世界最高水準となる最大800Gbpsのユーザー拠点間帯域保証型通信サービス「All-Photonics Connect powered by IOWN」の提供開始

プレスリリース発表元企業:東日本電信電話株式会社

配信日時: 2024-11-18 15:08:17

 東日本電信電話株式会社(以下、NTT東日本)および西日本電信電話株式会社(以下、NTT西日本)は、IOWN構想※1の実現に向けた商用サービスとして、通信ネットワークの全区間で光波長を専有するオールフォトニクス・ネットワーク(All-Photonics Network、以下、APN※2)の技術を用いて高速・大容量の通信を可能とする新たなサービス「All-Photonics Connect※3 powered by IOWN」(以下、「All-Photonics Connect」)を2024年12月1日(日)より順次提供開始します。本サービスでは、ユーザー拠点※4間としては世界最高水準※5の最大800Gbpsで接続するPoint to Point帯域保証・波長専有型回線をご提供します。



※1:IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)構想とは、あらゆる情報を基に個と全体との最適化を図り、光を中心とした革新的技術を活用し、高速・大容量通信ならびに膨大な計算リソースなどを提供可能な、端末を含むネットワーク・情報処理基盤の構想です。詳しくは以下ホームページをご覧ください。
■IOWN構想とは?
https://www.rd.ntt/iown/index.html 
※2:APN(All-Photonics Network)とは、ネットワークから端末まで、すべてにフォトニクス(光)ベースの技術を導入し、これにより現在のエレクトロニクス(電子)ベースの技術では困難な、圧倒的な低消費電力、高品質・大容量、低遅延の伝送を実現します。詳しくは以下ホームページをご覧ください。
■オールフォトニクス・ネットワークとはなにか
https://www.rd.ntt/iown/0002.html 
※3:「All-Photonics Connect」は商標出願中
※4:テナントビルや商業施設など一般的なユーザーが利用する拠点
※5:2024年11月現在、NTT東日本およびNTT西日本調べ


1. 提供背景
 未来のデータ社会の実現に向けて、NTTグループではフォトニクス(光)ベースの技術を活用し、従来のエレクトロニクス(電子)ベースの通信ネットワークと比較して、伝送容量を125倍、端末から端末までの遅延を1/200※6、電力効率を100倍にするAPNの実現を目標にさまざまな研究開発に取り組んでいます。
 APN IOWN1.0(2023年3月より提供)のサービスご提供以降、eスポーツ分野・ライブ・エンターテインメント分野等での大容量・低遅延をいかした演出や、データセンター間など離れた機器の間の緊密な連携への活用など、さまざまな技術検証・ユースケース実証に取り組んでまいりました。
 高速・大容量の回線をより広く活用したいとの市場ニーズにお応えするため、APN IOWN1.0提供後のご意見と、NTTグループの研究開発成果を踏まえ、お客さまの利便性向上とさらなるユースケースを創出する観点から、NTT東日本およびNTT西日本は、今回、ユーザー拠点間の帯域保証型通信としては世界最高水準の最大800Gbpsの帯域対応と、提供インターフェースとして、イーサネット(400GBASE-FR4/LR4等)への対応を実施し、新たに「All-Photonics Connect」の提供を開始いたします。
※6:同一県内で圧縮処理が不要となる映像トラヒックでの遅延の目標値


2. 「All-Photonics Connect」の特長
 「All-Photonics Connect」は、従来のAPN IOWN1.0の特長である、高速・大容量、低遅延・ゆらぎゼロに加え以下の3つの機能をご提供します。

(1) ユーザー拠点間としては世界最高水準の最大800Gbps(帯域保証)の高速・大容量通信の提供
・Point to Pointの波長専有型100Gbps以上の回線として、最大800Gbpsの帯域まで拡充・提供
(2) 主要都市間の接続を実現する広域エリアでのサービス提供
・提供エリア内の2拠点であればどこでもPoint to Point接続することが可能
(3) 提供構成/インターフェースの拡充と低消費電力化の実現
・APN IOWN1.0におけるOTU4※7のインターフェースでの提供に加えて、100Gbps品目、400Gbps品目におけるイーサネットインターフェース(100GBASE-LR4、400GBASE-FR4/LR4)へ対応
・回線の終端装置をNTT局舎に設置することで、お客さま拠点に設置する終端装置を不要にし、お客さま拠点の省スペース化・低消費電力化(両拠点で最大940W削減)に貢献
※7:ITU-Tで国際標準化された光伝送網規格。
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<ご利用イメージ>
 「All-Photonics Connect」は、高速・大容量の特徴をいかした大容量データ通信や、低遅延の特徴をいかしたAPNの新たな利用シーンの創出に貢献します。

