タンパク質分解酵素「カテプシンV」がシミの原因となるメラニン色素を含むメラノソームの分解に関与することを発見

プレスリリース発表元企業:富士フイルム株式会社

配信日時: 2015-11-05 13:45:00

富士フイルム株式会社(社長:中嶋 成博)は、シミの原因となるメラニン色素を含む「メラノソーム」(*1)が表皮細胞(ケラチノサイト)(*2)で分解される際に、タンパク質分解酵素「カテプシンV」が関与していることを発見しました。

◆タンパク質分解酵素「カテプシンV」がシミの原因となるメラニン色素を含むメラノソームの分解に関与することを発見の詳細は、富士フイルムのWebページよりご覧ください。
  ⇒ http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_1020.html?link=atp64

カテプシンVは、細胞内の消化器官「ライソソーム」(*3)に存在する酵素で、その量が減少すると、ケラチノサイトにメラノソームの蓄積が多くなり、ケラチノサイトの細胞分裂が抑制されてしまうことも確認しました。この結果は、カテプシンVの増減がターンオーバーによるメラニンの排出に関与していることを示唆しています。また、当社は、米ぬか脂質に含有される成分「オリザノール」に、カテプシンV産生促進作用とメラノソーム分解促進作用があることを確認。さらに、本成分を世界最小クラス20nmサイズで安定にナノ分散した「ナノオリザノール」の開発に成功しました。粒子径を小さくすることにより、皮膚への浸透性向上が期待できます。

当社は平成25年に、ケラチノサイト内でメラノソームが分解すること、さらに、その分解にはライソソームが関与していることを明らかにしており、このメカニズムについて研究を進めてきました。今回新たに得られた研究成果を、機能性化粧品の開発に応用していきます。なお、本研究の内容は、平成28年3月26日から29日まで開催される「日本薬学会第136年会」で発表する予定です。
*1 メラノサイト(色素細胞)内に存在する細胞小器官。シミの原因となるメラニン色素は、メラノソームに貯蔵されケラチノサイトへ移動する。
*2 皮膚を構成する細胞。角化細胞とも呼ばれ、何層にも重なった構造を示す。メラノサイトで生成したメラニン色素を取り込む性質がある。
*3 細胞内に存在する消化器官。内部に多様な消化酵素を持ち、異物を取込み消化する。リソソームとも呼ばれる。

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