官民連携プロジェクト!業務効率化で、将来にわたり安全な登山道の実現を目指す 11月29日、山梨県内で登山道維持管理の実証実験をスタート

プレスリリース発表元企業:小田急電鉄株式会社

配信日時: 2024-11-21 14:00:00

~スマホの現地撮影で、損傷状況の現場画像と修繕履歴などの情報を自動紐づけ~



[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/12974/1271/12974-1271-969fdede5f848c5fa608089501a7a079-2025x2700.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
損傷した登山道

 山梨県(知事:長崎 幸太郎)と小田急電鉄株式会社(本社:東京都新宿区 社長:鈴木 滋)は、2024年11月29日(金)から2025年2月28日(金)まで、同県内の登山道にて、DXにより登山道の維持・管理を効率化するためのシステムの有用性に関する実証実験を行います。この取り組みは、同県の「TRY!YAMANASHI!実証実験サポート事業」の一環として、同社が進める社会課題解決を目指す事業アイデア公募制度で発案された「登山道維持管理DXシステム」を活用するものです。

 山梨県では、富士山をはじめ多くのエリアで登山が楽しまれていますが、安全な登山の実現には登山道の整備が必要不可欠です。定期点検で損傷を認めた場合、損傷個所の計測や修繕に向けた下見など、徒歩で何度も現地確認を行い、現地状況の記録(文字化)ののち、紙ベースでの管理台帳化、情報共有を行うことから、修繕実施までには多くの人手と時間を要します。
[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/12974/1271/12974-1271-9c3c857525f12410ce251f1aee155eab-2025x2700.jpg?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
損傷した登山道

 「登山道維持管理DXシステム」は、スマートフォンにより損傷箇所を撮影することで、画像情報(日時・場所・規模など損傷状態)と事前にシステムへインプットした構造物の設置日や前回点検日、修繕履歴など管理に必要な情報を自動で紐づけられるものです。なお、三次元情報を撮影可能なスマートフォンで撮影した場合、より精緻に損傷状態を把握することが可能になります。
今回の実証実験を通じて、入山回数の削減や、現地状況の記録の自動化や情報の共有による業務効率度合いを検証します。また、システムの有用性向上を目指し、工事を行う際の申請書類などの自動生成機能の実装を検討するほか、実証を通じた改善点の洗い出し等を行います。
[画像3: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/12974/1271/12974-1271-51f0e5cf7072f86f90c553cd02266bf3-1905x951.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]
登山道管理システム

 小田急電鉄では、登山道管理に課題を抱える全国の自治体・団体へ同システムを展開することで、全国の登山道を守り、将来にわたり登山が楽しめる環境を作り出したいと考えます。


山梨県と小田急電鉄による登山道維持管理の効率化に向けた実証実験の詳細は、下記のとおりです。



1 実証期間
 2024年11月29日(金)~2025年2月28日(金)

2 実証場所
 山梨県が管理する登山道 
 (秩父多摩甲斐国立公園 瑞牆山内登山道、西沢渓谷歩道など)

3 実証内容
 山梨県が実施する「第7期TRY!YAMANASHI!実証実験サポート事業」において、小田急電鉄が開発する「登山道維持管理DXシステム」の踏査損傷調査アプリと登山道管理システムが、実際の登山道維持管理業務において作業工数削減などの業務効率化に寄与するか、以下の検証を行います。

踏査損傷調査アプリ
 ・損傷箇所の画像情報と登山道および構造物の管理情報の連携
 ・アプリの動作状況と操作性
 ・損傷箇所を撮影した三次元情報の有用性

登山道管理システム
 ・管理台帳や点検状況記録のデジタル化
 ・登山道管理システムによる事務作業の簡略化
[画像4: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/12974/1271/12974-1271-d69023be32d3165f0ebe175b5ca7aea0-1238x307.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


4 お問い合わせ
 小田急電鉄株式会社 登山道維持管理DX事業 
 tozanDX@odakyu-dentetsu.co.jp 

【山梨県のコメント】
 山梨県は、南に世界文化遺産の富士山、西にユネスコエコパークに登録された南アルプス、北に八ヶ岳や奥秩父、東に大菩薩嶺と四方を山々で囲まれた日本有数の山岳県であり、その自然の豊かさから本格的な登山はもちろん、バラエティーに富んだハイキングを楽しむことができます。
 その一方、人手不足が進む中で数百キロにも及ぶ登山道を管理する県、市町村、その他管理者の負担は大きく、デジタルツールを活用した業務効率化が求められています。
 県としても、実証実験のサポートを通じて「登山道維持管理DXシステム」の課題検証を着実に進め、有用なシステム開発につなげるともに、この新規事業が全国へと羽ばたき、日本中の登山道管理の課題を解決に導いていただくことを期待しています。

【参考】
1 TRY!YAMANASHI!実証実験サポート事業について
 山梨県ではリニア開業を機に、本県が国内外の皆さまの目的地として選ばれるため、2020年3月に策定した「リニアやまなしビジョン」で目指す姿として、テストベッドを突破口に最先端技術で未来を創るオープンプラットフォーム山梨を掲げています。この目指す姿の実現に向け、2021年度より、最先端技術やサービスを有するスタートアップ企業等に対し、山梨県全域に おいて実施する社会実証プロジェクトを全面的にサポートする「TRY!YAMANASHI!実証実験サポート事業」を実施しています。

2 小田急電鉄社内事業アイデア公募制度climbersについて
 小田急電鉄では、社会課題解決を目的とした社内事業アイデア公募制度“climbers(クライマーズ)”を運営しており、これまで社員のアイデアから5件の事業が生まれています。
 今回の「登山道維持管理DXシステム」は、社員が趣味の登山を楽しむ中、登山道の荒廃が進んでいる現状や山の生態系にも影響を及ぼしていることを知り、発案したものです。この取り組みを通じ、山に集まる人とその想いに誠実に向き合いながら多くの方と連携することで、将来にわたり山の自然を楽しみながら、安全に登山ができる環境を作り出してまいります。

以 上

PR TIMESプレスリリース詳細へ