タニタ調べ 熱中症警戒アラートの認知率は82.1%、昨年から4.3ポイント上昇 屋外にいるとき熱中症予防のために「熱中症警戒アラート」を気にしている人の割合は3年間で20.5ポイント上昇

プレスリリース発表元企業:株式会社タニタ

配信日時: 2024-07-12 14:30:00

熱中症警戒アラートを知っていたか

熱中症を意識するのはどのようなときか

“熱中症特別警戒アラート”が新設されたことを知っていたか

健康総合企業のタニタは、今年で6回目(※)となる「熱中症に関する意識・実態調査2024」を実施し、その集計結果を公開しました。この調査はインターネットリサーチにより2024年6月4日―6月5日の2日間、全国の15歳以上の男女(1,000名)を対象に行ったものです。(調査協力会社:ネットエイジア株式会社)
※それぞれの調査時期は次のとおりです。なお、経年比較の際は調査実施時期が異なる点にご留意ください。
第1回:2019年5月23日―5月24日/第2回:2020年6月5日―6月8日/第3回:2021年6月29日―7月1日/第4回:2022年8月5日―8月8日/第5回:2023年6月14日―6月15日

[調査結果]
第1章 熱中症の危険性に対する意識と“暑さ指数(WBGT)”・“熱中症警戒アラート”に対する認知
■熱中症を意識するとき 1位「屋外でスポーツ・運動をしているとき」2位「屋外のイベントに参加しているとき」

全国の15歳以上の男女1,000名(全回答者)に、熱中症を意識するのはどのようなときかを聞いたところ、「屋外でスポーツ・運動をしているとき」(39.6%)が最も高く、次いで、「屋外のイベント(フェスなど)に参加しているとき」(27.2%)、「屋外(公園、遊園地、プール・海など)で遊んでいるとき」(26.6%)、「スポーツ観戦をしているとき」(21.5%)、「屋内でスポーツ・運動をしているとき」(19.8%)となりました。屋外でスポーツやイベント参加、レジャーなど、長時間の活動をしているときや、屋内で発汗を伴う活動をしているときに、熱中症を意識する人が多いのではないでしょうか。
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■熱中症警戒アラートの認知率は82.1%、昨年から4.3ポイント上昇
■“熱中症特別警戒アラート”が新設されたことの認知率は57.7%、運用前の昨年から13.6ポイント上昇

環境省と気象庁が発表している“熱中症警戒アラート”は、熱中症の危険性が極めて高くなると予測された場合に、熱中症の予防行動を促すための情報です。発表の基準には“暑さ指数”(WBGT)が用いられ、いずれかの暑さ指数情報提供地点における、翌日・当日の日最高暑さ指数の予測値が33に達すると発表されます。
全回答者(1,000名)に、熱中症警戒アラートを知っていたかを聞いたところ、「名前は聞いたことがあった」は43.1%、「どのようなものか知っていた」は39.0%で、認知率は82.1%となりました。2021年の全国における運用開始から約3年が経過した現在、熱中症警戒アラートという言葉が大多数の人に認知されている実状が明らかになりました。
過去の調査結果と比較すると、認知率は昨年と比べて4.3ポイント上昇(2023年77.8%、2024年82.1%)し、2021年からの3年間では19.1ポイントの上昇(2021年63.0%、2024年82.1%)となりました。
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2024年4月から、従来の熱中症警戒アラートよりさらに強い警戒を呼びかける“熱中症特別警戒アラート”が運用開始されました。都道府県内のすべての暑さ指数情報提供地点における、翌日の日最高暑さ指数の予測値が35に達すると発表されます。
全回答者(1,000名)に、“熱中症特別警戒アラート”が新設されたことを知っていたかを聞いたところ、「名前は聞いたことがあった」は36.4%、「どのようなものか知っていた」は21.3%で、認知率は57.7%となりました。
昨年(2023年)の調査結果と比較すると(※)、認知率は13.6ポイントの上昇(2023年44.1%、2024年57.7%)となりました。
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※2023年調査では「“熱中症特別警戒アラート”が新設されること」の認知を問う内容として聴取

