【雪印メグミルク】「MBP」による骨の伸長作用

プレスリリース発表元企業:雪印メグミルク株式会社

配信日時: 2015-05-21 15:45:00

雪印メグミルク株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:西尾 啓治)は、当社独自素材である「MBP」の骨への作用に関する新たな知見を《第12回アジア栄養学会議(第69回日本栄養・食糧学会大会と合同)》において発表いたしました。


【発表のサマリー】
これまでの研究により、「MBP(乳塩基性タンパク質)」には、骨代謝改善効果があることが明らかになっています。今回初めて、マウスの大腿骨の長さを調べることにより、「MBP」に骨を伸ばす効果があることが分かりました。またそのメカニズムには、ホルモンの分泌が関与していることが示唆されました。


◆研究発表概要
演題名 「MBP(乳塩基性タンパク質)」は、成長期マウスにおいて、骨の長軸方向の伸長を促進する
発表者  ○石田祐子、大町愛子、森田如一、加藤健  ※○は演者
発表日  5月16日(土)

◆学会開催概要
第12回アジア栄養学会議(第69回日本栄養・食糧学会大会と合同開催)
会期  平成27年5月14日(木)~18日(月)
会場  パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)

◆研究発表内容の要約
「MBP(乳塩基性タンパク質)」は、牛乳由来の機能性成分であり、その骨代謝改善効果は、細胞実験からヒト試験に至る様々なレベルで確認されています。例えば成長期ラットでは、「MBP」の摂取により骨端成長板※1の長さや軟骨細胞数が増加することが分かっています。
本研究では、「MBP」に骨の伸長促進効果があるかを調べるため、マウスに「MBP」を0%、0.01%、0.1%、1%溶かした水を10週間摂取させました。その結果、「MBP」を摂取していないマウスと比較して、マウスの大腿骨の長さが有意に長くなりました。また、そのメカニズムを解明するため、成長ホルモンの分泌を促すグレリン※2や、IGF-1※3の血液中濃度を調べたところ、有意に増加していることを確認しました。

※1 骨端成長板:大腿骨や上腕骨など大きな骨の先端部分にあって、成長期における骨の成長の中心となる部分。
※2 グレリン:胃で産生されるペプチドホルモン。下垂体に働き、成長ホルモンの分泌を促進する等の働きがある。
※3 IGF-1:インスリン様成長因子。成長ホルモンの刺激により主に肝臓で分泌される。骨に対しては、骨を作る細胞(骨芽細胞)ならびに軟骨細胞の成熟や機能を促進する働きがある。


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