【中国イノベーション情報】注目中国スタートアップ企業|2024年9月号

プレスリリース発表元企業:ジャンシン・ジャパン株式会社

配信日時: 2024-10-21 13:04:18



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中国国内では毎週100~200社ほどの数多くのスタートアップが資金調達をしており、新たな技術や応用、ビジネスモデル、ブランドなどが誕生しております。弊社は毎週中国スタートアップの投資情報を整理し、そこから見出す中国で今旬なスタートアップや業界の最新動向をお届けしております。

弊社のメルマガにて、毎週更新しております。以下は2024年9月の内容をまとめてご紹介いたします。

衆擎機器人(Engine AI)
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【会社概要】
衆擎機器人は、2023年10月に設立された中国のスタートアップ企業で、主にはスマート人型ロボットの製品を研究開発している。同社は2024年8月28日、エンジェルで主に健康生活領域を投資する「弘暉資本(HIGHLIGHT CAPITAL)」などから千億元レベルの資金調達に成功したことを発表した。同社は、2024年の第4四半期にシリーズ「SE」と「PM」という複数のロボットを発売する計画をしている。これらのロボットは、工業および家庭のシーンを対象とし、その高さは1.65メートルから1.8メートル。自動車、電池、半導体など多くの業界で応用される予定だ。


【プロダクト】
衆擎機器人は2024年7月、初の両足人型ロボット「SA01」を正式に発表。これは、研究教育市場向けに開発された専門レベルの両足人型ロボットとなっている。現在、研究機関および大学は両足人型ロボットのアルゴリズムの調整や各種センサーの適合などについて広範なニーズを持っているが、市場で購入できる人型ロボットの商品は少なく、販売価格も高い。そのため、研究機関と大学が購入でき、経済的にも転倒・修理・使用に耐えられる製品は現在の市場には多くないのが現状だ。同社が今回発売した両足人型ロボット「SA01」の価格は、3万8500元(約78万円)となっている。
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衆擎機器人が発売した両足人型ロボット「SA01」の様子(画像は衆擎機器人のニュースリリースから)


穹徹智能(Noematrix)
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【会社概要】
穹徹智能は、2023年11月に設立された中国のスタートアップ企業で、主にはスマート人型ロボット領域でのスマートシステム及び関連ツールやプラットフォームの研究開発を行っている。同社は2024年9月6日、Pre-Aラウンドで主にAramco Ventures傘下の技術イノベーションスタートアップ企業に特化した投資ファンド「Prosperity7 Ventures」や中国証券大手「広発証券(GF Securities)」の傘下にある、主にAIやTMT(テクノロジー、メディア・エンターテイメント、テレコム)などの領域をメインに投資する「広発信徳(GF XINDE INVESTMENT)」などから数億元の資金調達に成功したことを発表した。同社は、今回の資金調達を受け、製品開発の促進や市場拡大、そしてチーム構築の強化などを進めていく。


【プロダクト】
穹徹智能は2024年7月に上海市にて行われたWAIC(世界人工知能大会)で、同社が研究開発した具身大脳(身体性をもつAIを構築するためのシステムのこと。物理的な要素を通じて環境と相互作用できるAIのことを指す「身体性をもつAI(Embodied AI)」から来ている。)「Noematrix Brain」を正式に発表。これは、身体性をもつスマート技術のフレームワークを備えており、2つの身体性をもつスマート大規模AIモデル(現実世界の大規模AIモデルとロボットの行動大規模AIモデル)、日常行動の中で頻繁に見られる技能をデータとしてまとめたライブラリ「AnySkill」、そして基礎ソフトウェアフレームワークおよび関連する一連の開発者ツールを提供している。これらは、様々なタイプのロボット本体や工業設備と連動可能で、ロボットがより多くのスキルを身につけ、より多くのアプリケーションを実現できるものだ。
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穹徹智能が開発した身体性をもつAIの構築システム「Noematrix Brain」が応用可能な場面(画像は穹徹智能のニュースリリースから)


快倉(Quicktron Robotics)
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【会社概要】
快倉は、2014年3月に設立された中国のスタートアップ企業で、主にはスマート倉庫ロボットシステムソリューションプロバイダーとして事業を展開している。同社は2024年9月12日、Dラウンドでプライベート・エクイティ専門の投資企業「金杜鵑資本(Golden Azalea Capital)」や中国台湾を拠点として不動産開発を中心とする複合企業「遠雄集団(Farglory Group)」などから1億ドル(約143億ドル)の資金調達に成功したことを発表した。 同社は、今回の資金調達を受け、主にグローバル市場拡大と製品のアップグレード及び使用者の体験向上の強化などを進めていく。


【プロダクト】
快倉は世界初のデュアルマシン型ロボットコラボソリューション「QuickBin」を通じて、製品革新とプログラム設計において常に業界の最先端に位置する。同社が研究開発した「QuickBinインテリジェントロボットソリューション」は、効率的で高い収納力と安定性を持つインテリジェントビンロボットおよび小型軽量で柔軟性があり、コスト効率の高いインテリジェントキャリアハンドリングロボットを組み合わせたものである。これにより、「集中保管+商品から人へのピッキング」のより良い組み合わせが可能となり、「超多量の入出庫」の要求下における「大量のSKUのピッキングと返却」のための非効率な手作業の問題を効果的に解決することができる。
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快倉が開発したスマート倉庫移動ロボットが応用されている場面(画像は快倉のニュースリリースから)


未来鏡(MORROR ART)
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【会社概要】
MORROR ARTは、2020年6月に設立された中国のスタートアップ企業で、聴覚芸術と視覚芸術を組み合わせ、ディスプレイ技術を採用した家具式の歌詞表示対応ステレオ製品ブランドとなっている。同社は2024年9月13日、Bラウンドで主にアーリーステージの投資に特化した中国VC(ベンチャーキャピタル)「零一創投(01VC)」、中国旅行予約プラットフォーム大手「同程旅行(Tongcheng Travel)」が青島政府と共同運営するファンド「海控天程基金」などから1億元(約20億5000万円)近くの資金調達に成功したことを発表した。同社は、今回の資金調達を受け、主に製品開発と海外進出を進めていく。


【プロダクト】
MORROR ARTは「音楽を見えるものにする」というアイデアに沿い、透明歌詞表示ステレオ、壁画型歌詞表示ステレオ、レコード型歌詞表示ステレオなど合計6つの製品を発売。一般のステレオブランドとは異なり、同社の製品には、アートの要素が加わっている。同社創始者である張倹(ジャン・ジェン)氏は、「音楽は聞くだけではなく、見るものかもしれない」と話すほか、同社ブランドの基調を「家具ブランド」、「感情的価値」、「生活美学」という3つのキーワードで要約している。実績として、各製品の年間売上高は、それぞれ4000万元(約8億2000万元)以上を記録。そのうち、同社の最初の製品である浮遊型透明歌詞表示スピーカーは、年間5%から8%の売上高増加を維持しているという。
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MORROR ARTの一連の家具式歌詞表示対応ステレオ製品のラインナップ(画像はMORROR ARTのニュースリリースから)



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