気仙沼に椿の防潮林を -- 目白大学が新宿区内の大学・地域住民と協働する、育苗による東日本大震災復興支援・地域交流活動
配信日時: 2016-02-02 08:05:07
目白大学の学生有志と早稲田大学の学生、新宿区立戸山シニア活動館の利用者が地元の方々と協力して活動している、宮城県気仙沼市本吉町での植林活動「前浜椿の森プロジェクト」。東日本大震災復興支援をきっかけに、育苗・植樹を通じた現地との息の長い交流活動を展開している。
東日本大震災で津波被害を受けた宮城県気仙沼市の本吉町前浜地区では、現在、防潮林の機能も兼ねた沿岸部への植林「前浜椿の森プロジェクト」が進行中。目白大学ではこのプロジェクトの支援活動として、10名程度の学生有志が、同じ新宿区内にある早稲田大学ボランティアセンターに所属する学生や、新宿区立戸山シニア活動館の利用者の方々などとともに、苗木提供や植樹活動を行っている。
気仙沼市の震災復興計画では、地元の樹木を利用した津波に強い防潮林づくり(防災自然公園ベルト「海の照葉樹林プロジェクト」)が、市の復興計画のひとつとして明記されている。目白大学では、この計画の実施地域として「前浜椿の森プロジェクト」を位置づけ、東日本大震災の経験を未来に活かすための、ひとつの良い復興モデルとなるよう活動に取り組んでいる。
現地では、津波により一階天井部分まで浸水したお宅の土手を植樹地として提供していただき、学生と地元の方々がそこで一緒に植樹作業を行っている。その際、土手の斜面を階段状にして植樹地を造成するために、地元の方々の指導を受けながら、自分たちで土留めの柵づくりなども手作りしている。耕作放棄地などでのナタやノコギリを利用した竹や雑木の伐採作業は、体験型の環境学習の効果も兼ねている。こうした作業の結果、2015年9月には、地元の方や大学生合わせて総勢40名で、関東で育てた苗木を約100本程度植樹することができた。
また、この活動の大きな特徴として、目白大学が位置する新宿区の他大学の学生や高齢者との交流活動が挙げられる。とりわけ新宿区立戸山シニア活動館の利用者の方々との定期的な交流は、「被災地支援」という枠組みを超えて、自分たちが暮らす地域の身近な高齢化問題と向き合う機会を学生に提供している。
このような大学生の取り組みが、大学近隣の高齢者などとつながりながら、被災地との交流を続けるなかで、被災地と支援地域の新しい互恵的なネットワークを作りはじめている。今後の活動予定として、2016年3月に、前浜地区から一緒に植樹活動を行っている方々を招き、戸山シニア活動館で震災復興に向けたイベントを開催する。
【イベント詳細】
・イベント名: 「椿がひらく未来――東日本大震災から5年、今私たちが出来ること(仮)」
・日 時: 3月13日(日) 10:00~16:30
・場 所: 新宿区立戸山シニア活動館(東京都新宿区戸山2-27-2)
・内 容: 復興祈念音楽会、炊き出し体験、防災学習会など
・定 員: 約100名
・参加費: 無料
・主 催: 新宿区立戸山シニア活動館
・問い合わせ先: 廣重剛史(目白大学社会学部社会情報学科専任講師、早稲田大学ボランティアセンター・コーディネーター)、E-Mail: hiroshige@mejiro.ac.jp
▼本件に関しての問い合わせ先
目白大学地域連携・研究推進センター
TEL: 03-5996-3110
FAX: 03-5996-3146
E-mail: kenkyu@mejiro.ac.jp
【リリース発信元】 大学プレスセンター http://www.u-presscenter.jp/
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