業界のリーダー企業が高性能の新しい相互接続技術を促進するために結集

プレスリリース発表元企業:Gen-Z Consortium

配信日時: 2016-10-15 01:58:00

新しいGen-Zコンソーシアムがデータアクセスをラック規模で簡素化するために、拡張性のある高性能ファブリック技術を開発へ

(米オレゴン州ビーバートン)- (ビジネスワイヤ)-- 一流技術企業のグループが本日、Gen-Zコンソーシアムの結成を発表しました。Gen-Zコンソーシアムは、拡張性を備えた新たなコンピューティング相互接続技術/プロトコルの創出および商業化に取り組む業界アライアンスです。この柔軟で高性能のメモリーセマンティックファブリックは、コストを低減して現在のボトルネックを回避しながら、大規模データに容易にアクセスできるピアツーピアの相互接続を実現します。アライアンスのメンバー企業には、AMD、ARM、カビウム、クレイ、Dell EMC、ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)、ファーウェイ、IBM、IDT、レノボ、メラノックステクノロジーズ、マイクロン、マイクロセミ、レッドハット、サムスン、シーゲイト、SK ハイニックス、ウェスタン・デジタル・コーポレーション、ザイリンクスがあります。

今日のコンピューターシステムは、ストレージは速度が遅く、永続的で、信頼性に優れている一方、メモリーのデータは高速だが揮発性であるという前提の下、構築されてきました。新しいストレージクラスメモリー技術が登場し、ストレージとメモリーの属性の融合が促進されるようになり、これまで機能していたプログラム上およびアーキテクチャー上の前提が、もはや最適ではなくなっています。データの爆発的な増加、リアルタイムアプリケーションの需要、低遅延のストレージクラスメモリーの登場、ラック規模のリソースプールの需要に伴う課題によって、データアクセスの新しいアプローチが求められるようになっています。

Gen-Zは、下記の恩恵をもたらします。

高帯域幅・低遅延:メモリーセマンティックに基づいて簡素化したインターフェースは、帯域幅を毎秒数十GBから数百GBまで拡張でき、load-to-useのメモリー遅延が100ナノ秒未満。 高度なワークロードと技術:リアルタイム分析とインメモリーアプリケーションのための拡張可能なメモリープールとリソースにより、データ中心のコンピューティングを実現。メモリーとストレージの新しい革新を加速。 適合性に優れ経済的:ソフトウエアとの適合性に優れ、オペレーティングシステムの変更は不要。シンプルで低コストの接続から高機能のラック規模の相互接続まで、拡張可能。 Gen-Zコンソーシアムは、現在の理事会メンバー企業であるAMD、ARM、クレイ、Dell EMC、ヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)、ファーウェイ、IDT、マイクロン、サムスン、SK ハイニックス、ザイリンクスが発足させたもので、オープン性・非専有性・透明性を特徴とする業界標準化団体です。当コンソーシアムはより広範な業界動向、すなわちオープンスタンダードの重要性と、導入・革新を促進して選択肢を増やすための公平な競争環境の提供でオープンスタンダードが果たす役割を認識するようになっている業界の流れを反映しています。Gen-Zコンソーシアムは、新規メンバー企業を受け付け中です。アーキテクチャーとプロトコルを含むコア仕様は、2016年末までに完成する予定です。詳しい情報については、www.genzconsortium.orgをご覧ください。

すべての商標は各所有者の財産です。

Gen-Zコンソーシアムのパートナー企業の声

「AMDは技術開発のオープンエコシステムに真剣な努力を傾けており、Gen-Zのその他のメンバー企業と共に重要な一歩を本日発表できることに感激しています。高帯域幅・低遅延でのメモリーとストレージへのアクセスや、データセンターにおけるラック規模の構成可能性のニーズが急速に高まっています。Gen-Zは先進的で今日的なプロトコルであり、メンバー企業とその顧客のために今後末長く役立つことができるよう、高性能なクロスプラットフォームソリューションを実現すべく設計されています。」

