大手前大学が国立療養所「長島愛生園」と相互協定を締結 --資料の英訳で世界遺産登録に協力
配信日時: 2016-03-17 08:05:09
大手前大学は、ユネスコ世界遺産への登録運動を展開しているハンセン病の国立療養施設「長島愛生園」(岡山県瀬戸市)と相互協定を締結。同園の世界遺産登録を支援するため、同園が有する資料の英訳やWebなどによる海外向けの情報発信を行っていく。協定期間は5年間。3月14日に調印式を執り行った。
長島愛生園はハンセン病の国立療養所として1930年に開設。同園では、ハンセン病そのものは完全に治っていて菌のある人はいないが、後遺症のために目が見えなかったり、手や足の動きや感覚が鈍くなるなど、何らかの障害のある人々が今も多く入居している。同園では2003年に長島愛生園歴史館を開館し、同園の多くの資料を展示するなど、ハンセン病とそれを取り巻く問題についてわかりやすく説明している。
同園は現在、ユネスコ世界遺産への登録運動を展開している。大手前大学ではその支援の一環として、見学者のパンフレットなどを外国人にも理解できるよう、園内資料の英訳に取り組んでいる。
昨年9月には、約10年前から同園との交流がある総合文化学部の田中キャサリン講師と学生9名が同園を訪問。資料館や歴史館を見学、資料を収集し、翻訳活動を行った。英訳に取り組んだパンフレットは今年1月に発行した。
こうした中、同大では世界遺産登録運動に協力すべく、同園と園内資料の英訳に関しての相互協定を締結。3月14日に協定調印式を執り行った。
調印式には、同大から芦原副学長、現代社会学部アンドウ・シャーリー准教授、総合文化学部田中キャサリン講師、そして大学生2名、大学院生1名が出席。会場には地元の中国・山陰地方の地元メディアを中心に取材陣が数多く駆け付けた。調印式後は、同園の藤田園長と歴史資料館学芸員の田村氏の案内で、資料館および園内を見学。学生たちは夏休みを利用して再び同園を訪れる予定となっている。
今後はその他の資料の英訳化やWebなどによる海外向けの情報発信を行い、広く世界中に同園の情報を発信。世界遺産登録を目指す。
◆調印式
【日 時】3月14日(月)14:00~
【場 所】長島愛生園日出会館1Fふれあいホール(岡山県瀬戸内市邑久町虫明6539)
【出席者】大手前大学 芦原直哉副学長、アンドウ・シャーリー現代社会学部准教授/英語教育ディレクター、田中キャサリン総合文化学部講師と学生3名、長島愛生園 藤田邦雄園長、その他幹部の皆様
●長島愛生園
http://aiseien.go.jp/
●大手前大学「教員紹介」サイト 専門・研究テーマの詳細がご覧いただけます。
大手前大学田中キャサリン講師 紹介ページ: http://www.otemae.ac.jp/professor/detail/5007
▼本件に関する問い合わせ先
大手前大学/大手前短期大学
アドミッションズ オフィス 学園広報
TEL: 0798-36-2532(直通)
FAX: 0798-23-4865
【リリース発信元】 大学プレスセンター http://www.u-presscenter.jp/
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