清泉女子大学大学院が11月7日に公開国際シンポジウム「近隣アジア市民の目に映る<ニッポン>」を開催 -- 地球市民学専攻創設10周年記念

プレスリリース発表元企業:清泉女子大学

配信日時: 2015-10-27 08:05:02

清泉女子大学大学院は11月7日(土)に公開国際シンポジウム「近隣アジア市民の目に映る<ニッポン>」を開催する。これは、地球市民学専攻(修士課程)創設10周年を記念して行うもの。同大の助成金と、科学研究費補助金(基盤研究C)「アジアの中のステレオタイプ『反日』と『親日』−対日感情差異の要因分析」(研究代表: 大野俊、課題番号: 15K03867)を活用して実施される。参加無料、入退場自由。要事前申し込み(定員150名)。


 今年は、第2次世界大戦の終結から70周年の節目の年である。かつて日本帝国の植民地や軍事占領下に置かれた近隣アジア諸国の人々はこの間、日本や日本人に対する認識やイメージをどのように変えたのか。日本の官民による途上国援助、加速する日本企業の進出や日本文化の浸透、さらには「安倍談話」や安全保障関連法成立など最近の動きも含めて、アジアの隣人たちは「ニッポン」をどのようにとらえているのだろうか。

 今回の国際シンポジウムは、上記のような問題をテーマとし、日本と近隣アジア諸国の真の和解策の模索や市民間の相互理解の促進を目的に開催する。中国、韓国、インドネシア、フィリピンの4カ国から、自国民の対日認識・イメージの問題で研究実績のある知日派の学者を招き、研究成果を報告していただく。また、清泉女子大学大学院地球市民学専攻教員の東アジア平和構築に関する発表や、報告者全員に同大教員を交えてのパネル・ディスカッション、会場との質疑応答も行い、「地球市民」として今後、取り組むべき課題を探る。

◆「近隣アジアの市民の目に映る『ニッポン』―この70年の対日イメージの変遷」
【日 時】 11月7日(土) 13:00~16:30(予定)
【場 所】
 清泉女子大学1号館140教室(4階)
 (東京都品川区東五反田3-16-21、電話:03-3447-5551[代表])
【最寄駅】
 JR山手線五反田駅・大崎駅(徒歩10分)・品川駅(徒歩15分)
 都営浅草線高輪台駅・五反田駅(徒歩10分)
 東急池上線五反田駅(徒歩10分)
【報告・討論言語】 日本語
【主 催】 清泉女子大学大学院地球市民学専攻
【後 援】 品川区、地球市民学会
【協 力】 清泉女子大学生涯学習センター、同大ボランティアセンター

【プログラム】
■第1部 研究報告(13:00~15:00)
「中国人の対日観の近年の変遷」―王 偉(中国社会科学院日本研究所教授)
「韓国人の対日観と日本人の対韓観」―金 泳徳(韓国コンテンツ振興院海外調査チーム長)
「インドネシア人の対日観の変容」―バクティアル・アラム(国立インドネシア大学人文学部上級講師)
「フィリピンにおける日本文化の浸透と対日認識の変化」―カール・イアン・チェンチュア(アテネオ・デ・マニラ大学日本研究学科長)
「東アジアの融和に向けて」―松井ケティ(清泉女子大学大学院地球市民学専攻教授)
 司会進行役: 木村真理子(本専攻修了生)、想本絵理(本専攻院生)
■第2部 パネル・ディスカッション(15:10~16:30ごろ)
 パネリスト: 上記報告者と、辰巳頼子(清泉女子大学地球市民学科准教授)
 コーディネーター: 大野俊(清泉女子大学学院地球市民学専攻主任)

【参加申込方法】
 参加ご希望の方は、以下のいずれかの方法で事前にお申し込みください。その際、お名前、E-mailアドレス(あるいは電話番号)、ご所属(差し支えなければ)をご記入下さい。申込締め切りは、11月4日(水曜日)です。
(1) TEL: 03-3447-5551(代) 清泉女子大学大学院研究室
(2) E-mail: josyu-daigakuin@seisen-u.ac.jp 清泉女子大学大学院研究室
(3) 申し込みフォーム https://www.seisen-u.ac.jp/cgi/form/chimin-sk-seminar/

■報告者プロフィール
●王 偉氏(中国社会科学院日本研究所教授、同研究所日本社会室研究員)
 創価大学文学部社会学科卒業。専門は、日本社会・日本社会保障。この10年余り中国人の対日意識・感情に関する世論調査にあたっている。著書に『日本青年のシルエット』(1989年、共著)、『世紀の境目にある都市と農村の家族』(1999年、共著)、『日本の社会保障制度』(2014年)などがある。
●金 泳徳氏(韓国コンテンツ振興院海外調査チーム長)
 韓国生まれ。上智大学大学院文学研究科博士課程修了。2010年から4年間、韓国コンテンツ振興院日本事務所所長。専門は大衆文化産業論。共著に、『メディア文化と相互イメージ形成−日中韓の新たな課題(新版)』(2014年)、『韓流、アジアを超え世界へ』(韓国語、2009年)などがある。
●バクティアル・アラム氏(国立インドネシア大学人文学部上級講師)
 米国ハーバード大学で博士号(社会人類学)取得。東京大学大学院客員教授、インドネシア大学理事等を歴任。著書にTerritories of Conscience (2013)、Perceptions of Japan and the Japanese by Filipinos and Indonesians (2002、共著)などがある。
●カール・イアン・チェンチュア氏(アテネオ・デ・マニラ大学日本研究科長、同大学准教授)
 シンガポール国立大学で修士号(日本研究)、一橋大学で博士号(社会学)を取得。専門分野は、日本の歴史・日本とフィリピンのポピュラーカルチャー等。共著に、Controversial History Education in Asian Contexts (2013)、Imagining Japan in Post-war East Asia (2014) などがある。
●松井ケティ氏(清泉女子大学文学部地球市民学科教授、同大学院地球市民学専攻教授)
 米国ゴンザガ大学で博士号(リーダーシップ研究)取得。日本平和学会、アジア・太平洋平和学会など所属。清泉女子大学で国際交流委員会委員長も務める。著書に『幸福へのアプローチ』(2001年)、Lessons from WWII Comfort Women(2012)などがある。

▼本件に関する問い合わせ先
 清泉女子大学大学院地球市民学専攻
 TEL: 03-3447-5551
 FAX: 03-5421-3274

【リリース発信元】 大学プレスセンター http://www.u-presscenter.jp/

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