日本サーモエナー、水素焚き真空式温水発生機の初号機をトヨタ自動車北海道向けに納入

プレスリリース発表元企業:株式会社タクマ

配信日時: 2024-11-29 10:10:00

ゼロエミッション バコティンヒーター(GTL-300ZE型)

バコティンヒーターの内部構造

~化石燃料を一切使用せずCO2を排出しない「ゼロエミッション」を実現~


 当社子会社の株式会社日本サーモエナー(本社:東京都港区、代表取締役社長:泉雅彦、以下「日本サーモエナー」)は、2024年10月、トヨタ自動車北海道株式会社(本社:北海道苫小牧市、取締役社長:高橋慎弥、以下「トヨタ自動車北海道」)に、世界初※1の水素焚き真空式温水発生機「ゼロエミッション バコティンヒーター」の初号機を納入しましたので、お知らせいたします。


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ゼロエミッション バコティンヒーター(GTL-300ZE型)


 「ゼロエミッション バコティンヒーター(GTL-300ZE型)」は、日本サーモエナーが2023年5月に販売を開始した※2、水素を燃料とする真空式温水発生機です。主燃料に加え着火源のパイロットバーナの燃料にも水素を使用するなど化石燃料を一切使用しない構造を取り、燃焼時にCO2を排出しない「ゼロエミッション」を実現します。


 トヨタ自動車北海道は、スパークス・グリーンエナジー&テクノロジー株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:大内弘志)が苫小牧市で実施中の「令和5年度 既存のインフラを活用した水素供給低コスト化に向けたモデル構築・実証事業」に参画しています。同事業の一環として、トヨタ自動車北海道の福利厚生施設における熱源装置に「ゼロエミッション バコティンヒーター」が採用され、2025年1月から稼働する予定です。


 日本サーモエナーは、拡大する脱炭素化製品のニーズに対応するため、今後も水素やバイオマスといった再生可能エネルギーを活用した熱源装置の展開に注力し、社会課題の解決に貢献してまいります。


※1:2024年11月29日現在、当社調べ
※2:2023年4月4日付  ニュースリリース「水素焚 真空式温水発生機『ゼロエミッション バコティンヒーター GTL-300ZE型』 販売開始のお知らせ」
https://www.takuma.co.jp/news/2023/20230404.html


「ゼロエミッション バコティンヒーター(GTL-300ZE型)」概要


型式


GTL-300AZE (温水1回路型) / GTL-300BZE (温水2回路型)


缶体出力


349kW


燃料


水素


効率


95%


製品の特長


・NOx排出量が40ppm以下 (O2=0%換算)
・水素燃焼用の安全装置を搭載 (窒素パージ装置、逆火防止装置、水素漏れ検知装置)
・環境省LD-Tech認証※ 2023年度認証製品
※現在商品化済みで日本の脱炭素化を促進する設備・機器等のうち、CO2削減に最大の効果をもたらす製品を認証する制度


真空式温水発生機「バコティンヒーター」について


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バコティンヒーターの内部構造


 「バコティンヒーター」は、1975年に当社グループが世界で初めて製品化に成功した真空式の温水発生機です。熱効率の高さや優れた安全性が評価され、病院や宿泊施設、温浴施設など、幅広い施設で活用されています。


 真空中ではわずかな加熱で水が蒸発するという性質を応用しており、大気圧(真空)以下にした減圧蒸気室内で熱媒水の「沸騰→蒸発→凝縮」を繰り返すことで効率よく温水を発生させることが可能です。また、「ボイラー及び圧力容器安全規則」の適用を受けないため、使用に際して取扱資格が不要です。




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プレスリリース提供元:NEWSCAST