■暑さ指数(WBGT)の認知率は57.9%、昨年から6.4ポイント上昇

暑さ指数(WBGT)は、気温・湿度・輻射熱を取り入れた指標で、黒球温度、湿球温度、乾球温度の測定値から算出します。
暑さ指数(WBGT)を知っていたかを聞いたところ、「名前は聞いたことがあった」は40.7%、「どのような指標か知っていた」は17.2%で、認知率は57.9%となりました。他方、「知らなかった」は42.1%でした。
過去の調査結果と比較すると、認知率は昨年と比べて6.4ポイント上昇(2023年51.5%、2024年57.9%)し、2019年からの5年間では15.9ポイントの上昇(2019年42.0%、2024年57.9%)となりました。
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■「熱中症警戒アラート発表時に予防行動を取ったことがある」熱中症警戒アラート理解者の8割強
取ったことがある予防行動TOP3 「喉が渇く前に水分補給」「外出を控えた」「いつもより積極的にエアコンを使用」

熱中症警戒アラートでは、熱中症への注意を促す呼びかけとともに、対象都道府県内の観測地点ごとの暑さ指数(WBGT)の予測値や予想最高気温の値、具体的に取るべき熱中症予防行動が併せて発表されます。
熱中症警戒アラートがどのようなものか知っていた人(390名)に、熱中症警戒アラートが発表された際に取ったことがある予防行動を聞いたところ、「喉が渇く前に水分補給をした」(53.6%)が最も高くなりました。“喉が渇いたと感じたときにはすでにからだが脱水症状を起こしている”ということを理解し、こまめな水分補給を意識している人が多いのではないでしょうか。次いで、「外出を控えた」(40.3%)、「いつもより積極的にエアコンを使用した」(37.7%)、「涼しい服装にした」(32.3%)、「家族に熱中症に気をつけるように声掛けをした」(30.0%)となりました。また、熱中症警戒アラートが発表された際に熱中症予防行動を取ったことがある人の割合は83.8%となりました。
昨年(2023年)の調査結果と比較すると、「家族に熱中症に気をつけるように声掛けをした」(2023年24.6%、2024年30.0%)は5.4ポイント上昇しました。
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■熱中症予防のために気にしているもの
屋内では1位「気温」2位「自身の体調」3位「湿度」、屋外では1位「気温」2位「日差し」3位「天気」
■屋外にいるとき熱中症予防のために「暑さ指数(WBGT)」を気にしている人の割合は3年間で9.2ポイント上昇
■屋外にいるとき熱中症予防のために「熱中症警戒アラート」を気にしている人の割合は3年間で20.5ポイント上昇

全回答者(1,000名)に、熱中症にならないために気にしている(注意を払っている)ものを聞いたところ、≪屋内にいるとき≫では「気温」(49.1%)が最も高くなり、「自身の体調」(41.7%)、「湿度」(30.6%)、「天気(晴れ・曇り・雨など、気温や湿度を除く)」(27.6%)、「日差し」(22.4%)と続きました。
他方、≪屋外にいるとき≫では「気温」(54.7%)と「日差し」(51.4%)が特に高くなり、「天気(晴れ・曇り・雨など、気温や湿度を除く)」(43.7%)、「自身の体調」(42.2%)、「自身の行動(激しい運動は避ける、など)」(36.7%)と続きました。
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過去の調査結果と比較すると、「暑さ指数(WBGT)」を気にしている人の割合は、2021年からの3年間で、≪屋内にいるとき≫では8.6ポイントの上昇(2021年4.0%、2022年4.4%、2023年9.3%、2024年12.6%)、≪屋外にいるとき≫では9.2ポイントの上昇(2021年5.9%、2022年6.4%、2023年13.8%、2024年15.1%)となりました。
また、「熱中症警戒アラート」を気にしている人の割合は、2021年からの3年間で、≪屋内にいるとき≫では14.1ポイントの上昇(2021年7.3%、2022年12.4%、2023年15.2%、2024年21.4%)、≪屋外にいるとき≫では20.5ポイントの大幅上昇(2021年9.6%、2022年21.2%、2023年24.6%、2024年30.1%)となりました。暑さ指数(WBGT)や熱中症警戒アラートの認知拡大に伴い、注意を払う人が増加しているのではないでしょうか。
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■熱中症の危険度を判断するための情報源 1位「テレビの天気予報」
「熱中症警戒アラート」は昨年から7.1ポイント上昇
■環境省のLINEによる熱中症警戒アラートや暑さ指数の情報発信 認知率は23.8%