【ご利用イメージ例1.】データセンター間ネットワークでの利用
 都市型データセンターと郊外型データセンターを接続するようなエリアを跨いだデータセンター間接続においては、遠隔地にあるデータセンター同士で計算処理を分散させるための高速・大容量・低遅延での接続が可能です。データセンターの分散配置により、電力の地産地消による環境負荷低減や安価なデータセンター調達によるコスト削減が可能となります。また、今後のデータセンター間のトラフィック増加にも、「All-Photonics Connect」の高速・大容量通信により対応することが可能です。
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【ご利用イメージ例2.】通信キャリア等のバックボーンネットワークでの利用
 従来に比べ提供エリアが広域となったためエンドユーザー近くの通信拠点まで高速・大容量、低遅延・ゆらぎゼロの回線が提供可能です。そのため、通信キャリア等のネットワーク事業者は高品質なデータ伝送を行えるようになり、エンドユーザーに快適な通信サービスを提供できるようになります。
[画像3: https://prtimes.jp/i/98811/1063/resize/d98811-1063-507c9483d82bb3b58b9c-2.png ]


【ご利用イメージ例3.】高精細映像伝送やリモートプロダクション等の放送用途での利用
 高速・大容量をいかした非圧縮の映像伝送、同時複数での映像伝送や、低遅延による双方向性の映像伝送を実現します。加えて、ゆらぎゼロという特徴により放送用途では必要となる時刻の同期がネットワークを介した拠点間で可能となります。そのため、放送品質の向上、従来にはないプロダクション設備設計が可能になる等が見込まれます。また遠隔地の映像や音声を非圧縮でリアルタイムに伝送することで、臨場感のあるスポーツビューイングやリモート演出などイベントの価値向上に貢献できます。
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【ご利用イメージ例4.】オンライン診療や遠隔手術など遠隔医療での利用
 高速・大容量による高精細な映像伝送の実現や、低遅延・ゆらぎゼロによるリアルタイムな操作やコミュニケーションの実現により、映像や操作信号の遅延等が課題である遠隔医療においても活用いただけます。広域エリアでの回線提供により人口減少地域での遠隔医療を推進し、医療格差の縮小、医療従事者不足の緩和等の社会的課題の解決に寄与することが期待できます。
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3. 提供内容
・APN IOWN1.0を含む高速広帯域アクセスサービスとしてご提供してきたタイプ1およびタイプ2に、新たにタイプ3およびタイプ4を追加して、APNサービス「All-Photonics Connect」として提供開始します。
・「All-Photonics Connect」は以下の品目でご提供します。
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・提供開始日※8:2024年12月1日(日)以降順次提供予定
・提供エリア※8:NTT東日本およびNTT西日本のサービス提供エリア
※8 エリア・提供形態により、提供開始時期が異なります。詳しくは弊社営業担当にお問い合わせください。
開通ご要望エリアによって、提供をお待ちいただく場合や提供できない場合がございます。


4. 今後の展開
 「All-Photonics Connect」は、増大するデータトラフィックに対応すべく、時代とともに高速・大容量化を図ってまいります。加えて、高速・大容量の回線をより広く活用したいとの市場ニーズにお応えすべく、順次提供エリアの拡大を図ってまいります。
 また、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の夢洲会場においても、「All-Photonics Connect」をご提供します。


5. お客さまからのお申し込み・お問い合わせ先
本サービスの提供条件等の詳細については、弊社営業担当またはサービスホームページまでお問い合わせください。
NTT東日本: https://business.ntt-east.co.jp/content/iown/
NTT西日本: https://www.ntt-west.co.jp/business/solution/iown/

※ニュースリリースに記載している情報は、発表日時点のものです。変更になる場合がありますので、あらかじめご了承いただくとともに、ご注意をお願いいたします。

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