時価総額世界一「エヌビディア」を解説する初のビジネス教養書9/25発売

プレスリリース発表元企業:株式会社PHP研究所

配信日時: 2024-09-12 11:00:00

『エヌビディア 半導体の覇者が作り出す2040年の世界』書影

(資料)会計年度(FY)2015年から2024年度までのエヌビディアの売上額推移

株式会社PHP研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、2024年9月25日に『エヌビディア 半導体の覇者が作り出す2040年の世界』(津田建二著/税込1,980円)を発売します。エヌビディアは時価総額3兆ドルを記録した半導体メーカーですが、その本質や急成長の理由などは、体系的にまとめられていませんでした。本書は、半導体産業に精通する実績豊かな国際技術ジャーナリストによる、教養としての「エヌビディア」の解説書です。AI時代の半導体技術からITビジネスの未来までを徹底分析し、専門知識がなくても理解できる業界の流れや、事業の社会的影響なども明示します。


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『エヌビディア 半導体の覇者が作り出す2040年の世界』書影


■半導体産業を40年間追い続ける著者が解説


ひとくちに半導体企業といっても、「ファブレス(設計)」と「ファウンドリ(製造)」とでは、その事業はまったく異なるものです。とくにエヌビディアが該当するファブレスは、専門的な回路とシステムの知識がないと理解できず、製造中心の日本ではなじみが薄いのです。著者の津田建二氏は大手電機メーカーで半導体デバイス開発を経験したのち、技術ジャーナリストに転身しました。本書では、ゲーム機の画像用グラフィック半導体チップを作っていた頃から、生成AIを追い風に急成長を遂げるまで見つめ続けてきたエヌビディアと、追い続けてきた半導体業界について、確かな取材と2024年8月現在の最新情報をもとに、資料を挿入しながら平易に解説しています。


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(資料)会計年度(FY)2015年から2024年度までのエヌビディアの売上額推移


さらに、これまで「日米貿易摩擦によって米国に潰された」「政府がバックアップしなかった」などと報じられてきた日本の半導体事業についても言及。躍進するエヌビディアと比較することで、同社と逆の方向に進んでしまった日本が凋落した理由を浮き彫りにしました。

【本書の内容】
第1章 エヌビディアとは何者か/第2章 AIの技術開発と各国企業/第3章 世界半導体業界のトップへ/第4章 自滅した日本の半導体産業/第5章 工場を持たない、設計に特化したファブレス企業/第6章 半導体とは何か/第7章 注目企業と半導体のサプライチェーン/第8章 エヌビディアが注力してきたGPUとは何か/第9章 創業してからAIに辿り着くまでの道のり/第10章 広がる技術と、各国企業との幅広い連携/第11章 AI技術の進化は、半導体の進化でもある/第12章 現実のAI、これからのAI


■時価総額世界一の“化け物”が考えていること


エヌビディアの強みは、ハードウェアのチップ設計(GPU)から、そのチップの性能を十分引き出すためのソフトウェア(CUDA)の開発まで、システム化するために必要な技術を盛り込んだソリューション全てを提供できることです。その現在を実現させたCEOのジェンスン・フアン氏について著者は、エヌビディア社の幹部の言葉を引用して、「10年単位でものを考える人物」だと述べています。今のAI技術は2012年のAlexNet がきっかけで進展し、10年後の2022年には大量のデータを学習させた生成AIのChatGPT が登場しましたが、その後のAIブームを予見していたフアン氏は、それに必要不可欠なGPU開発ができる優秀な人材をいち早く投入していたからです。この対応はエヌビディアのエンジニアたちを熱狂させ、「我々でしかできない技術で社会の課題を解決する」という企業理念のもと、彼らによって未来は大きく変わろうとしています。


■エヌビディアが支えるAI社会の未来


現在エヌビディアは世界各国の政府や民間企業1137社と提携して事業を展開しています。本書に挙げられているだけでも、半導体製造のTSMCだけではなく、電子機器製造請負サービスの台湾鴻海精密工業(中国法人フォックスコン)や、企業向けERP(企業資源計画)ソフトウェアのドイツのSAP、欧州のデジタル銀行Bunqなど、ジャンルは多岐にわたります。共通しているのはAIと半導体という2つの成長産業に向けてトータルソリューションを提供していることです。成長性を買われてエヌビディアの株価が急騰し、創業から31年で世界のトップに躍進した背景が、この1冊でよくわかります。


■著者について


津田建二(つだ けんじ)
国際技術ジャーナリスト。News & Chips 編集長。
東京工業大学理学部応用物理学科卒業後、日本電気に入社。半導体デバイスの開発等に従事する。その後、日経マグロウヒル(現 日経BP)に入社、「日経エレクトロニクス」「日経マイクロデバイス」、英文誌「Nikkei Electronics Asia」等の編集記者、副編集長、シニアエディターを経て、アジア部長、国際部長などを歴任。海外のビジネス誌の編集記者、日本版創刊や編集長を経て現在に至る。著書に『知らなきゃヤバイ! 半導体、この成長産業を手放すな』『欧州ファブレス半導体産業の真実』(以上、日刊工業新聞社)がある。


■書誌情報


書名:エヌビディア 半導体の覇者が作り出す2040年の世界
著者:津田建二
価格:1,980円(10%税込) 
判型・製本・頁数:四六判並製272ページ 
ISBN978–4–569–85783–1                      
発行:PHP研究所
発売日:2024年9月25日
https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-85783-1




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