<腸活に関する意識調査結果>腸活を意識している人4割 年代が低いほど腸活意識が低いことが明らかに
配信日時: 2024-07-16 13:00:00
大正製薬株式会社[本社:東京都豊島区、社長:上原 茂](以下、大正製薬)と森永乳業株式会社[本社:東京都港区、社長:大貫 陽一](以下、森永乳業)は、腸活の実態やビフィズス菌の認知・理解・摂取頻度などを明らかにするために、20~60代男女を対象とした「腸活に関する意識調査」を実施しました。本調査では、調査結果からうかがえる傾向や取るべき対策について、京都府立医科大学 内藤 裕二教授からコメントをいただいています。
今回の調査結果からも、腸活意識の低い年代、特に20代から腸内環境をケアする大切さとビフィズス菌摂取の意義についての理解促進に取り組む必要があることが明らかになっています。そのため、大正製薬と森永乳業は20代を対象としたビフィズス菌の啓発活動で協業し、「腸活するならビフィズス菌」をキーメッセージとした共同プロジェクト「Bkins(ビーキンズ)」を7月16日より開始いたします。
<調査結果の概要>
■腸活に対する意識と腸活の目的・対策
・腸活を意識している人は約4割、とても意識している人1割未満。年代が下がるほど腸活を意識している人が少ない傾向で、20代が最下位。
・腸活の目的、TOP3は「全身の健康を保つため」・「免疫力を保つため」・「便秘改善のため」でいずれも4割超え。20~30代女性は「肌の調子を良くするため」が第2位。
・腸活を意識して行うこと、1位「ヨーグルトを食べる・飲む」が6割超え。
■ビフィズス菌の認知・理解・摂取について
・ビフィズス菌の認知率は約8割、特徴や効果・効能を理解している人約4割。ビフィズス菌の認知率・理解率ともに年代が下がるほど低くなる傾向。
・ビフィズス菌と乳酸菌が別物であることを知っている人1割未満。
・ビフィズス菌の摂取者は約5割。ビフィズス菌の摂取率も20代が最も低い。
■美容・肌満足度とビフィズス菌の関係
・美容に関心がある人ほど、腸活に対する意識が高い。
・腸活をとても意識している人は、肌の満足度が高い。
・ビフィズス菌の日常的な摂取者は、肌満足度上位者の割合が多いだけでなく、快便比率が高く、便秘・下痢比率が低い。
【コラム:20代のプロテイン摂取と腸内環境との関係】
<調査概要>
・調査主体 :大正製薬株式会社、森永乳業株式会社
・調査方法 :インターネットによるアンケート調査
・調査期間 :2024年5月10日(金)~12日(日)
・調査回答者:全国の20~60代の男女1,500名(性・年代ごと150名で割付)
※数値については、小数点第1位までの掲載としています。
※回答結果はパーセント表示を行っており、小数点以下第2位を四捨五入して算出しているため、各回答の合計が100%にならない場合があります。
■腸活に対する意識と腸活の目的・対策
腸活を意識している人は約4割、とても意識している人1割未満。
年代が低いほど腸活を意識している人が少ない傾向で、20代が最下位。
「普段の生活の中で、腸活を意識していますか」と尋ねた結果、「とても意識している」と答えた人は8.5%、「やや意識している」と答えた人は30.8%となっており、合計で39.3%と4割近くの人が腸活を意識していることがわかりました。
年代別では、腸活に対する意識は、20代が30.7%で最も低く、60代が48.0%で最も高い結果となり、また、年代が低くなるほど腸活を意識する人が少ないことがわかりました。
画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/402229/LL_img_402229_1.png
腸活に対する意識
腸活の目的、TOP3は「全身の健康を保つため」・「免疫力を保つため」・「便秘改善のため」でいずれも4割超え。20~30代女性は「肌の調子を良くするため」が第2位。
腸活を意識していると答えた人(「とても意識している」と「やや意識している」と答えた人の合計:589名)の腸活の目的は、1位「全身の健康を保つため」(46.7%)、2位「免疫力を保つため」(46.2%)、3位「便秘改善のため」(43.1%)と全身の健康維持をはじめ様々な目的により腸活に取り組まれていることがわかりました。
