ブルー・ダニューブ・システムズが、業界初のFDD LTE Massive MIMOの商用試験をシェンテルおよびAT&Tと実施したと発表

プレスリリース発表元企業:Blue Danube Systems

配信日時: 2017-02-22 14:35:00

ブルー・ダニューブ・システムズが、業界初のFDD LTE Massive MIMOの商用試験をシェンテルおよびAT&Tと実施したと発表

動的スループットを20倍に高めてビデオユーザー体験を強化

(米カリフォルニア州サンタクララ)- (ビジネスワイヤ)-- ネットワーク容量を大幅にコスト効率よく改善するモバイル無線アクセスソリューションのプロバイダーであるブルー・ダニューブ・システムズは本日、認可FDD(周波数分割複信)LTE周波数帯で、当社の大規模多入力・多出力(Massive MIMO)システムの初の商用試験を完了させたと発表しました。この試験は、ブルー・ダニューブのビームクラフト(BeamCraft™)500を使用して行いました。これは高度な3Dビームフォーミング向けの能動アンテナ製品で、Massive MIMOシステムに記録的な160Wの出力を提供できます。96素子のビームクラフト500は、高精細アクティブアンテナシステム(HDAAS™)技術を基盤とし、信号エネルギーをインテリジェントかつシームレスに必要な場所に集中させることができるため、無線通信事業者は高需要エリアに優れたサービスを提供して、干渉帯を最小化できます。

業界初の本試験は、シェナンドー・テレコミュニケーションズ・カンパニー(シェンテル)およびブルー・ダニューブ・システムズの投資企業であるAT&Tと共同で行い、3カ月間にわたって10TBを超えるデータをサポートしました。試験設備にビームクラフト500ユニットを設置して既存アンテナを改造するだけで、トラフィックの需要が高い地域で旧式設備と同じ出力を使い、ユーザーのスループットを2倍から5倍に向上できることを実証しました。さらに、既存システムでは失速し、144pしか対応できなかった場所で、ユーザーの瞬間的ビデオスループットを最大20倍改善し、1080p HD映像を滑らかに再生できました。現在、さらなる運用モードとトラフィックシナリオを試験するために、第2段階の試験を実施中です。

現行のLTEネットワークにFDD Massive MIMOシステムを導入するための商用試験は、今回が初めてです。これまで商用LTEネットワークの85%以上がFDD無線インターフェースを採用しており*、今回の初のHDAAS™試験はそうした市場で効果的な容量ソリューションになることを実証しました。ブルー・ダニューブは、その他の周波数帯とTDD(時分割複信)LTEでの運用向けに、新たなHDAAS™製品を開発中で、これらを使用して2017年上半期に欧州・オーストラリア・北米で幾つかの試験を行います。

ブルー・ダニューブのマーク・ピント最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「AT&Tおよびシェンテルと協力することで、当社のHDAAS技術を商用ライブネットワーク条件下で検証できました。結果は、当社のシステム性能シミュレーション、そして2016年第2四半期に実施した最初のFDD研究開発試験とも一致しており、既存のLTEネットワークで当社製品を摩擦の少ないアップグレードとして使用し、容量を改善できることを証明しています。」

AT&T無線ネットワークアーキテクチャー&設計担当シニアバイスプレジデントのトム・キースリー氏は、次のように語っています。「AT&Tは最先端機能を追求することで次世代モバイル体験を実現することに真剣な努力を傾けています。ブルー・ダニューブと協力して、当社のライブネットワークで同社のビームフォーミング技術を評価したのは、この目的にかなっています。」

シェンテルの無線担当シニアバイスプレジデントを務めるウィリー・パートル氏は、次のように述べています。「この先進的なアンテナシステムの汎用性のおかげで、当社の商用ネットワークの性能を飛躍的に向上できました。それは、近接設備に影響を与えることなく、問題のある地域でRFエネルギーを動的に増やすことで実現しています。」

