1万人の大規模調査から解明した「働きがいを高める幸せマッチング」とは スポットワークで働く人は仕事への期待度・職場の満足度ともに約10%高い
配信日時: 2024-12-06 13:00:00
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/2302/1460/2302-1460-b072449e57832378feed369a60dfa4b4-1625x855.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
ディップ株式会社(以下「当社」)は、株式会社ビジネスリサーチラボ(以下「ビジネスリサーチラボ」)と共同で、パート・アルバイト、派遣、正社員を含む幅広い雇用形態の労働者1万人におよぶ大規模な「幸せマッチング調査(2024)」(以下「本調査」)を実施いたしました。
■本調査の背景
2024年5月に閣議決定された「第六次環境基本計画」では、「ウェルビーイング/高い生活の質」を環境政策の最上位の目的に置き、市場的価値と非市場的価値の双方で「新たな成長」の実現を図っていくとされています。社会全体の価値観シフトと持続可能な発展の必要性がその背景にあり、物質的な豊かさに対する追求から、心の充足や社会的つながりの重視へと変わりつつある中で、企業はこの変化に対応し、個人と社会全体のウェルビーイングを実現するための施策を展開していくことが求められます。
当社は2019年より”Labor force solution company”をビジョンに掲げ、人材サービスとDXサービスの提供を通して、労働市場における諸課題を解決し、誰もが働く喜びと幸せを感じられる社会の実現を目指し、事業を展開しております。そこで、「働く幸せ」について探求すべく、パート・アルバイト、派遣、正社員を含む幅広い雇用形態の労働者1万人におよぶ大規模な調査を実施しました。本調査では、働く人々がどのような幸せを重視し、その幸せがどれほど満たされているのかを深く掘り下げ、さまざまな職種や経験年数に応じて、それぞれが感じる「働く幸せ」の特徴を明らかにしました。
■調査サマリ
・「幸せ」は人それぞれであることを前提に33要素に分解
・正社員と比較してパートタイム労働者は、幸せを感じる項目のばらつきが約 4 倍大きい。すなわち価値判断の基準が多様である
・スポットワークをしている方はそうでない方に比較し、仕事への期待度が+11%、職場での満足度が8% 高い
▼「幸せ」は人それぞれであることを前提に33要素に分解
本調査は「何か一つの正しい幸せ」に全員が近づかなければならないというものではなく、人それぞれに異なる「幸せ」があることを前提としています。そのため、日本の研究や諸外国の研究・知見からの107論文、そしてdipが実施したユーザー300人へのヒアリングを網羅的かつ学術的に分析し、『働く幸せ』を33の要素に分解しました。この33の要素それぞれについて、重視度(仕事への期待度)と充足度(今の職場での満足度)の2軸を1~5点で評価し、分析した内容をまとめています。
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(グラフについて)
グラフは、働く幸せの33要素を「仕事への期待度」と「今の職場での満足度」でプロットし、そのエリアを楕円で表現しています。各分析結果は、この楕円で示されたプロットエリアと、33要素の平均を表示しています。
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▼正社員と比較してパートタイム労働者は、幸せを感じる項目のばらつきが約 4 倍大きい。
「パートタイム労働者」と「正社員」を比較すると、パートタイム労働者の方が仕事に期待する要素の幅が広いことがわかります。このことから、パートタイム労働者は期待する要素が多様であるため、固定観念に基づいたマネジメントや採用では効果的に機能しづらいことが示唆されます。また、パートタイム労働者は「負担の少ない働き方」「心身の健康」「ゆとり」を重視する一方、正社員は「価値創造」「評価や敬意」「リーダーシップ」「キャリアの成功」を重視する傾向があります。このことからも、パートタイム労働者と正社員を一括りにして同じようなマネジメントを行うことは適切ではないことがわかります。
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▼スポットワークをしている方はそうでない方に比較し、仕事への期待度が+11%、職場での満足度が+8% 高い
