地震、洪水…災害時に日常をいちはやく取り戻すために知っておきたい防災のプロに聞く、より完全な“衛生製品”の備え
配信日時: 2024-10-15 15:00:00
世界の中でも類を見ない災害大国である日本。世界で起こる地震(マグニチュード6以上)の約20%が、世界の陸地の0.3%にも満たない日本で起こっています。また温暖化の影響により大気中の水蒸気が増えることで、大雨の頻度が高まることが懸念されています。気温が1度上昇すると、水蒸気量が約7%増えるともいわれます。災害時のリテラシーをより高め、もしもの時にもなるべく健康を維持できるよう対策していきたいですよね。
株式会社ユーグレナ(本社:東京都港区、代表取締役社長:出雲充)の展開する、石垣島ユーグレナを原料としたスキンケアブランド「NEcCO(ネッコ)」が2024年9月に全国の20代以上の男女1,000名を対象に実施したインターネット調査では、災害時の避難するときに持ち出せる防災グッズを、「用意していない」と回答した人は35.2%。災害時への備えをしていないという人がまだ3割以上いることがわかりました。
備えている人が多い項目順では、「飲料(真水)」(46.5%)や「食事になる非常食」(36.1%)、「ティッシュ」(33%)、「ウェットティッシュ」(29.7%)、「タオル」(29.4%)となりました。それに対し、準備している人が少なかったのは、「ドライシャンプー」(6.9%)、「サプリメント」(7.1%)、「スキンケア用品」(8.8%)、「歯磨き粉・液体歯磨き」(9.3%)となりました。
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そこで、災害時の衛生用品は、どう意識して備えるべきなのか、災害時対策に詳しい気象予報士で防災士の福岡良子さんに伺いました。
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【監修】 気象予報士/防災士 福岡良子さん大学在学中に気象予報士の資格を取得し、テレビ出演の仕事を始める。
NHKやTBSをはじめ地方局など多数のメディアに出演。気象キャスターの知見を活かし、防災や環境問題に関する講演会も多数登壇。気象キャスターを目指す方向けの講座を開講し、講師も務める。気象予報士の他に防災士、全国通訳案内士(英語)の資格を保有。2021年2月に第一子を出産。天気を通じて日本各所の素晴らしさや自然の尊さを子供にもわかりやすい表現で発信することを心がけている。
地震が起きても避難所へ向かうのは被害が大きかった際の最終手段であることがほとんどです。在宅避難で数日過ごすことを想定して、食糧、飲料、トイレなどの非常用グッズを準備しておくことをおすすめします。水道や電気が停止したり、周囲の店舗での買い物も限られることを想定し、準備をしておきましょう。ただ、自宅から移動をしなくてはならないようなケースが起こらないとは限りません。自宅から避難所へ移動した際、少なくとも数日避難所で過ごすことを想定した防災グッズを、バッグに入れて用意しておくことも必要です。
■絶対に準備すべきは、災害用トイレ
「災害時にまず困るのはトイレ」と肝に銘じてください。近年一般住宅に設置されている多くのトイレは「電動」で水洗しているので、停電するとすぐに使えなくなってしまいます。停電すると、水洗ができなくなるだけではありません。集合住宅では、地下などに設置されている下水タンクを電動で制御して汲み上げや排水をしていることも多く、この機能が停止すると、各戸からの排泄物がタンクに溜まって溢れ出したり、各戸のトイレに逆流してしまう恐れも。停電時にトイレを流してしまうのは厳禁です。
トイレを流せない時に役立つのが、自宅のトイレの便座にかぶせて使用する災害用トイレ。ビニール袋と、排泄物を固めたり無臭にしてくれる専用のパウダー、そしてペーパーやウェットティッシュがセットになって販売されていることが多いです。かぶせたビニール袋に排泄をして、パウダーを入れて袋を閉じ、自治体が指定している方法で廃棄します。
1人が1日に約5回は排泄をすると言われ、停電や水道停止時に、1か月くらいはしのげる数量、1人×5回分×30日分×家族の人数分を用意しておくと安心だと思います。少なくとも10日分くらいはあると良いでしょう。
■ストックしておくべき水や食糧