全回答者(1,000名)に、どのような情報から熱中症の危険度(その日の熱中症のなりやすさ)を判断しているかを聞いたところ、「テレビの天気予報」(45.6%)が最も高くなり、「天気予報サイト(アプリ含む)(ウェザーニュース、日本気象協会tenki.jpなど)」(32.3%)、「熱中症警戒アラート」(29.9%)、「ポータルサイトの天気情報(アプリ含む)(Yahoo!天気、goo天気など)」(22.8%)、「身の回りの計測器(温度計、温湿度計、熱中症指数計など)」(12.5%)と続きました。
昨年(2023年)の調査結果と比較すると、「熱中症警戒アラート」(2023年22.8%、2024年29.9%)は7.1ポイント上昇しました。熱中症対策を適時適切に行うために、熱中症警戒アラートの発表状況をチェックする人が増えているのではないでしょうか。
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環境省はLINE公式アカウントで、熱中症警戒アラートや暑さ指数の情報を発信しています。このことを知っていたか、また、利用したいと思うかを聞いたところ、「知らなかったし、利用したいと思わない」は28.5%、「知らなかったが、今後利用したいと思う」は47.7%でした。「知っていたが、利用したいと思わなかった」は10.5%、「知っており、今後利用したいと思っている」は9.1%、「利用している」は4.2%で、認知率は23.8%にとどまりました。
年代別にみると、認知率は60代以上(27.7%)が最も高くなり、10代(25.9%)、20代(25.3%)が続きました。
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■「湿度が高いところでは熱中症になりやすいことを知っている」約7割、60代以上では8割
■「風がない(または弱い)ところでは熱中症になりやすいことを知っている」7割強

全回答者(1,000名)に、熱中症に関する内容を提示し、知っていたか質問しました。

熱中症の発生には、気温や輻射熱のほか、湿度や風速も関係しています。
≪湿度が高いところでは熱中症になりやすいこと≫では、「知っていた」が68.4%、「知らなかった」が31.6%と、知っていた人が多数となりました。
年代別にみると、「知っていた」と回答した人の割合は、60代以上(80.7%)では8割を超えました。
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≪風がない(または弱い)ところでは熱中症になりやすいこと≫では、「知っていた」が71.9%、「知らなかった」が28.1%と、大半の人に認知されていることがわかりました。
年代別にみると、「知っていた」と回答した人の割合は、60代以上(81.9%)が最も高くなり、40代(75.0%)、30代(74.4%)が続きました。
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■「寝不足だと熱中症になりやすいことを知っている」6割半
■「二日酔いだと熱中症になりやすいことを知っている」5割、30代では6割
■「肥満だと熱中症になりやすいことを知っている」3割半

熱中症の発生には、その日の体調や生活状況も大きく影響します。
≪寝不足だと熱中症になりやすいこと≫では、「知っていた」が65.8%、「知らなかった」が34.2%となりました。
年代別にみると、「知っていた」と回答した人の割合は、30代(71.4%)と60代以上(70.5%)が特に高くなりました。
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≪二日酔いだと熱中症になりやすいこと≫では、「知っていた」が50.0%、「知らなかった」が50.0%と、両者が拮抗する結果となりました。
年代別にみると、「知っていた」と回答した人の割合は、30代(60.7%)が突出して高くなりました。
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≪肥満だと熱中症になりやすいこと≫では、「知っていた」が35.6%、「知らなかった」が64.4%と、知らなかった人の割合が高くなりました。
年代別にみると、「知っていた」と回答した人の割合は、いずれの年代でも半数を下回り、40代(28.0%)では3割に満たない結果となりました。

睡眠時間が短いと、翌日に体温調節機能が低下するとされています。また、二日酔いの人はからだが脱水状態になっています。このような状況のときは、暑い場所での活動を避けるなど、熱中症に注意する必要があります。肥満の人や幼児、高齢者なども熱中症に陥るリスクが高いとされているので、夏季は熱中症対策を十分に意識する必要があります。
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■「公共施設や人が集まる場所において、地点ごとに熱中症の危険度がわかるようにしてほしい」7割半