- マーク・ペーパーマスター氏、 AMD、最高技術責任者(CTO)、技術・エンジニアリング担当シニアバイスプレジデント

「今日のデータセンターとクラウドの作業負荷は、ラック規模で課題を解決するに当たり、メモリーとストレージの新技術を効率よく統合するニーズに拍車をかけています。Gen-Zはラック規模の共有に対して拡張性のあるアプローチを提供し、新しい使用事例やシステムアーキテクチャーを実現します。Gen-Zはほかの標準化団体と連携して、業界リーダー間の協力関係を育み、データセンターにおける選択肢の確保と革新を実現するオープンスタンダードの開発に取り組みます。」

- ラクシミ・マンディアム氏、ARM、サーバープログラム担当シニアマーケティングディレクター

「次世代の規模と性能を実現するには、オープンかつ民主的で一貫性のある接続標準が業界で必要です。私たちは、Gen-Zコンソーシアムの一員となり、データセンターアーキテクチャーの次なる段階に貢献できることを喜んでいます。Gen-Zによって、当社の次世代サーバー、SoC、ネットワーク接続製品は、特定アプリケーション向けの異種混在環境での導入に向かう市場の動向をさらに加速させることができるでしょう。」

- ゴパール・ヘッジ氏、カビウム、バイスプレジデント兼データセンター・プロセッサー・グループ担当ゼネラルマネジャー

「業界が第3のプラットフォームへと移行するなか、膨大なデータに対応可能なインフラストラクチャー、何十億台ものIoT機器、クラウドネイティブなアプリケーションを実現するには、新たなオープンイノベーションが必要です。コントロールプレーンがメモリーコンピューティングへと移行するにつれ、新しいストレージクラスメモリーを利用して、メモリー重視の方法で構成可能性を実現することが、非常に重要になってきます。Gen-Zはこうした革新を実現できるオープンな業界標準です。Dell EMCは、この画期的でオープンな業界標準を策定するコンソーシアムの一翼を担うことができ、喜んでいます。」

- ジョン・ローズ氏、Dell EMC、インフラストラクチャー・ソリューション・グループ担当エグゼクティブバイスプレジデント兼最高技術責任者(CTO)

「データ量が増え続け、分析結果が出るまでに要する時間が当社のお客さまの事業にとって一層極めて重要になると、情報を効果的に処理できる新しいアーキテクチャーや技術が必要となります。HPEはオープンスタンダードの支援に全力で取り組んでおり、今日のデータセンターの需要に対応するためのこの新しいメモリーセマンティックファブリックの開発で他社と連携していきます。」

- マーク・ポッター氏、ヒューレット・パッカード・エンタープライズ、エンタープライズ・グループ担当シニアバイスプレジデント兼最高技術責任者(CTO)

「ファーウェイは、業界によるオープンスタンダードの開発を支援して、ITシステムの革新を追求し、ビッグデータ時代に膨大な量のデータをリアルタイムで処理したいお客さまのニーズに応えるべく、真剣に取り組んでいます。Gen-Zは、高性能・高拡張性のメモリーシステムを相互接続するために開発するオープンスタンダードで、ビッグデータ分析における作業負荷に柔軟に対応したり、ストレージクラスメモリーやメモリー中心コンピューティングなどの新技術に対応したりできるようにすることが狙いです。」

- 鄭葉来(チェン・イェライ)氏、ファーウェイ、IT製品ライン担当プレジデント

「人工知能、機械学習、高度分析、そしてコグニティブの時代のその他の作業負荷を対象に、コンピューティングの需要が高まっているため、より優れたハードウエアの性能と革新が必要です。 この需要増とムーアの法則による恩恵が減少していることが相まって、新たな一連のオープンスタンダードが求められています。CAPI技術によるシステムレベルの高速化と、今回のGen-Zによるデータセンターでのラックレベルの高速化が重なれば、業界はデータセンター技術で切望されていた画期的成果を実現できるでしょう。」

- ブラッド・マクレディー氏、IBMのPOWER開発担当フェロー兼バイスプレジデント

「メモリー、ストレージ、プロセッサーのサブシステム向け相互接続ソリューションを提供する一流企業であるIDTは、設立メンバー企業としてGen-Zコンソーシアムと協力し、拡張性のある次世代データセンターアーキテクチャーに対応できるよう、画期的な新標準の策定に取り組めることをうれしく思います。メモリーとストレージの階層が融合し、リアルタイムのデータ分析を高速化するとともに拡張性のある相互接続が必要になっているため、Gen-Zは現在存在する異種標準の従来の集まりに取って代わるものとして、魅力的で新しい選択肢となっています。」