被災時に備えた水や食糧は、あえて“災害用に”、と分けて保管しておくと場所も取りますし、いざ使う時に、賞味期限が切れていた…ということもあり得ます。おすすめは、“ローリングストック”法と呼ばれる、災害時に活用できる、保存のできる水や缶詰などを普段の食事から使いながらストックする方法です。2L量のペットボトルのお水や魚や野菜、スープなどの缶詰を、普段の食事メニューに取り入れていくことで、常に賞味期限に余裕のある状態で水と食糧をストックできます。災害時は、復旧への不安などから、心理的にも大きなストレスがかかります。普段から食べ慣れているものを食べられることは、非常時のストレスの緩和にも役立ちます。保存のできるジュースなど、自分のお気に入りの飲み物やお菓子をストックしておいて、非常時にいただけるということも、ストレス緩和に有効です。
もしも避難所に食糧を持ち込む場合は、意外と気になるのが食品の“匂い”です。食品を開けた途端にとても美味しそうな匂いがひろがるようなものは、他の食糧をお持ちでない方などに気後れしてしまい食べづらい…という声もありました。避難所に持ち込む場合は、周囲の方が気にならないような、匂いのしづらい食品のほうがより良いかもしれません。
避難時は、少ない量でなるべくカロリーを確保する必要があります。栄養ブロックや羊羹などは、賞味期限も長く、少量で栄養やカロリーが摂れます。とくに羊羹はつぶれにくいというメリットがあるので避難食向きです。最近はチョコレート味など洋風な味つけの羊羹もあるので、和菓子が苦手なお子さまでも喜んで食べてくれるかもしれません。
■ケガのケアを想定した準備物・・・隠れた万能選手はタオル!
災害時はケガをしてしまう可能性もあります。普段から自宅に救急セットを備えているという方も少なくないかもしれませんが、絆創膏やガーゼ、包帯、はさみ、直接傷に触れずに衛生的に患部のケアができる綿棒、異物を取り除くピンセット、消毒用アルコールなど、傷の手当てに使うものをすべて防災グッズに入れると、大荷物になってしまうという方は、消毒用アルコールと、ティッシュ、のほか、首に巻けるようなサイズのタオルを用意しておくといいかもしれません。タオルは、水が貴重な状況でも、タオルがあれば少量の水で体を清潔に保つことができますし、首や肩に巻けば保温効果を得ることもできます。ケガの際も、血液を拭いたり、止血したり、包帯代わりに使用したりと重宝します。タオルは小さな子のおむつとしても活用できます。タオルを子どものお尻に巻き、上から小さなビニール袋を開いてカバーし、両脇を縛ると簡易的なおむつになります。小さな子どものいる人は、避難所に行くときに、タオルと小さなゴミ袋タイプのビニール袋10セット程度持っていくと、おむつが切れてしまったときの非常用おむつに活用できるのでおすすめです。
傷の軟膏として意外と使えるのがワセリン。傷口をきれいにしたうえで小さな傷の一次的な乾燥を防止するために塗布したり、また、肌が乾燥するときのスキンケアやハンドクリームとしても使用できます。ただし、大きなケガや傷口が砂やアスファルトなどで汚染した場合は、化膿してしまうリスクがあるので、すぐに医療機関を受診したり、避難所であれば医療従事者に診せるようにしましょう。
■生理用品はどうする?
女性の場合は、避難時に手に入らないことも多い生理用品を防災グッズに入れておくと安心です。
近年は、通常のナプキンの上に置いて使用する、数時間分の経血をさらに吸収できるコットン製品も登場しており、少ない生理用品でなるべく長時間を過ごせるので重宝しそうです。ただ、ストレスのかかる災害時に普段使い慣れていないものを使用するのはおすすめできません。災害時に使ったら便利そう、と思ったグッズは、ぜひ日常から取り入れて、慣れておきましょう。
水道と電気やガスが使用できる環境であれば、月経カップもおすすめです。カップの種類によっては10時間程度交換せず、交換のたびに手を洗ったうえでカップの経血を流してから、トイレットペーパーなどでカップを拭けば済みます。生理が終わったら水道水で洗って熱湯消毒をする必要があります。何回も使い捨てしなくてはならない紙製の生理用品なしで過ごせ、不快感・匂い、ムレなども抑えられ周囲を気にせずに過ごせるのはメリットです。月経カップも、普段から使用していて、ストレスなく使用できるようであれば災害時の選択肢に入れてみてください。ただ、水道と電気やガスが使用できる環境である必要があるので、紙製品のストックも用意しておくとより安心です。
■下着の替えは?