画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/402229/LL_img_402229_2.png
腸活の目的
男性と女性では腸活の目的が異なり、性年代別では、男性全体は、1位「免疫力を保つため」(47.9%)ですが、女性全体は1位が「便秘改善のため」(52.4%)という結果となりました。
また、女性はほとんどの年代で腸活の目的の1位が「便通改善のため」ですが、20代、30代では「肌の調子を良くするため」と回答する割合が多いことがわかりました。
腸活を意識して行うこと、「ヨーグルトを食べる・飲む」が6割超え。
腸活を意識して行うことを尋ねた結果では、1位が「ヨーグルトを食べる・飲む」で63.7%になっています。2位・3位は「納豆や味噌など発酵食品を食べる」(58.1%)、「食物繊維を摂る」(55.7%)となっており、善玉菌や食物繊維の摂取が意識されていることがわかりました。
画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/402229/LL_img_402229_5.png
腸活を意識して行っていること
■ビフィズス菌の認知・理解・摂取について
ビフィズス菌の認知率は約8割、特徴や効果・効能を理解している人約4割。
ビフィズス菌の認知率・理解率ともに年代が下がるほど低くなる傾向。
ビフィズス菌の認知率84.9%の一方で、ビフィズス菌の特徴を理解している人は4割程度あり、その中でも20代が32.0%と最下位であることがわかりました。
また、ビフィズス菌の認知率、理解率ともに年代が低いほど減少していく結果になりました。
画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/402229/LL_img_402229_6.png
ビフィズス菌の認知理解率
ビフィズス菌と乳酸菌が別物であることを知っている人 1割未満。
ビフィズス菌について知っていることの上位には、大腸を整える(腸内環境の改善)、便秘改善、免疫力に関するものが並びました。また、「乳酸菌とビフィズス菌は全く別物である」ことを知っている人は8.2%と1割にも満たないことがわかりました。
画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/402229/LL_img_402229_7.png
ビフィズス菌について知っていること
ビフィズス菌の摂取者は約5割。ビフィズス菌の摂取率も20代が最も低い。
ビフィズス菌を「日常的に摂っている」と答えた人は12.1%、「ときどき摂っている」と答えた人は34.9%となっており、「日常的に摂っている」人と「ときどき摂っている」人の合計は46.9%と、約5割の人が摂取していることがわかりました。
年代別では、ビフィズス菌の認知・理解率の傾向と同様に、年代が低いほど摂取率は少なくなる傾向があり、ビフィズス菌を日常的に摂っている20代(7.1%)と60代(18.6%)では、10%以上開きがある結果となりました。
画像6: https://www.atpress.ne.jp/releases/402229/LL_img_402229_8.png
ビフィズス菌の摂取頻度
【内藤 裕二先生のコメント】
腸活を意識している人が4割程度いることは、望ましい結果ではありますが、「とても意識している」人が1割を切っているのは少し残念で、意識を高めてもらう動機付けが必要かもしれません。
今回の調査結果を見て懸念されるのは、年代が低いほど腸活の意識が低く、ビフィズス菌に対する理解、摂取も低いことです。腸内環境の改善は、お腹の調子を整えるだけでなく、全身の健康維持に役立ちます。20代や30代の若年層にとっては「健康維持」と言ってもピンとこないかもしれませんが、これから続く人生において、少しでも長く若々しいカラダを維持していくために、今から出来る取り組みだと考えてみるとよいでしょう。