- ショーン・ファン氏、インテグレーテッド・デバイス・テクノロジー、コンピューティング/通信部門担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネジャー

「メラノックスは、データセンターの将来的なニーズに対応できる業界標準を実現・強化するオープンな協業を支持しているため、Gen-Zコンソーシアムに参加できることをうれしく思います。Gen-Zは、処理ユニット、メモリー、相互接続デバイスの間の通信を高速化することに貢献するため、イーサネットとインフィニバンドとの接続をいずれも強化し、アプリケーション性能とデータセンター効率の改善につながります。」

- ジラッド・シェイナー氏、メラノックステクノロジーズ、マーケティング担当バイスプレジデント

「メモリーは常にコンピューティングで必須の構成要素でしたが、次世代の性能を引き出す上で決定的に重要な技術へと急速になっています。オープンスタンダードは、短期間で革新を実現できる最良の機会を提供します。このため、発展中のアーキテクチャーを確実に素早く適応させて、新しいメモリー技術がもたらす劇的なメリットを活用できるようにする上で、Gen-Zコンソーシアムは重要な一歩となります。」

- トム・イービ氏、マイクロン・テクノロジー、コンピュート/ネットワーキング事業担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネジャー

「今日の企業にとって拡張性のあるデータアクセスがますます重要になる中、レッドハットは多種多様なメモリーとストレージへのアクセスを簡素化できる統一化標準ファブリックの必要性を認識しています。Gen-Zはオープンソリューションの提供を目指しており、また特にレッドハットはデータセンターでこのプロトコルを実現する上で必須の役割を果たすことになるオペレーティングシステムを期待しているため、当社はこのマルチベンダー方式の協業に参加できることをうれしく思います。」

- ティム・バーク氏、レッドハット、プラットフォーム技術担当バイスプレジデント

「データ量が猛烈なスピードで増加しているため、拡張性と効率を改善するために、新しいアーキテクチャーやメモリー技術が必要になっています。この新しいオープンスタンダードのメモリーセマンティックファブリックは、その目標達成に向けた一歩となるでしょう。サムスンは常にそうであるように、今後も技術向上のためのオープンスタンダードを支援していきます。」

- Chiwook Kim氏、サムスン電子、メモリー製品企画&アプリケーション・エンジニアリング・チーム担当バイスプレジデント

「プロセスノードの拡張性の限界によって、現行のメモリーシステムインフラストラクチャーの進化が減速しているため、Gen-Zは物理層とメディア制御層の進化を通じて、メモリーソリューションの拡張性を大幅に改善できる解決策となります。」

- Boryeong Wi氏、SK ハイニックス、バイスプレジデント兼DRAM製品企画&イネーブリング・オフィス担当ヘッド

「ストレージクラスメモリーの驚異的な速度、耐久性、容量は、今後長年にわたって大規模データの管理を変革する可能性を提供しています。私たちは、ストレージクラスメモリーの活動に長期の真剣な努力を払ってきましたが、これを継続し、Gen-Zコンソーシアムに参加して、当社エコシステムのパートナーやお客さまがこの画期的技術を導入できるよう支援する業界標準の開発に従事できることを誇りに思います。」

- スティーブン・キャンベル氏、ウェスタン・デジタル・コーポレーション、エグゼクティブバイスプレジデント兼最高技術責任者(CTO)

「ゼタバイト時代に目を向ければ、データのアクセス、ストレージ、処理に関する課題に対処するには、新しいシステムアーキテクチャーが必要です。ザイリンクスでは、次世代データセンターへの道筋をつけるオープンスタンダードに真剣に取り組んでいます。新しいメモリー技術とストレージ技術が両者の境界を曖昧にしているため、従来のメモリーとストレージの階層を再考して、変革する機会をもたらしています。」

- ガウラヴ・シン氏、ザイリンクス、アーキテクチャー担当バイスプレジデント

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