「階段の昇降が負担」団地居住者の住替えニーズとらえた高齢者住宅(横浜市)

プレスリリース発表元企業:株式会社イチイ

配信日時: 2015-08-06 16:42:31


 高度経済成長期に大量供給された全国の「団地」が今、建物の老朽化や居住者の高齢化等によりその住環境の整備が課題となる中、住み替えを希望する団地居住者の要望を取り入れた高齢者向け賃貸マンションがこのほど、横浜市で完成した。

この賃貸マンションは東急田園都市線たまプラーザ駅近くの「ディアコート・たまプラーザ」。周辺の横浜市青葉区には1960年代に建てられた大規模団地(およそ50棟・1300世帯)が広大な敷地内に広がっているが、4~5階建てでエレベータのない棟も少なくない。そのため、上階に住む高齢者世帯からは「階段の昇り降りがきつくて、そろそろ限界」と弱気の声も出ていた。もっとも、この地域は自然の多い静かな住宅地で、商業施設や医療機関も整っている人気エリアとあって、転居するならば近隣の物件にしたいとの意向が強かった。

 こうした団地居住者のニーズをマーケティング調査でつかんだことから、同賃貸マンションでは自立して生活できる(現在は介護が不要)高齢者を対象とした。横浜市青葉区では介護度の重い高齢者向けの賃貸マンションが10数棟と数多く供給される一方で、自立型の高齢者住宅は不足しているためである。自立した生活をサポートする同マンションの設備・サービスとしては、携帯用のボタンを押すとコールセンターに電話がつながる「見守りサービス」、電球の取換えや荷おろし等を手伝う「生活支援サービス」、社会福祉士等が月1回訪問する「生活相談サービス」がある。

 近隣の団地から同マンションに転居するという70歳の女性入居者は「長年住み慣れた町には友人も多いので、老後も孤立しないで済む」と話す。

 同マンションは企業の社員寮だった建物を高齢者向けにリニューアルしたもので、住戸数33戸、間取り1R~1LDK、賃料6万3千~14万9千円。問合せ先はイチイ シニア新宿営業所。



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