岡山芸術創造劇場が創る「老い」「死」をテーマとした高齢者演劇『終点 まさゆめ』が岡山・三重・埼玉の3都市で上演

プレスリリース発表元企業:公益財団法人 岡山文化芸術創造 岡山芸術創造劇場

配信日時: 2024-10-17 11:00:00

『終点 まさゆめ』公演チラシ

作・演出の松井周ほか出演者一同

プレ稽古の様子(2024年7月4日、5日)

公益財団法人 岡山文化芸術創造では、岡山芸術創造劇場の創造事業として、松井周氏と菅原直樹氏がタッグを組んだ演劇作品『終点 まさゆめ』を創作し、岡山・三重・埼玉の3都市で上演します。2010年の『聖地』初演から14年の時を経て、「安楽死」や「命の選別」をテーマに、即興性も取り入れた新たな形式で、観客に老いやいのちについて問いかけます。

『終点 まさゆめ』詳細
URL: https://okayama-pat.jp/event_info/sanctuary/

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/411069/LL_img_411069_1.jpg
『終点 まさゆめ』公演チラシ

【ハレノワ創造プログラム『終点 まさゆめ』企画概要】
安楽死法が施行された近未来、社会に居場所を失った高齢者たちの怒りや悲哀が描かれた『聖地』。2021年、コロナ禍で上演中止となった改訂版『聖地2030』では、議論しながら劇を進行させていく手法で観客を虚構と現実の間にいざない、「老い」「死」のあり方を切実に問いかけようとしました。本作には、介護×演劇の第一人者である菅原直樹が出演・演出協力で加わり、さらに岡山・三重・埼玉のオーディションで選ばれた65歳以上のキャストも参加します。「さいたまゴールド・シアター」の元劇団員や「老いのプレーパーク」メンバー等の演技経験者から未経験者まで、各地2名ずつ合計6名を選出しました。こうしたプロセスを経て、高齢者演劇のその先を目指します。
ハレノワとアーティストが協働するクリエーション「ハレノワ創造プログラム」の第一弾です。


■『終点 まさゆめ』 作・演出:松井周/演出協力:菅原直樹
少し先の未来。
ちょうどいいサイズの欲望をちょうどよく叶えてくれる惑星「まさゆめ」。そこで人生最後の日々を過ごそうとするために、宇宙船に乗り込んだ7人の高齢な乗客たち。突然のハプニングにより宇宙船はそのままだと「まさゆめ」に辿り着けない。そこで船長の提案により、乗客1人を船から降ろすことになった。どうやら乗客同士の会議で決めるという。

人生の終盤に入った彼らにとってこの会議はどのような意味を持つのか?
儀式のように始まるこの再現劇は、一体どこにたどり着くのか?


【出演者・スタッフ】
出演者:久保井研、菅原直樹、申瑞季、篠崎大悟、荒木知佳
[オーディションキャスト]
石川佳代、井上洋子、今栄敬子、小川隆正、竹居正武、山田浩司

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/411069/LL_img_411069_2.jpeg
作・演出の松井周ほか出演者一同
上段左から、篠崎大悟、石川佳代、竹居正武、久保井研、小川隆正、山田浩司
下段左から、荒木知佳、今栄敬子、菅原直樹、松井周、井上洋子、申瑞季

<スタッフ>
作・演出 :松井周 「サンプル」主宰
演出協力 :菅原直樹 「老いと演劇」OiBokkeShi主宰
ドラマターグ:谷澤拓巳
音楽 :宇波拓
舞台美術 :森純平、志賀耕太
照明 :中山奈美
音響 :内海常葉、余傳莉彩(岡山芸術創造劇場スタッフ)
衣裳 :小松陽佳留
舞台監督 :河内崇


【公演日時】
<岡山>
日時:2024年11月29日(金) 18:30開演
11月30日(土)14:00開演
12月1日(日)14:00開演
会場:岡山芸術創造劇場 ハレノワ 小劇場

~ツアー公演~
<三重>
日時:2024年12月21日(土)14:00開演
12月22日(日)14:00開演
会場:三重県文化会館 小ホール

<埼玉>
日時:2025年1月11日(土)14:00開演
1月12日(日)14:00開演
1月13日(月・祝)14:00開演
会場:彩の国さいたま芸術劇場 小ホール


【今後の稽古スケジュール】
11月7日(木)~11月28日(木)13:00~19:00予定
稽古会場:岡山芸術創造劇場内
※11月12日(火)より出演者全員での稽古を開始いたします。
※11月11日(月)、17日(日)、27日(水)は休みとなります。
※日によっては、一部出演者が休みの場合がございます。


【プレ稽古とリモート稽古の様子】
2024年7月~10月にかけて実施したプレ稽古とリモート稽古では、劇中で行う会議や読み合わせを行いました。

画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/411069/LL_img_411069_3.jpg
プレ稽古の様子(2024年7月4日、5日)

【プロフィール】
松井周/まつい しゅう
劇作家・演出家・俳優。1972年東京都出身。明治学院大学演劇研究会で寺山修司や唐十郎のアングラ演劇に影響を受けたが、平田オリザの現代口語演劇と出会ったことをきっかけに、1996年に劇団青年団入団。2007年に劇団[サンプル]を結成、青年団から独立。2010年にニューヨークタイムズで「日本における最も重要な演出家の一人」と紹介された。2011年『自慢の息子』で第55回岸田國士戯曲賞を受賞。伊、仏、米、台湾に続き韓国では2020年から3戯曲が翻訳上演されるなど、国内外から評価を受けている。

菅原直樹/すがわら なおき
劇作家、演出家、俳優、介護福祉士。1983年栃木県宇都宮出身。桜美林大学文学部総合文化学科卒。平田オリザが主宰する青年団に俳優として所属。2014年に岡山県で「老いと演劇」OiBokkeShiを設立し、認知症ケアに演劇的手法を活用した「老いと演劇のワークショップ」を全国各地で展開。三重県文化会館「介護を楽しむ」「明るく老いる」アートプロジェクトなど、劇団外でのプロジェクト、招聘公演も多数実施している。平成30年度(第69回)芸術選奨文部科学大臣賞新人賞(芸術振興部門)を受賞。


【さいたまゴールド・シアターとは】
故・蜷川幸雄彩の国さいたま芸術劇場芸術監督が2006年に創設した、55歳以上の劇団員からなる演劇集団。2007年の第1回公演『船上のピクニック』(作:岩松了)以降、気鋭の現代劇作家による書き下ろし作品を中心に公演を重ねる。2010年に第4回公演『聖地』(作:松井周)を上演。彩の国さいたま芸術劇場を拠点として国内はもとよりパリや香港など海外にも活躍の場を広げた。2021年12月に最終公演『水の駅』を上演し、15年の活動に幕を下ろした。


【老いのプレーパークとは】
2018年に三重県文化会館にて、「老いと演劇」OiBokkeShi主宰の菅原直樹氏指導のもと、三重県のシニアや介護関係者、認知症当事者によって結成された集団。演劇的手法を用いて、遊びながら、老いの明るい未来を模索中。2023年度に岡山芸術創造劇場ハレノワにて岡山版を発足。2024年3月に岡山・三重の2都市で公演を行った。


主催・製作:公益財団法人 岡山文化芸術創造
共催 :岡山市
助成 :一般財団法人地域創造、芸術文化振興基金助成事業


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