ショーツに貼るおりものシートを用意しておくと、下着自体を交換できない時も衛生的に過ごせるのでおすすめです。上半身用の下着は、汗をかく真夏などでなければ、優先度は低めにしておいて大丈夫です。汗拭きシートを入れておけば、しばらく入浴ができない期間も、ある程度清潔を保てます。
■普段のケアルーティン、歯磨き・シャンプー・スキンケアはどうする?
災害時にも欠かさず行うべきなのが歯磨き。虫歯予防のためはもちろん、口腔内の清潔を保たないと、新型コロナや風邪といった感染症のウイルスが繁殖しやすくなるリスクも。災害時には水道水が貴重になり、多くの方が日常的にしている、ペースト状歯磨きと歯ブラシを使用して水道水でうがいをする、という一連の歯磨きができなくなるリスクがあります。持ち運ぶ際にかさばらないのは、シートで拭くタイプの歯磨き。ただ、水での洗浄が不要な液体歯磨きのほうが使い慣れていて快適と感じるならば、液体歯磨きでも。災害時には平常心を維持できる、ストレスフリーな環境づくりが優先です。
頭髪の清潔に関しては、水を使用しない、頭皮を拭くシートタイプのドライシャンプーがおすすめです。これも、使い慣れていないとストレスになるので、普段の行楽時やスポーツをするときなどに試用してみておくのがおすすめです。
メイク落としはシート状で拭き取るだけで完了するものが便利でしょう。水道水が使用できない際には洗顔もできないので、メイク落としが洗顔代わりにもなります。保湿のためのスキンケアアイテムも、普段使用しているものを持参できるのが望ましいですが、スキンケアのフルラインナップを持ち出すとなると、ちょっとかさばりますよね。そこでおすすめは、ミニマムな量でケアできる、小さなボトルのスキンケアで、そのまま普段使いのものを持ち出せる、かさばらないアイテムをもっておくこと。1本で化粧水と乳液やオイルの機能も果たしてくれるアイテムだと、それ1つで水分を与え、オイルで水分蒸発を防ぐことができておすすめです。
災害時という非日常空間では、いい香りを嗅ぐアロマテラピーも心理的なストレスに有効です。自分が心地よいと感じる、リラックスできるアロマを使ったコスメもおすすめです。
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ネッコ ブースターセラム(株式会社ユーグレナ)¥5,401(税込)
容量30mLで朝・夜2回使用で60日間使えるというミニマムサイズ。オイル層30%のコク感と、ローション層70%のみずみずしさが美しく柔らかな肌のうるおいバランスを再現。睡眠不足やストレス*1の影響で不調になりやすい肌にすっとなじみます。
4種のユーグレナ成分*2と発酵美肌成分*3を配合。自然素材ユーグレナの「免疫や老化細胞に関する研究」から着想。肌が本来もっているバリア機能と潜在覚醒力(本来備わっている肌の健やかさを保つ力)を補い、角層細胞の入れ替わりをサポート。
100%天然由来の精油を贅沢にブレンドした、深い安らぎを与える、オレンジベルガモット&ゼラニウムウッドの香り。心に響き、ストレスと向き合う気持ちを支える芳香療法に着目した香り立ち。
パラベン / 石油系界面活性剤 / 鉱物油 / アルコール / 合成着色料 / 合成香料 すべて無添加。
*1 お手入れ不足や気候の変化による乾燥乾燥による小じわを目立たなくする効能評価試験済み
*2 保湿成分:ユーグレナエキス・加水分解ユーグレナエキス・加水分解(アスペルギルス/ユーグレナ)/コメ発酵物、エモリエント成分:ユーグレナ/オレイン酸発酵物
*3 保湿成分:パントエア/コメヌカ発酵エキス液
日本においては、いつ天災に遭って日常を失うかわかりません。その中でも、心身の健康を維持し、復旧に備えられるよう、ひとりひとりが防災意識を高く持ち、工夫をしていきたいですね。
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