モバイルデータのトラフィックは、主としてビデオコンテンツの増加に後押しされ、相変わらず増えています。2022年までに、ビデオコンテンツがモバイルデータトラフィックの75%を占める見通しです*。現在および次世代の無線データネットワークは、将来的な容量の制約に対応するだけでなく、ユーザーに信頼できるサービス品質を提供するという、既存の課題にも対処しなければなりません。Massive MIMOは、無線データの速度とリンクの信頼性を大幅に改善し、無線周波数帯をさらに消費したり、干渉を起こしたりすることなく、密集エリアでより多くのユーザーがデータを消費できるようにします。その結果、通話の切断が減り、デッドゾーンが大幅に減少して、データ伝送の質が向上します。商用ライブネットワークで行った業界初のFDD Massive MIMO試験の結果により、ブルー・ダニューブの能動アンテナ製品であるビームクラフト500が商業的に実現可能なMassive MIMO製品として4Gの進歩と5Gのために周波数帯の効率を改善できることが実証されました。

アナリストの発言

EJLワイヤレス・リサーチのアール・ラム社長は、次のように述べています。「業界が4Gの進歩と5Gの実現に向けて取り組む中、Massive MIMOソリューションへの需要が増え続けています。モバイル通信事業者は、ネットワークの容量を増強するための革新的でコスト効率に優れた手段を探していますが、ブルー・ダニューブのビームクラフト500は、既存の設備で総所有コスト(TCO)を可能な限り抑えて容量を増やしたいと考える通信事業者に、摩擦の少ないアップグレードを提供すべく設計された初めての製品です。160Wシステム向けのファンレスの小型フォームファクターで、基地局/eNodeBとの接続で既存のコモン・パブリック・ラジオ・インターフェース(CPRI)を使用するため、非常に魅力的なソリューションとなっています。最初の商用試験の結果は大いに期待できるもので、本システムの効率性と簡素性を立証しています。」

モバイル・エキスパーツの創立者で主席アナリストのジョー・マッデン氏は、次のように語っています。「Massive MIMOは、空間次元と多重アンテナを使って、周波数帯をより効率的に再利用するマルチパス環境を作り出すことで、モバイル通信の容量増強に新たな手段を提供します。モバイル通信事業者は今年、5Gの到来を待つ代わりに、Massive MIMOを使って数多くのTD-LTE基地局をアップグレードします。そうした動きが勢いを増すと、FDD市場に飛躍する可能性があり、非常にエキサイティングな展開となります。ブルー・ダニューブが最近、シンプルなモジュールを使って行ったFDD実地試験の結果は非常に有望で、コスト効率に優れたFDD/5Gソリューションに向けた大きな1歩となります。」

2017年モバイル・ワールド・コングレスにブルー・ダニューブが参加

ブルー・ダニューブは、2月27日〜3月2日にバルセロナで開催されるモバイル・ワールド・コングレスに代表団を送ります。ホール2にあるホスピタリティーブース(2L1)に出展します。

ブルー・ダニューブ・システムズについて 

ブルー・ダニューブ・システムズが提供するモバイル無線通信ソリューションは、ネットワーク容量を大幅にコスト効率よく増強して、サービス品質を改善します。当社の専有的アプローチは、信頼性に優れたハードウエアとインテリジェントなソフトウエアを組み合わせ、既存のインフラと今日のモバイル機器を活用しながら、大幅な容量増強を実現します。ブルー・ダニューブ・システムズは、セコイア・キャピタル、ノースゲート、AT&Tを含む投資企業の支援を受けており、ニュージャージー州ウォーレンとカリフォルニア州サンタクララに拠点を構えています。ブルー・ダニューブ・システムズは、EEタイムズの「シリコン60」にランキング入りしており、2016年にはフィアースワイヤレスの「フィアース15」を受賞しています。詳しい情報については、www.bluedanube.comをご覧ください。

* 2016年エリクソン・モビリティー・レポート

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