熱中症の危険度は、天気や気温以外に日差しや風通しなどの条件に影響を受け、ごく近い地点であっても大きく変わります。
全回答者(1,000名)に、公共施設(学校・市民グランド・体育館・公民館・公園など)や人が集まる場所において、地点ごとに熱中症の危険度がわかるようにしてほしいと思うかを聞いたところ、「非常にそう思う」が27.3%、「ややそう思う」が49.2%で、合計した『そう思う(計)』は76.5%となりました。
居住エリア別にみると、『そう思う(計)』と回答した人の割合は北陸・甲信越(81.0%)が最も高くなり、近畿(80.1%)、九州・沖縄(78.3%)が続きました。
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第2章 熱中症の症状と熱中症対策
■「熱中症について学んだことがある」48.4%、昨年から5.5ポイント上昇
■熱中症の症状だと思うもの 「皮膚の異常」「筋肉痛」は2割未満

熱中症の症状や対応・処置に関する学習経験や知識について質問しました。

全回答者(1,000名)に、熱中症について(症状や対応・処置などを)学んだことがあるかを聞いたところ、「ある」は48.4%、「ない」は51.6%となりました。
過去の調査結果と比較すると、熱中症について学んだことがある人の割合は昨年と比べて5.5ポイント上昇(2023年42.9%、2024年48.4%)し、2022年からの2年間では11.6ポイントの上昇(2022年36.8%、2024年48.4%)となりました。2023年に改正気候変動適応法が成立し、政府による熱中症対策実行計画が策定されるなど、国を挙げての熱中症対策が進められていることから、熱中症に関する学習の機会が増えているのではないでしょうか。
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熱中症の症状だと思うものを聞いたところ、「めまい・立ちくらみ」(52.8%)が最も高くなり、「からだのだるさ」(47.6%)、「体温の上昇」(43.9%)、「吐き気・おう吐」(43.4%)、「頭痛」(41.9%)と続きました。
「皮膚の異常(赤く乾いているなど)」(18.0%)や「筋肉痛」(14.3%)は2割未満となりました。これらが熱中症の症状であることはあまり知られていないようです。
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■「熱中症になったという自覚がある」約3割、10代女性では約5割
■「暑さによって引き起こされたからだの不調を自覚したことがある」7割強、10代・30代女性では8割半

次に、全回答者(1,000名)に、自身が熱中症になったことがあるかを聞いたところ、「ある」は28.0%、「ない」は72.0%となりました。
性年代別にみると、熱中症になったという自覚がある人の割合は、男女とも10代(10代男性43.4%、10代女性47.0%)が最も高くなりました。
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他方、“暑さによって引き起こされたからだの不調”を自覚したことがあるかを聞いたところ、「ある」は72.3%となりました。
性年代別にみると、“暑さによって引き起こされたからだの不調”を自覚したことがある人の割合は、30代女性(85.7%)が最も高くなり、10代女性(85.5%)、50代女性(83.1%)が続きました。
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■実は熱中症? 熱中症になった自覚がない人の6割半が、暑さによるからだの不調を経験

熱中症になったことがないと回答した人(720名)に、“暑さによって引き起こされたからだの不調”で自覚したことがあるものを聞いたところ、「からだのだるさ」(31.4%)が最も高くなり、「めまい・立ちくらみ」(26.7%)、「顔のほてり」「頭痛」(いずれも25.0%)、「体温の上昇」(21.7%)と続きました。また、何らかの不調を自覚したことがある人の割合は63.5%となり、“熱中症になった”という自覚がない場合にも、熱中症が疑われる不調を感じた経験のある人が多いことが明らかになりました。
熱中症の症状があるにも関わらず、自己判断で処置が遅れると、重症化につながる恐れがあります。熱中症の症状について正しい知識を持っておくことが重要です。
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※調査結果全文は添付のPDFファイルよりご覧いただけます。

■調査概要■
調査タイトル:熱中症に関する意識・実態調査2024
調査対象:ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする全国の15歳以上の男女
調査期間:2024年6月4日―6月5日
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
有効回答数:1,000サンプル
実施機関:ネットエイジア株式会社


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プレスリリース提供元:@Press