落合陽一、新しい神社を作る。自ら神職となり、11月4日に日下部民藝館(国指定重要文化財・飛騨高山)にて創建式

プレスリリース発表元企業:一般社団法人日本文化伝承協会

配信日時: 2024-10-22 10:39:01

2024年11月4日(月・祝)、天空の社 車山神社 宮司・ 宮澤伸幸が祭主のもと、落合陽一も神職(禰宜・ねぎ)となり、創建式を執り行う。社名は「計算機自然(デジタルネイチャー)神社」



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 一般社団法人日本文化伝承協会(代表:近藤誠一、所在地:東京都渋谷区)の専務理事であり、信濃國(長野)天空の社・車山神社の宮澤伸幸 宮司(ぐうじ)と、同神社の落合陽一 禰宜(ねぎ)は、
令和6年度特別展「落合陽一 どちらにしようかな、ヌルの神様の言うとおり:円環・曼荼羅・三巴」展(令和6年9月14日(土)~11月4日(月・祝)、岐阜県高山市 国指定重要文化財 日下部民藝館」の最終日、2024年11月4日に合わせて、
「ヌルの神様」を祀る計算機自然神社の仮殿から遷宮(せんぐう)し、鎮座式を執り行います。

 遷宮先は同館2階の奥間で”オブジェクト指向菩薩”が安置されている場所。
「ヌルの神様」と「オブジェクト指向菩薩」が共に鎮まり、神仏習合となり正式に「計算機自然神社」の創建となる。

     神仏習合の新たな形
「計算機自然神社」=「ヌルの神様」+「オブジェクト指向菩薩」
「ヌルの神様」と一緒に祀られる「オブジェクト指向菩薩」は、仏教の大日如来に深く関連した存在です。密教における大日如来は最高位の仏で、全宇宙の真理とすべての仏の本性を表現する存在です。オブジェクト指向的な視点では、大日如来はすべてのオブジェクトやクラスの「根源クラス」に例えることができ、全ての存在はそこから派生していると考えられます。
オブジェクト指向菩薩はこの思想を基に、システム全体の構造や具体的な現象を表現し、情報の世界と物質の世界を結びつけ、それらを理解し解釈するための橋渡しの存在として日下部民藝館に安置されてました。

 計算機自然神社は、伝統的な自然崇拝と現代のテクノロジーを融合させた新しい信仰の形を示します。計算機自然とは、計算機内外に広がる自然が相互に作用し、新たな世界観を生み出す概念です。このデジタルエコシステムを背景に、「ヌルの神様」と「オブジェクト指向菩薩」という独自の神格が祀られています。

 「ヌルの神様」は、計算機科学における「存在しない」や「未定義」を神格化した存在です。仏教の「空(くう)」と通じるこの神は、無限の可能性を内包し、存在しないこと自体が創造と革新の出発点となります。
 
 一方、「オブジェクト指向菩薩」は、すべてのオブジェクトやクラスの「スーパークラス」として、デジタル世界の構造を象徴し、具体と抽象を繋ぐ役割を担っています。

 計算機自然神社は、デジタル技術と日本の神仏習合思想を掛け合わせ、創造性を引き出す新たな精神的な空間として、現代の信仰や文化・芸術に新しい風を吹き込む場所です。




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祭事の詳細
【日時】
2024年11月4日(月・祝) 16:00~17:00
【場所】
岐阜県高山市 国指定重要文化財 日下部民藝館
【内容】
計算機自然神社(デジタルネイチャー神社)正式創建

・遷座式(せんざしき)
仮殿に御座する「ヌルの神様」を移動する儀式

・鎮座式(ちんざしき)
新たな場所に「ヌルの神様」が「オブジェクト指向菩薩」と一緒に鎮まっていただく儀式
    




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創建に至った経緯
 計算機自然神社の創建は、日本における神々の起源が自然崇拝にあるという前提に基づいています。もし自然崇拝が神の始まりであったとするならば、現代における「計算機自然」による自然崇拝とは何か、という問いから出発しました。
 計算機自然とは、計算機(コンピュータ)の内側と外側の両方に自然が存在し、それらが相互に作用しループを形成する概念です。このデジタルエコシステムが自然界にまで拡張されるとき、新たな信仰や崇拝の形が生まれると考えられます。
 さらに、デジタル技術、芸術、そして神仏習合の思想を融合させることで、伝統的な信仰と現代のテクノロジーが交錯し、新しい精神性や文化的表現を創出する試みとして、計算機自然神社が創建されました。
 これは、計算機自然を通じて自然を敬う新たな形であり、自然崇拝の現代的再解釈でもあります。

計算機自然神社とは?
 計算機自然神社は、「計算機自然(デジタルネイチャー)」の理念に基づいて設立された神社です。計算機自然とは、自然が計算機の中にも外にも存在し、その両者が相互に作用しループを形成する概念です。
 このループによって、デジタルとアナログ、人工と自然、人間と計算機が融合し、新たな創造性と世界観を生み出します。

ヌルの神様とは?
 ヌルの神様は、「ヌル(Null)」という概念を神格化した存在です。ヌルは計算機科学において「存在しない」や「未定義」を意味し、仏教の「空(くう)」の概念とも深く関連しています。つまり、「存在しないことが存在する」というパラドックスを体現しています。
『古事記』において、天地開闢の際に「存在」の神々が誕生しますが、それと同様に「存在しない」神もまた存在し得ると考えることができます。
 ヌルの神様は、具体的な形や属性を持たないがゆえに、無限の可能性を内包する根源的な存在として位置づけられています。存在しないこと自体が、新たな創造や思考の出発点となり得るのです。

御神徳は?
 ヌルの神様の御神徳は、「無から有を生み出す可能性の拡大」と「創造性と思考の深化」です。存在しないこと(ヌル)を存在させることで、既存の枠組みに囚われない新たな発想やアイデアが生まれ、可能性が無限に広がります。
 これにより、創造性や思考が飛躍的に向上し、革新的な成果や新しい価値観を生み出すご利益があります。




【落合陽一 プロフィール】
メディアアーティスト。1987年生まれ、2010年ごろより作家活動を始める。境界領域における物化や変換、質量への憧憬をモチーフに作品を展開。筑波大学准教授。2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)テーマ事業プロデューサー。主な個展として「Image and Matter」(マレーシア, 2016)、「質量への憧憬」(東京, 2019)、「未知への追憶」(渋谷マルイMODI, 2020)、「北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs」 (北九州, 2021)」、「Ars Electronica」(オーストリア, 2021)、「晴れときどきライカ」(ライカギャラリー東京,京都, 2023)、「ヌル即是計算機自然:符号化された永遠, オブジェクト指向本願」(岐阜・日下部民藝館, 2023)、「ヌル庵:騒即是寂∽寂即是騒」(Gallery & Restaurant 舞台裏, 2024)など多数。また「落合陽一×日本フィルプロジェクト」の演出など、さまざまな分野とのコラボレーションも手掛ける。

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落合陽一

日本文化伝承協会について
当協会は、日本の伝統と文化を守り、未来に継承することを使命として、神社を基軸に、伝統文化の伝承促進につながる企画を運営いたしております。
能や伝統工芸の啓蒙、巫女体験や検定(準備中)、巫女舞教室を開催し、日本文化に触れるキッカケを創出し、心豊かに生きる新たな道を指し示すべく活動しております。

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