インドネシアで炭鉱技術の移転に関する覚書等を締結し、公募を開始
配信日時: 2015-05-01 18:44:12
JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:河野博文)は、インドネシア・エネルギー鉱物資源省鉱物資源教育訓練庁(ETAEMR)と、4月28日付で、同国の炭鉱技術者等を対象とした、平成27年度の炭鉱技術海外移転事業に関する覚書および実施計画書を締結しました。
また、それを受けて4月30日から海外派遣研修業務の実施者の公募を開始しました。
http://www.jogmec.go.jp/news/bid/bid_10_000962.html?mid=pr_150501
日本は、世界屈指の石炭輸入国であり、国内需要のほとんどを海外からの輸入に依存しています。その需要は、高度経済成長期以降、一時的な停滞はあったものの今なお増加傾向にあることから、世界的な石炭の安定供給を図りつつ、日本が安定的に石炭資源を獲得することはきわめて重要な課題です。
アジア地域を中心とした需要の増加および産炭国内の自国消費増に伴う輸入国への転換等により、中長期的に世界の石炭需要がひっ迫すると予測されます。
JOGMECの「産炭国石炭採掘・保安技術高度化事業」は、主要産炭国における露天掘りから坑内掘りへの移行や採掘箇所の深部化・奥地化に対して日本の優れた炭鉱技術を移転することによって、石炭需給の安定と日本への安定供給を確保するために、平成14年度から実施しているものです。
◆ 事業概要
1)目的
今後、インドネシアでは、改正された鉱業法により露天掘りの規制が厳しくなりつつあることもあり、露天掘りから坑内掘りへの移行がより見込まれています。このため、本事業により、同国の炭鉱の保安と生産性向上を確保し、日尼相互の利益の確保とアジア地域の石炭需給安定化を図ることを目的としています。
2)内容
この事業は、インドネシアの炭鉱現場等において、日本から派遣する炭鉱技術者を指導員として、座学研修および実技研修を行うものです。
3)実施計画
今年度は、インドネシアにおける研修事業として、東カリマンタン及び西スマトラ地区の坑内掘り炭鉱において、炭鉱技術者等を対象として、インドネシアの現地に即した座学および実技の研修を実施する予定です。また、州政府エネルギー鉱物資源局および大学等において、現場に即した座学研修を実施する予定です。
◆ 東カリマンタンおよび西スマトラ地区の位置図
[画像: http://prtimes.jp/i/12624/6/resize/d12624-6-757588-0.jpg ]
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