、専門の医師(婦人科医、泌尿器科医)に相談してください。
また骨盤底筋が弱くなる原因は出産のほかにも姿勢の悪さも挙げられます。並行して腹横筋(お腹のまわりの筋肉)や大腿筋(太ももの筋肉)など、腹式呼吸やスクワットなどで下半身にある大きな筋肉を鍛えておくと将来への備えになります。
■産褥(さんじょく)体操は積極的に行いましょう
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妊娠中に取り組んでいたトレーニングは産後も変わらずに行うことが大切です。子どもが生まれると忙しさから後回しになりがちですが、骨盤を矯正するベルトなどで締めつけすぎず、引き続き実施しておけば、尿もれ防止に役立ちます。トレーニング中は腹式呼吸とリラックスを心がけてください。また、身体を冷やさないように注意しましょう。産後、骨盤底筋は元の状態に戻ろうとしますが、冷えて血行が悪くなると、回復も遅くなります。とくに下腹部は温熱シートなどを活用して温めるとよいでしょう。
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監修:女性泌尿器科専門医 医療法人LEADING GIRLS女性医療クリニックLUNAグループ理事長関口 由紀先生
http://luna-clinic.jp/
写真:PIXTA
本件に関するお問合わせ先
ウーマンウェルネス研究会 supported by Kao
TEL:03-4570-3167
FAX:03-4580-9128
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関連リンク
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