富士通、森永乳業様と原材料の価格変動などのシミュレーション基盤を共同開発し、意思決定の迅速化に貢献

プレスリリース発表元企業:富士通株式会社

配信日時: 2024-10-30 11:30:00

当社は、森永乳業株式会社(注1)(以下、森永乳業)様と、環境変化や社会情勢などに起因する原材料の価格変動や為替変動が事業損益や経営に与える影響について、さまざまな状況を想定したシミュレーションが可能な意思決定基盤を共同開発し、2024年8月5日から森永乳業様にて運用を開始しました。



本システムは、当社の食品業界などへの30年以上にわたるプランニング業務高度化に関する豊富な導入実績と、当社が提供する計画立案や分析に特化したオファリング「Fujitsu Manufacturing Supply Chain Planning」(注2)を活用しています。森永乳業様では、国内23工場で取り扱う数百以上にのぼる取引先情報および製品情報を従来人手で複数組織にまたがり収集、集計していました。この作業を効率化し、原材料の価格変動の経営に対する影響を早期に可視化することで、意思決定の迅速化に貢献します。なお、森永乳業様と当社は約2か月の試験運用を通じて作業効率改善や業務標準化の効果を確認しています。

当社は今後も森永乳業様の挑戦し続ける企業風土を醸成し、お客さまの健康で幸せな生活に貢献することをデジタルトランスフォーメーション(DX)推進の意義としている変革を支援します。また、「Fujitsu Manufacturing Supply Chain Planning」を通じて原材料価格変動にとどまらずサプライチェーン全体の意思決定の迅速化に貢献します。

【背景】
昨今の食品製造業界は、気候変動や自然災害、グローバルでの需給や為替変動による原材料価格の高騰などの影響を強く受けています。森永乳業様では、このような激しい変化に立ち向かうためにデジタル・トランスフォーメーション(DX)の取り組みを進めることで経営基盤のより一層の強化を目指してきました。その一環として「社内外に散在している情報を集約したい」「シミュレーションの属人化を解消したい」などの課題を持つ森永乳業様と、サプライチェーン全体のプランニング業務高度化に対する豊富な実績と経験強みを持つ当社にて、経営に与える影響を早期に把握し、シミュレーションができる基盤の共同開発に至りました。

【開発したシステムの概要】
「Fujitsu Manufacturing Supply Chain Planning」は、当社が30年以上にわたって様々な業種・業務向けにシステムを提供する中で培った業種・業務プロセス・データ・アルゴリズム・商慣習、ならびにシステムアーキテクチャに関する深い理解を活かした、高度なプランニング・シミュレーション基盤です。

今回、森永乳業様向けに提供したシステムでは、原材料価格変動による損益への影響把握・分析にかかる時間を大幅に削減し変化への対応力を高め、かつ多様な状況を考慮したシミュレーション機能により、将来的な拡張にも対応した販売・調達計画の立案などの高度な業務へのシフトを支援し、コストの最適化に貢献します。

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【今後について】
当社は、今後も森永乳業様の取り組みを支援するとともに、「Fujitsu Manufacturing Supply Chain Planning」を通じてお客様の高度な経営の意思決定に貢献します。また、予算~販売~需給計画を統合的に管理するテンプレートを2024年10月1日から製造業のお客様向けに提供開始しており、需要変動への迅速な対応や在庫最適化を目指すお客様へ拡大していく予定です。

【商標について】
記載されている製品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。

【注釈】
注1
森永乳業株式会社:
本社:東京都港区、社長:大貫 陽一

注2
「Fujitsu Manufacturing Supply Chain Planning」:
サプライチェーンリスクを考慮した統合プランニングにより、経営から現場、さらにはサプライチェーンにおける迅速な意思決定を支援することで、強靭で効率的なサプライチェーンを実現するオファリング。富士通自社開発パッケージの製造スケジューラとリスクマネジメントに加え、意思決定を最適化するために設計されたシナリオプランニング・分析プラットフォームである「Anaplan」のプラットフォーム上に構築した富士通独自のテンプレートを組み合わせて提供。

【関連リンク】
森永乳業のDX
https://www.morinagamilk.co.jp/ir/morinagamilk_dx/

【当社のSDGsへの貢献について】
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2015年に国連で採択された持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)は、世界全体が2030年までに達成すべき共通の目標です。当社のパーパス(存在意義)である「イノベーションによって社会に信頼をもたらし、世界をより持続可能にしていくこと」は、SDGsへの貢献を約束するものです。


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