梱包資材も循環型に。ゲットイット、2031Net0施策の一環として梱包資材を脱プラ化。GHG排出量を最大70%削減
配信日時: 2024-10-18 10:00:00
株式会社ゲットイットは、IT機器の梱包材を従来のプラスチック素材から、リサイクル可能なFSC認証紙製に順次切り替えています。目標である2031年のNet0に向けた温室効果ガスの削減に加え、コストカット、処理速度アップ、占有面積の削減にも効果がありました。
株式会社ゲットイットは、「環境に配慮した方法でステークホルダーの課題を解決する」をミッションとして掲げ、IT機器のリユース・リサイクルを事業としています。また2031年のNET0(温室効果ガスの排出が正味ゼロの状態)を目標として設定しています。その施策の一環として、IT機器を梱包する資材を、プラスチック材から再生可能な紙資材に順次切り替えています。
FSC認証紙使用の紙緩衝材への変更と、4つのメリット
当社が導入した新しい梱包資材は、FSC認証を得た原材料を活用しています。FSC認証は環境、社会、経済の便益に適い、適切に管理された森林から生産された林産物を使用した製品を目に見える形で消費者に届ける仕組みです。梱包資材はこのFSC認証を受けた再生紙、ヴァージン紙を原材料とします。また紙素材のため、使用後のリサイクル循環経路も確立されています。この変更により生まれた4つのメリットは下記です。
(1)環境負荷の低減
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紙資材に切り替えることによって、GHG排出量(※1)は最大70%削減が見込めます(※2)。ケミカルフリーの素材のため、プラスチック材の処理時に懸念されるダイオキシン発生のリスクがないことも利点です。また購入したお客様先での処分も段ボールと同じ扱いで処分できるため、リサイクルがより容易になります。
(2)購入コストの低減
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当社では梱包材の購入量減少に長期的に取り組み、得意先からの資材回収や戻り品の再利用、簡易梱包、また箱詰めを省略した発送などの提案・行動を行いました。その結果、売上の伸び率とは逆に、23年度の梱包材の購入費用は21年度に比べ半額以下まで減っています。
プラスチック資材は、世界的な脱プラスチックの潮流を背景に値上がりを続けています。この資材を紙緩衝材に変える事でさらに梱包材購入のコストカットを進め、24年度の購入費用は21年度比で80%減を目標としています。
(3)人的コストの削減
人的コストについても、3つの局面において削減効果を想定しています。例えばサーバー1台の梱包時間については、従来のプラスチック梱包材において6分前後かかっていた時間が5分前後に短縮されました。開梱時に資材が散らばりづらいことによる清掃工程の省略もメリットです。また、得意先において紙緩衝材は産業廃棄物として処理を行う必要がありません。段ボールと一緒にまとめてリサイクルが可能であることから、得意先での人的コスト削減にも貢献しています。
(4)保管費用の削減
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資材の保管費用削減にも効果がありました。従来のプラスチック資材の保管使用面積は当社の全拠点を合わせて4坪となり、月額換算で約30,000円のコストでした。これを紙資材に変更することで保管使用面積は0.8坪、月額で約7,500円に圧縮し、年間で27万円のコスト削減が可能になりました。
当社では上記4点のメリットを勘案し、海外出荷においては7/16から、国内出荷においては8/1から資材の切り替えを開始しました。引き続き、会社のミッションである「環境に配慮した方法でステークホルダーの課題を解決する」ための施策を、業務各部においても実現してまいります。
発案者コメント
鈴木力(ロジスティクス部門)
資材変更を検討しはじめたきっかけは、コロナ禍で在宅が増え、家庭にパソコンやモニターを出荷する機会が増えた事でした。
機器が届いた社員から「プラスチック梱包材が大量に自宅にあり廃棄方法に困っている」という意見があり、処理に困る資材での出荷は果たしてお客様にお送りする最後のステップとして正解なのか。梱包材の適切な処理ができない場合は環境に害はないのか。と疑問が生まれました。
そこから「私たちゲットイットの梱包資材はどれくらい環境に配慮した資材を使っているのか?」とロジスティクスのチームで議論が生まれ、使っている資材のリサーチを行い再生資材使用率をメーカーに問い合わせました。
結果、この資材は何パーセントが再生資材で作られているという情報を検討し、プラスチック素材はまだ減らせる。という結論に至り、資材再生資材率を部門のKPIに設定しようと思ったのが始まりです。
私たちが長年当たり前に使用していた梱包資材を変える。新しいチャレンジでしたが、受け取り手に配慮し、環境への貢献効果もある紙資材導入に繋がりました。
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株式会社ゲットイット
都内最大級の倉庫(勝どきZETTA、森下Ark)の豊富な在庫量と、マルチベンダー対応の技術力で、企業の抱えるITの「困った」を解決。サーバー・ネットワーク機器等ITハードウェアの専門家として、レガシーシステム運用に必要なEOSL保守(第三者保守)から、検証環境構築のための機器レンタル、IT資産の適切な処理・運用(ITAD)、それに伴うデータ消去や買取りサービス、リユース品の販売まで、1社1社のオーダーに応える形で様々なハードウェア関連サービスを提供。「使えるものは、長く使う」「使い終わったものは、次につなげる」の2点を掲げ、保守による機器の長寿命化や機器のリユース・リサイクルにより、ITハードウェアの持続可能な運用をサポートしています。
社名 :株式会社ゲットイット
URL :https://www.get-it.ne.jp
所在地:東京都中央区築地3-7-10 JS築地ビル4F
代表者:廣田 優輝
設立 :2001年4月
事業内容:ITハードウェアサービス:第三者保守、EOSL保守、ITAD、買取り、データ消去、レンタル、販売、修理等
注釈
※1 GHG(CO2換算)前提使用量・資材に基づき、Trayakソフトウェアから算出し指数化。
※2 一般的なプラスチック梱包材が排出するGHGを100%とした場合の参考値。
提供元:valuepressプレスリリース詳細へ
プレスリリース情報提供元:valuepress
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