「中国における日系化学工業の市場動向」調査結果を発表~プラスチック製品業が3割超、企業数最多は日本ペイントホールディングス~
配信日時: 2024-11-07 10:00:00
法人会員向けに与信管理クラウドサービスを提供するリスクモンスター株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:藤本 太一)の連結子会社である利墨(上海)商務信息咨詢有限公司(以下「リスクモンスターチャイナ」)は、利墨リスモン調べ「中国における日系化学工業の市場動向」を発表いたしました。
“利墨リスモン調べ”は、リスクモンスターチャイナが独自に収集した中国の日系企業データベースや業界情報を基に、調査・分析を行ったレポートです。今回は、2023年3月時点で開示されていた中国全土の法人登記情報の、日本企業出資の中国企業及びグループ企業27,968社のうち、化学工業に分類される927社を対象に調査を実施しました。
今回の「中国における日系化学工業の市場動向」では、中国に進出している日系化学工業について、親会社ごとの企業数、地域別社数、企業数の推移など、多方面から調査しています。
日系の化学工業に対して、日本の親会社と紐付け、企業数をもとにランキングを作成したところ、1位が日本ペイントホールディングス(企業数13社)、2位が住友化学(同10社)、3位がDIC(同9社)という結果になりました。(表1)
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/416180/LL_img_416180_1.png
表1_中国日系化学工業の親会社別企業数ランキング 1位~5位
※日本企業売上高については最新情報を紐づけています
企業数を細分類業種別に集計したところ、「プラスチック製品業」(社数305社、32.9%)が最も多く、2位が「ゴム製品業」(同134社、14.5%)、3位が「特定化学製品製造」(社数98社、10.6%)となりました。(図1)
更に詳しく調査すると、「プラスチック部品およびその他プラスチック製品の製造」(同121社)、「その他ゴム製品の製造」(同64社)、「塗料の製造」(同51社)分野の企業数が上位となっています。
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/416180/LL_img_416180_2.png
図1_中国日系化学工業の細分類業種分布
また、企業数の推移・地域分布に注目すると、中国の化学工業は、2000年以降に企業数が増加しています。所在地は、江蘇省、上海市、広東省で全体の7割弱を占め、東部沿岸地域に多く分布していることが分かります。化学工業は、石油や天然ガスなどの原材料の調達を輸入に依存しているため、港湾に近い沿岸部に生産拠点ができやすい傾向があります。(図2、表2)
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/416180/LL_img_416180_3.png
図2_中国日系化学工業の企業数推移
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/416180/LL_img_416180_4.png
表2_中国日系化学工業の地域別企業数ランキング 1位~10位
2023年、中国の化学工業全体における売上高は9.27兆元と前年比で2.7%減少し、さらに利益は4,862.6億元と31.2%の大幅な減少を記録しました。低価格帯の基礎製品は供給過剰である一方、高度な技術を必要とする先端化学材料・素材は自給率が約60%と対外依存度が未だに高い状態です。特に、半導体用フォトレジスト、CMP研磨パッド材料、超高圧ケーブル材料、高性能メタロセン触媒、高性能リチウム電池用セパレーター材料などの製品は大きく輸入に依存しています。
このような状況下で、中国に進出している日系化学工業企業は、基礎製品分野において中国本土企業との競争激化で業績の維持が難しくなっています。今後の成長を遂げるためには、新技術の開発や既存技術の改良を通じて、独自の技術優位性を保持し、環境に配慮した製品の開発や高機能性材料の提供といった他社との差別化がますます重要になってきます。
▼本調査結果の全文
中国日系化学工業の親会社別企業数ランキング6位以降の企業は、リスクモンスターチャイナの掲載サイトでご覧いただけます。
https://www2.rismon.com.cn/report2410_j/?utm_source=rm&utm_medium=press&utm_campaign=241107
[実施概要]
・調査名称 :中国における化学工業の市場動向
・調査方法 :中国における日系企業の法人登記情報に基づく調査
・調査対象媒体 :2023年3月時点で開示されていた法人登記情報
(企業の申告状況などにより最新の情報と異なる場合があります)
・調査対象企業 :中国全土で登記されている日本企業出資の中国企業
及びそのグループ企業(株式保有率50%以上の会社
及びその会社が支配している会社(50%以上)を
グループ会社とする)の内、化学工業に分類される企業
・調査対象企業数:927社
■リスクモンスターチャイナの概要
2012年9月、上海にリスモングループ初の海外拠点として設立。中国に進出している日系企業向けに与信管理サービスを中心とした経営支援サービスを提供。その他に日中両言語のクラウド型グループウェアや社員教育のeラーニングを展開し、日系企業を管理面でサポート。2024年6月末時点で479会員の利用実績。
ホームページ: https://www2.rismon.com.cn/jp?utm_source=rm&utm_medium=press&utm_campaign=241107
■リスモンの概要(東京証券取引所スタンダード市場上場 証券コード:3768)
2000年より与信管理業務のアウトソーシング・クラウドサービス事業を開始以来、法人会員向けビジネスを要として、教育関連事業やビジネスポータル事業、BPOサービス事業、海外事業にサービス分野を拡大し、包括的な戦略で事業を展開。リスモングループ法人会員数は、2024年6月末時点で14,097(内、与信管理サービス等7,621、ビジネスポータルサイト等3,054、教育事業等2,943、その他479)となっています。
会社名 : リスクモンスター株式会社
(英名:Riskmonster.com)
代表者 : 代表取締役社長 藤本 太一
所在地 : 〒103-0027 東京都中央区日本橋2丁目16番5号 RMGビル
設立 : 2000年9月
資本金 : 1,188,168,391円(2024年3月末現在)
ホームページ: https://www.riskmonster.co.jp/?utm_source=rm&utm_medium=press&utm_campaign=241107
詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
スポンサードリンク
「リスクモンスターグループ」のプレスリリース
「ビジネス全般」のプレスリリース
スポンサードリンク
最新のプレスリリース
- フィンランド老舗ウィンターブーツメーカー「KUOMA(クオマ)」が本気で作った防寒ウォーキングブーツが新登場!オンラインショップ ソピバ北欧で販売開始11/07 10:00
- 公共施設向けの家具事業を行うコトブキシーティング、当日受付(事前予約不要)のショールーム見学会を11/28~30に実施11/07 10:00
- 『ワイルド・スピード』セイコー・コラボウオッチ ブライアン・モデルが登場11/07 10:00
- 株式会社G-Smart スマホアプリ全面リニューアル版『Smart Attack V3』を発表!『ビルメンヒューマンフェア&クリーンEXPO 2024』で初公開!11/07 10:00
- 漫画画材のアイシーがコミティア150(11/17開催)に出店!商品購入者にレアなアイシースクリーン柄ステッカーをプレゼント11/07 10:00
- 最新のプレスリリースをもっと見る