スローニュース、選挙運動費用を検索・閲覧できるサイトを公開  前回衆院選(2021年10月)の「選挙運動費用収支報告書」を全件集約

プレスリリース発表元企業:スローニュース株式会社

配信日時: 2024-10-05 12:45:33

ジャーナリストや研究者に向け、「選挙とカネ」の調査報道や研究活動を支援



ノンフィクション、調査報道の新しいエコシステムをつくるスローニュース株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:瀬尾傑)は10月8日、ジャーナリストや研究者向けに、全国から集約した「選挙運動費用収支報告書」を検索・閲覧できるウェブサイト「選挙運動費用データベース」を公開します。
[画像1: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/73405/55/73405-55-74657aedb49307683e0409149fb637aa-1200x628.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


◆「選挙運動費用データベース」公開の背景
「政治とカネ」に関する報道においては、自民党派閥の政治資金パーティー券の裏金問題でも知られる政治資金収支報告書の読み込みが取材の中心でした。他方で、「選挙とカネ」の収支を明らかにする選挙運動費用収支報告書を読み込んだ報道は、そう多くありません。それは、選挙運動費用収支報告書のインターネット上での公開が遅れていることにも、一因があります。

選挙運動費用収支報告書は、公職選挙法に基づき、候補者が選挙運動に関する収支を管理し、報告するための文書です。候補者は、選挙運動に関する寄附や収入、支出についての詳細を記載した報告書を作成し、選挙管理委員会に提出する義務があります。

政治資金収支報告書の多くが、インターネットで公表されている一方で、選挙運動費用収支報告書の詳しい内容を確認するためには、都道府県の選挙管理委員会に赴いて閲覧するか、情報公開請求の上、文書を郵送で受け取る必要があります。一部インターネットで公表されているケースはありますが、その内容は要旨に限られています。また提出から3年が経過すると、閲覧ができなくなるなど、「選挙とカネ」に関する情報の取得は、大きな労力や困難さを伴うものでした。

そこでスローニュースでは、日本大学(法学部政治経済学科)の安野修右研究室と、調査報道グループであるフロントラインプレスとの三者共同で、全国から選挙運動費用収支報告書を集約し、インターネット上で閲覧できるようにする取り組みを開始しました。スローニュースでは、今回公開する「選挙運動費用データベース」を、ジャーナリストや研究者の方々が、選挙報道や調査報道、あるいは研究活動に活用することで、政治とカネの問題を透明化することに貢献したいと考えています。

◆2021年の衆院選、東京都議選の選挙運動費用収支報告書を全件集約
今回、集約の対象とした選挙は、2021年10月に実施された前回の衆議院議員総選挙と、同年7月に実施された東京都議会議員選挙です。衆院選では全国の候補者857人から提出された選挙運動費用収支報告書(未提出分を除く)を集約し、ウェブサイト上で検索、閲覧できるようにしました。

◆「選挙運動費用データベース」について
「選挙運動費用データベース」では、Google社が提供するリサーチツール「Pinpoint」を利用しており、従来のOCR(光学式文字認識)ソフトウェアでは判読が難しかった手書き文字も、高い精度で認識します。候補者名に加えて、「寄付」や「運動員への報酬」をはじめとした各種選挙費用などでも検索が可能です。

[画像2: https://prcdn.freetls.fastly.net/release_image/73405/55/73405-55-e7d082426f8a1a1e7b2969b511ca1005-1200x628.png?width=536&quality=85%2C75&format=jpeg&auto=webp&fit=bounds&bg-color=fff ]


◆「選挙運動費用データベース」ご利用方法/記者会見のご案内
現時点では、当サイトのご利用対象は、報道機関に従事する方やジャーナリスト、研究者のみとなります。当サイトをお使いいただくためには、スローニュースが運営する有料会員制コミュニティ「SlowNewsメンバーシップ」の「プレミアムプラン」(月額1,000円)へのご加入と、利用規約へのご承認が必要となります。詳しいメンバーシップの加入方法は、以下のウェブページを参照ください。この機会に、ぜひ当サイトをご利用ください。

・メンバーシップ加入方法: https://slownews.com/membership/join 

プレミアムプランにご加入の上、こちらから利用をお申込みください。

・選挙運動費用データベース利用申し込み:https://forms.gle/6hET7Rr1N3u6vb6g6

また、ご利用対象者の方向けに、今回のプロジェクトの趣旨の説明と、当サイトの使い方や活用方法をご紹介する記者会見を開催します。開催概要は以下の通りです。当サイトの使用感を体験いただき、活用を検討いただく機会になればと思います。日本記者クラブの加盟社以外のフリージャーナリストの方、研究者の方も誰でも参加できます。ぜひ会場に足をお運びください。

・日時:10月10日(木) 13:00から
・場所:日本記者クラブ 会見室
    東京都千代田区内幸町2-2−1 プレスセンタービル9階
・登壇者:安野修右(日本大学法学部助教)
     高田昌幸(東京都市大学教授、フロントラインプレス代表)
     熊田安伸(SlowNews シニアコンテンツプロデューサー)

【スローニュース会社概要】
社名:スローニュース株式会社(英名:SlowNews, Inc.)
所在地:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6-25-16 いちご神宮前ビル2F
事業内容:ジャーナリスト、ジャーナリズムメディアの支援、育成。調査報道の会員制購読サービス「SlowNews」(https://slownews.com/)の展開
代表者名:瀬尾傑


本件に関する報道関係者からのお問合せ先
スローニュース 瀬尾・熊田
Email address pr@slownews.com


PR TIMESプレスリリース詳細へ