I-PEX、高温環境での長期間使用に最適なアクティブオプティカルケーブルを開発

プレスリリース発表元企業:I-PEX株式会社

配信日時: 2024-09-02 11:00:00

アクティブオプティカルケーブル「LIGHTPASS(R)-SP Q28」

アクティブ光モジュール製品のロードマップ

I-PEX株式会社(本社:京都府京都市、代表取締役社長執行役員:土山 隆治、東証プライム市場 コード番号:6640、以下 I-PEX)は、データセンターなどで用いられる光インターコネクション用途やIOWN※1構想での利用を想定するアクティブ光モジュール「LIGHTPASS(R)シリーズ」において、高温環境での長期間の使用にて信頼性が求められる屋外通信機器向けに、シリコンフォトニクスICを使用したマルチモードQSFP28仕様のアクティブオプティカルケーブル(Active Optical Cable、AOC)「LIGHTPASS(R)-SP Q28」を開発しました。
「LIGHTPASS(R)-SP Q28」は、2024年8月より評価用デモキットの提供を開始するとともに、2025年上半期の量産開始を予定しています。また、2024年9月23日~9月25日にドイツ・フランクフルトで開催される展示会「ECOC Exhibition 2024」で参考出展します。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/408354/LL_img_408354_1.jpg
アクティブオプティカルケーブル「LIGHTPASS(R)-SP Q28」

※1 IOWN(Innovative Optical and Wireless Network)、NTTグループが推進する光電融合技術や光通信技術を核とする次世代の基幹ネットワーク構想。I-PEXはIOWN Global ForumにGeneral Memberとして参画。


■「LIGHTPASS(R)-SP Q28」の特長
「LIGHTPASS(R)-SP Q28」は、QD-LD※2を光源に使用するアイオーコア株式会社製のシリコンフォトニクスIC「IOCore(R)」を光エンジンとした、QSFP28仕様のアクティブオプティカルケーブルです。従来のVCSEL※3を光源とした光モジュールに比べて長期信頼性に優れ、高温環境下で安定した動作が行えることから、屋外通信機器などでの使用に最適です。また、モジュール内部の光ファイバー接続部にレンズを使用しないため、データセンターなどにおいて需要が増えている液浸冷却環境下でも使用可能です。

※2 QD-LD(Quantum Dot Laser Diode)、量子ドットレーザーダイオード
※3 VCSEL(Vertical-Cavity Surface-Emitting Laser)、垂直共振器型面発光レーザー


■LIGHTPASS(R)シリーズについて
LIGHTPASS(R)シリーズは、シリコンフォトニクスIC「IOCore(R)」を搭載した双方向光通信可能なマルチモードのアクティブ光モジュールです。I-PEXは現在までに「LIGHTPASS(R)-EOB 100G」「LIGHTPASS(R)-EOM 100G」「LIGHTPASS(R)-EOB II 128G」「LIGHTPASS(R)-EOS 100G」の4種類のアクティブ光モジュール製品をラインナップしています。
今回開発した「LIGHTPASS(R)-SP Q28」は、アクティブ光モジュールと光ファイバーを一体化したアクティブオプティカルケーブルとすることで、屋外用装置や航空宇宙、製造装置、自動車などへの使用に適した製品ラインナップを拡充します。あわせて、I-PEXでは今後もさらなる高速伝送や幅広い用途に対応したアクティブ光モジュールの開発に取り組んでいきます。

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/408354/LL_img_408354_2.jpg
アクティブ光モジュール製品のロードマップ

■製品仕様
製品名 :LIGHTPASS(R)-SP Q28
伝送レート :25Gbps NRZ×4ch 双方向
伝送距離 :30m以下
動作温度範囲(ケース温度):-40℃~+100℃
入力電源 :3.3V
消費電力 :5.0W
Bit Error Rate :1.0E-12


■アイオーコア株式会社およびIOCore(R)について
アイオーコア株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:福田 秀敬)は、技術研究組合光電子融合基盤技術研究所(PETRA)から研究成果の知的財産権と技術の一部を承継して新設分割された初めての株式会社です。この研究成果は、PETRAが国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から委託を受けて実施したものです。
同社が量産するIOCore(R)は、シリコン基板上に光素子を形成する「シリコンフォトニクス技術」を用いて作製した5mm角サイズの光トランシーバーチップで、1chあたり最大32Gbpsの伝送速度を持ち、送受4chで合計最大128Gbpsの伝送速度による双方向通信が可能です。


■I-PEX株式会社について
I-PEXは、グローバル市場で閃きや驚きという価値を提供する「ものづくりソリューションエキスパート」を意味します。1963年、精密金型メーカーの「第一精工」として誕生しました。以来、数々の世界初や独自の製品、ソリューションを産み出しています。現在は「コネクタ及びエレクトロニクス機構部品」「自動車電装・関連部品」「半導体設備及びその他」の3つの事業分野を展開しています。「最・尖端を、世界へ」拡げることで、次代を切り拓く世界のあらゆるお客様とともに、デジタル社会の心躍る価値創造に貢献します。

商号 : I-PEX株式会社
代表者: 代表取締役社長執行役員 土山 隆治
所在地: 〒612-8024 京都市伏見区桃山町根来12番地4
設立 : 1963年7月10日
資本金: 109億6千8百万円(2023年12月31日時点)
URL : コネクタ製品サイト https://www.i-pex.com/
コーポレートサイト https://corp.i-pex.com/


詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press