ビフィズス菌はヨーグルト、サプリメント、市販の整腸剤に含まれており、手軽に摂取することが可能です。ビフィズス菌はもともと日本人のお腹に多い腸内細菌ですが、年齢を重ねるとともに減少していきます。お腹の中のビフィズス菌を減らさないためには、ヨーグルト、サプリメント、整腸剤で外から継続的に補給することが大切です。その際に、ビフィズス菌のエサとなる食物繊維を併せて摂ると、より効果的です。
なお、よく勘違いされますが乳酸菌とビフィズス菌は全くの別物です。ビフィズス菌には乳酸菌ではつくれない短鎖脂肪酸(酢酸)をつくる力があり、その短鎖脂肪酸が腸内環境を良い状態に保つだけでなく、痩せやすさや長寿とも関りがあると言われています。ヨーグルトにはビフィズス菌が含まれていないものも多いため、「ビフィズス菌入り」と書かれたヨーグルトを選ぶことをお勧めします。
内藤裕二 京都府立医科大学大学院教授
京都府立医科大学大学院教授(生体免疫栄養学)。1983年京都府立医科大学卒業、2001年米国ルイジアナ州立大学医学部客員教授、09年京都府立医科大学(消化器内科学)准教授などを経て21年から現職。日本酸化ストレス学会理事長、日本消化器免疫学会理事、日本抗加齢医学会理事、2025大阪・関西万博大阪パピリオンアドバイザー。専門は消化器病学、消化器内視鏡学、抗加齢学、腸内細菌叢。著書に「消化管(おなか)は泣いています」「人生を変える賢い腸のつくり方」など多数。京都府立医科大学における京丹後コホート研究の腸内細菌叢研究を担当。
■美容・肌満足度とビフィズス菌の関係
美容に関心がある人ほど、腸活に対する意識が高い。
美容の関心度別に「腸活に対する意識」(「とても意識している」と「やや意識している」と答えた人の合計)を尋ねた結果、美容への関心が高いほど腸活に対する意識が高いことがわかりました。
美容に「とても関心がある」と答えた人は、「腸活をとても意識している」が27.9%となっており、美容に「やや関心がある」と答えた人の「腸活をとても意識している」(7.3%)に比べて3倍以上多い結果となりました。
また、美容に「全く関心がない」と答えた人では、腸活を意識している人は「とても意識している」(2.1%)、「やや意識している」(4.2%)を合わせても6.3%に過ぎないことがわかりました。
画像7: https://www.atpress.ne.jp/releases/402229/LL_img_402229_9.png
美容に対する関心
腸活をとても意識している人は、肌の満足度が高い。
腸活を意識している人の肌の満足度を見た結果、「腸活をとても意識している」人は肌満足度上位者※が12.6%と、肌の満足度が他の腸活意識層に比べて高いことがわかりました。また、女性においては、「腸活を全く意識しない」人は、肌満足度下位者が顕著に多くなっています。
※肌の満足度に対する0~100点の自由回答結果に対し、80点を超える人を肌満足度上位者(全体の7.9%、118名)、20点未満の人を肌満足度下位者(全体の7.3%、109名)と定義
画像8: https://www.atpress.ne.jp/releases/402229/LL_img_402229_10.png
腸活意識別_肌満足度
ビフィズス菌の日常的な摂取者は、肌満足度上位者の割合が多いだけでなく、快便比率が高く、便秘・下痢比率が低い。
ビフィズス菌を「日常的に摂っている」人は、肌満足度上位者の割合が12.3%、肌満足度下位者の割合が1.9%、女性においても肌満足度上位者の割合が14.6%、下位者は2.1%となり、ビフィズス菌を「日常的に摂っている」人は、肌満足上位者の割合が高いことがわかりました。
画像9: https://www.atpress.ne.jp/releases/402229/LL_img_402229_11.png
ビフィズス菌摂取頻度別_肌満足度
また、ビフィズス菌の摂取頻度別の排便状況に関しては、ビフィズス菌を「日常的に摂っている」人は、快便計(「ほぼ快便」と「どちらかというと快便」と答えた人の合計)が74.7%と、日常的に摂っていない人に比べて高い結果になっています。また、ビフィズス菌を「日常的に摂っている」人は、便秘計(「ほぼ便秘」と「どちらかというと便秘」と答えた人の合計)や下痢計(「ほぼ下痢」と「どちらかというと下痢」と答えた人の合計)において、日常的に摂っていない人に比べて低い結果であることがわかりました。