「スポットワーク中か否か」で比較すると、スポットワークをしている労働者の方が、仕事への期待度と職場での満足度がともに高いという結果になりました。また、スポットワークをしていることで「キャリアの成功」「創造性の発揮」「評価や敬意」「好奇心」への満足度が高いことがわかりました。スポットワークをしている方の期待度・満足度が高いことが示されており、一つの仕事に集中するよりも、スポットワークを含めて複数の仕事を持つことが、生きがいや働きがいにつながっていると考えられます。
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株式会社ビジネスリサーチラボ 代表取締役 伊達 洋駆 氏 コメント
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本調査は、働く幸せの本質を解明しようとする画期的な取り組みです。特筆すべきは、国内外107の研究論文を検討し、さらにユーザー300人へのヒアリング結果も考慮することで、働く幸せを33の要素へと分解したアプローチです。
これによって、従来は漠然と捉えられがちだった「働く幸せ」を、仕事への期待度と職場での満足度という2つの軸で定量的に評価する枠組みを構築することができました。
人事実務の観点からも、1万人規模の調査により、年齢、職種、雇用形態など多様な属性における働く幸せの実態を立体的に把握できる基盤が整ったことは、大きな意味を持つと考えています。
近年、ウェルビーイングに対する社会的関心が急速に高まる中、本調査は企業の人材マネジメントに実践的な示唆を提供するものとなるでしょう。今後は本調査の結果をさらに掘り下げ、新たな観点を加えていくことで、誰もが自分らしく幸せに働ける場との出会いを後押しできることを期待しています。
・株式会社ビジネスリサーチラボ:https://www.business-research-lab.com/
ディップ技術研究所 所長 岡本 周之 コメント
[画像7: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/2302/1460/2302-1460-3ef4c7f9ec1d63ba365ec441294984af-158x158.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
近年、一つの会社で長期的に働くのではなく、スポットワークや副業といった柔軟な働き方を選択する人 が増加しています。特にスポットワーク市場は事業者も増加し、ますます活況を呈しています。今回の調査結果によれば、スポットワークに従事する労働者のうち45%が正社員であり、最も多い割合を占めています。これは、上で述べた分析結果と合わせると、副業の手段としてスポットワークを利用し、好奇心を満たしたり、経験を積むことを目的としていることを示唆しています。雇用者側もこのようなトレンドを自社に取り入れるために、多様な働き方の選択肢を提供することがますます重要となるでしょう。労働市場の変化に柔軟に対応することで、優秀な人材を引きつけ、維持することが可能になると考えられます。
■調査概要
[表: https://prtimes.jp/data/corp/2302/table/1460_1_daff85bc3eedd50f8c71a63b1e854a3b.jpg ]
当社概要
労働市場における諸課題を解決し、誰もが働く喜びと幸せを感じられる社会の実現を目指す“Labor force solution company”をビジョンに掲げ、人材サービス事業とDX事業を運営しています。企業理念「私たちdipは夢とアイデアと情熱で社会を改善する存在となる」のもと、事業活動を通じて持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
社 名:ディップ株式会社(dip Corporation)
代 表: 冨田 英揮(代表取締役社長 兼CEO )
本 社:東京都港区六本木3-2-1 六本木グランドタワー31F
電 話:03-5114-1177(代表)
設 立:1997年3月
資本金:1,085百万円 (2024年2月末現在)
従業員数:2,964名(2024年4月1日現在の正社員)※契約・アルバイト・派遣社員除く
事業内容:人材サービス「バイトル」「スポットバイトル」「バイトルNEXT」「バイトルPRO」
「はたらこねっと」、看護・介護業界の転職支援サービス「ナースではたらこ」「介護ではたらこ」
などの運営、DXサービス「コボット」の開発・提供、他
売上高: 537億円(2024年2月期)
URL:https://www.dip-net.co.jp/
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