2024年第2四半期TVグローバル市場における出荷台数を発表〜4四半期連続の前年割れを経て、前年同期比3%の伸びに〜
配信日時: 2024-10-18 09:00:00
カウンターポイント・リサーチ・エイチ・ケー (英文名: Counterpoint Research HK 以下、カウンターポイント社)とDSCC(英文名:Display Supply Chain Consultants, LLC 以下、DSCC社)は、2024年第2四半期TVグローバル市場における出荷台数は前年同期比3%伸びて5,600万台に達したという調査結果を含むGlobal TV Trackerによる最新共同調査を発表致しました。
2024年第2四半期TVグローバル市場における出荷台数は前年同期比3%伸びて5,600万台に達しました。これまでの4四半期連続での前年比割れから成長に転じました。地域別でみると、欧州市場はオリンピック需要を受けて13%伸びた一方、中国市場は成熟して足踏みが続いています。メーカー別では、Samsungが首位を守ったもののシェアは15%に低下し、第2位との差が縮まっています。激しい2位争いを繰り広げているHisenseとTCLに関しては、今回は僅差でTCLが第2位を奪い返しました。LGは第4位でしたが、欧州市場での好調を受けて出荷台数は前年同期比8%伸びました。
図1: TVグローバル市場におけるブランド別出荷シェア・2024年第2四半期
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM3Nzc0NSMzNDU1MjgjNzc3NDVfYXV6dG9TSXVieC5wbmc.png ]
出典: カウンターポイント社 Global TV Shipments Quarterly Tracker, Q2 2024
2024年第2四半期TVグローバル市場に関して、カウンターポイント社アソシエイトディレクターSujeong Lim氏は、次の通り述べています。
「TV市場はパリ五輪を控えて、第2四半期にリバウンドすることは予想されていた。欧州の伸びが著しいが、中国と日本を除くアジアと中南米も予想以上に好調だった。」
価格帯でみると、第2四半期の伸びを支えたのは、前年同期比で45%成長した高価格帯TVの出荷です。Sonyを除くほとんどの主要メーカーが大きく業績を伸ばしました。その中でも中国のHisenseとTCLがリードし、その一方でSamsungの伸びは緩やかだったため、同社の高価格帯TVセグメントにおけるシェアは初めて40%を下回りました。これを受けて、SamsungはOLED搭載機種のラインナップを強化し、高価格帯TV市場における地位の再確立を目指しています。同社は、昨年の83インチモデルに続き、42インチと48インチでもLG DisplayのWOLEDパネルを採用したOLEDモデルを最近発売しました。
また、ミニLEDバックライト(光量を細かく調整可能/高コントラスト)を搭載した機種は前年同期比69%と急成長し、初めてOLED機種を出荷台数で上回りました。その理由は中国メーカーが戦略的にOLEDよりミニLEDに重点を置いていることに起因します。OLED TVは、出荷こそ前年同期比21%伸びて成長に転じたことを示しましたが、そのシェアは限定的なままです。サイズに関しては、40インチ未満のTVの出荷は前年同期比7%減少し、40インチ以上のTVは増加しました。さらに、80インチを超えるカテゴリーは前年同期比29%もの伸びを示しています。
DSCC社シニアディレクターCalvin Lea氏は次の通り述べています。
「世界経済が減速傾向にある中、50インチで低価格で攻めた機種、それと高価格帯TVではミニLEDを搭載した液晶TVが、この先しばらく成長を続けられるだろう。」
図2: 高価格帯TV出荷シェア・2024年第2四半期
[資料: https://files.value-press.com/czMjYXJ0aWNsZSM3Nzc0NSMzNDU1MjgjNzc3NDVfR0lzWWxSV1RDSS5wbmc.png ]
出典: カウンターポイント社 Global TV Shipments Quarterly Tracker, Q2 2024・DSCC社 Advanced TV Report
本プレスリリースに関する詳細並びに情報は、こちらからご覧いただけます。
https://www.counterpointresearch.com/research_portal/global-tv-shipments-quarterly-tracker-q2-2024/
今回の発表は、チャネル情報、POSデータ、ディストリビューターアンケート調査、公開データなどボトムアップデータソースとトップダウンリサーチの組み合わせによるカウンターポイント社独自の調査方法で実施したものです。 (調査時期:2024年4月1日~2024年6月30日)
【カウンターポイント社概要】
Counterpoint Research HKはTMT(テクノロジー・メディア・通信)業界に特化した国際的な調査会社である。主要なテクノロジー企業や金融系の会社に、月報、個別プロジェクト、およびモバイルとハイテク市場についての詳細な分析を提供している。主なアナリストは業界のエキスパートで、平均13年以上の経験をハイテク業界で積んだ経験を持つ。
公式ウェブサイト: https://www.counterpointresearch.com/
【DSCC社概要】
Display Supply Chain Consultants (DSCC)は、最先端ディスプレイ市場の調査におけるリーダーであり、東アジア、米国、英国と、主要な製造拠点や市場の全てにオフィスを構えている。ディスプレイのサプライチェーンの様々なポジションで活躍した経験豊富な市場アナリストで構成される同社は、コンサルティングや調査レポートの提供、あるいはイベントの開催を通じて、貴重な考察やデータを供給してきた。同社の正確でタイムリーな分析は、ディスプレイサプライチェーンの複雑な構造のなかでクライアントが正しく進んでいくうえで大きな役割を果たしている。
公式ウェブサイト: https://www.displaysupplychain.com/
提供元:valuepressプレスリリース詳細へ
プレスリリース情報提供元:valuepress
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