画像10: https://www.atpress.ne.jp/releases/402229/LL_img_402229_12.png
ビフィズス菌摂取頻度別_排便状況
【内藤 裕二先生のコメント】
「腸活をとても意識している人」 「ビフィズス菌を日常的に摂取している人」は肌満足度上位の人の比率が高いという結果は面白い点です。腸活は美容と健康の両面で大きな影響を及ぼします。美容面では腸内環境が改善すると、便通改善や血流の改善によって、肌の調子が良くなり、また適切な水分吸収の観点から体重管理もしやすくなると言われています。20代の若い世代においては、腸活による腸内環境の改善は、長期的な健康と美容の基盤を築く上で重要です。若い時期に腸内環境を整えることで、将来的な健康問題のリスクを低減できる可能性があります。
高齢者は日々の食生活において食物繊維の摂取や水分補給を意識する傾向にありますが、タイパやコスパを重視しがちな20代では、発酵食品やプロバイオティクスの摂取が手軽かもしれません。自分にあった方法で気軽に善玉菌と食物繊維の摂取を意識すればよいと思います。
そして今回の調査で注目すべきポイントは、ビフィズス菌を“日常的”に摂取する人は、時々摂取する人と比べて肌の満足度が高く、快便傾向にあることです。腸内環境は一朝一夕に変えることはできません。自分のお腹にすむ菌に毎日餌を与えて育てるようなイメージが大切です。そのため、腸活やビフィズス菌の摂取は思い出した時だけではなく、日常的に行うことをお勧めします。
【コラム:20代のプロテイン摂取と腸内環境との関係】
20代は4人1人がプロテインを摂取。「体力・維持増強のため」以外に、20代女性は「ダイエット」・「肌・髪のツヤを維持するため」など美容を意識した摂取が上位。
昨今、プロテイン配合量を強調する製品が増える中、今回の調査でもプロテインの摂取頻度を尋ねました。その結果、数か月に1回以上プロテインを摂取している人は20.8%と5人に1人がプロテインを摂取していることがわかりました。頻度別では「2~3日から1週間に1回程度」が9.1%と最も多く、「ほぼ毎日」摂取する人も5.0%に上ります。また、20代でプロテインを摂取している人の合計は26.3%であり、全体に比べてプロテインを摂取する人が約5%多く、4人に1人がプロテインを摂取という結果となりました。
画像11: https://www.atpress.ne.jp/releases/402229/LL_img_402229_13.png
プロテインの摂取頻度
プロテイン摂取の目的を尋ねた結果では、全体では「体力維持・増強」(44.6%)と「筋肉量を維持」(40.7%)の2つが4割を超える結果となりました。20代の性別でみると、20代男性は、上位は全体の傾向と大きく変わらないのに対して、20代女性では、2位「ダイエット」、3位「肌・髪のツヤを維持」と、美容を意識したプロテイン摂取がされていることがわかりました。
画像12: https://www.atpress.ne.jp/releases/402229/LL_img_402229_14.png
プロテインの摂取目的
【内藤 裕二先生のコメント】
健康や美容を意識する上で、タンパク質(プロテイン)は私たちの体にとって欠かせない栄養素です。特に筋肉の維持や増強、肌や髪の健康を支えるためには、年齢を問わず適切なプロテイン摂取が推奨されます。
しかし、プロテインは悪玉菌が好むエサとなるため、過剰に摂取すると腸内で悪玉菌が有害物質を生成し、善玉菌の減少、便秘や消化不良を引き起こし、免疫力の低下や肌荒れなど、腸内環境だけでなく全身の健康や美容に悪影響を与える恐れがあり、注意が必要です。
そこで重要になってくるのが、バランスの取れた食事と腸内環境を意識したプロテインの摂取です。プロテインを摂取する際は、同時に食物繊維を豊富に含む野菜や果物、またビフィズス菌を代表とする善玉菌を積極的に摂り入れることを忘れないようにしましょう。
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