丸岡城を救った人々の思い 漫画に

プレスリリース発表元企業:坂井市役所

配信日時: 2024-05-09 12:00:00

現存12天守の一つ、福井県坂井市が学校教材の冊子



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漫画「丸岡城お天守物語」の一場面から
現存十二天守のひとつ、重要文化財の「丸岡城」天守を、幕末から昭和にかけて守り続け、後世に残すために私財を投げ打つなどして守った人々の心温まるエピソードが一冊の漫画本となりました。タイトルは「丸岡城お天守物語 ~天守を守った人々~」で、発行元は丸岡城のある坂井市です。
江戸時代には数100基もあったとされる天守が、現在も当時の姿のまま残されているのは、日本全国でたった12基。丸岡城天守も、明治時代以降、何度も廃城寸前の憂き目に遭いましたが、そのたびに救ってくれた人々が現れたのです。丸岡出身で北海道で財をなした事業家であったり、国から派遣された一級建築士だったり、当時の名物町長だったり、漫画には多彩な人物が登場し、個性豊かに、彼らの思いや活躍ぶりを丁寧に描ています。冊子は市内の小中学校の学習教材として、早速授業で活用されています。


■廃城令、大修理にかかる多額の費用、地震による倒壊…ドラマのような展開
明治期から昭和期にかけ、天守の危機は幾重もありました。まずは明治6(1873)年に新政府が出した廃城令。明治政府にとって、戦国、江戸時代の遺物である城はほとんど無用のもの。その後、丸岡城は町民有志の手によって、寺院として、また公会堂として使われてきましたが、老朽化に伴う大規模修理に着手したくても資金がない、という有様。さらに最大の危機は、福井地震。丸岡は地震の震源地でもありその直撃を受け、天守はぺしゃんこに潰れてしまったのです。しかし、奇跡は起こります。再建へ…人々の熱い心で城はよみがえったのです。
■「お天守を残そう」と立ちあがった人々は、すべて実在の人物
この漫画に描かれた北海道の実業家、荒田太吉さん、国宝だった城を解体修理した国の主任技手、竹原吉助さん、福井地震の後、再建の資金集め等に奔走した町長の友影賢世さん、再建工事に当たった技師の井伊長善さんらはすべて実在の人物。専門家の助言を受けて、描かれた彼らがとったまっすぐな行動のお陰で、私たちは今も、丸岡城のりりしい姿を見ることができるのです。
■お天守を見上げる平章小学校で、子どもたちが漫画使って考えた!
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漫画冊子は、A5サイズ、40ページ、鯖江市の漫画家、蒼田山さんが作画。今年が丸岡藩誕生400年の節目の年の当たることから、3,000部を発行しました。地元の学習教材として、坂井市内の全小中学校に配布され、4月16日には、お天守を校舎窓から見上げる平章小学校(元は藩校・平章館がルーツの学校)で特別授業が行われました。6年生たちは、漫画を読んで先人の奮闘を学んだあと、グループごとに話し合い。「この冊子を観光ガイド本としてどう生かせるか」などを考えて発表し合い、地元の貴重なお城遺産の生かし方を学び合いました。市では漫画を、市内4つのコミュニティセンターや市図書館、福井県内の県や市町の図書館、福井大学など県内の公立私立大学図書館にも配備、多くの人に読まれることを望んでいます。



【参考情報】
坂井市には、他にも福井県が誇る観光地や食が多数あります。その一部を下記にてご紹介いたします。
<自然>
越前加賀海岸国定公園に含まれる越前松島などの美しい海岸線、九頭竜川や竹田川、市東部の森林地域、福井県一の米どころを支える広大な田園など、豊かで美しい「海・山・川」の自然に恵まれています。
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東尋坊断崖に日本海の荒波が打ち寄せる景色で知られる国の天然記念物・名勝東尋坊。約1キロメートルにわたり豪快な岩壁が広がっています。このような輝石安山岩の柱状節理が広範囲にあるのは、世界に3ヵ所ともいわれ、地質学的にも大変貴重な場所です。初夏のまばゆいばかりに広がる青い空と日本海、秋の頃の日本海に太陽が沈み行く夕景、雪が舞う頃の荒々しい波と吹きつける寒風。どれも東尋坊と日本海の大自然が見せてくれる、四季折々の素晴らしい風景です。



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越前松島東尋坊と同じ柱状節理の岩が織り成す景観の中、一風変わった岩が点在するほか、散策路を辿ると小島に渡ることができたり洞穴を覗くこともできます。越前松島水族館や宿泊施設が隣接し、家族連れや遠足でにぎわう観光地となっています。



<観光地>
日本屈指の景勝地である東尋坊、三国サンセットビーチを中心とする海岸、北前船交易で栄えた三国湊、現存12天守の丸岡城をはじめとする歴史資源があります。
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三國湊三國湊は、福井県一の大河「九頭竜川」の河口に位置します。千年以上昔の文献にも「三国」という地名の記述があるほど昔から栄え、歴史がある町です。北前船が残していった歴史・文化はもちろんのこと、格子戸が連なる町家、豪商の面影が残る歴史的建造物など、情緒ある町並みが残ります。



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丸岡城丸岡城は別名霞ヶ城とも呼ばれ、平野の独立丘陵を利用してつくられた平山城です。春の満開の桜の中に浮かぶ姿は幻想的で、ひときわ美しいものとなっています。戦国時代の天正4年(1576年)一向一揆の備えとして、織田信長の命を受けて柴田勝家の甥・勝豊が築きました。標高27mの独立丘陵を本丸として天守を築き、その周囲に二の丸と内堀、その外側に三の丸と外堀を巡らせていました。
丸岡城天守は、江戸時代以前に建てられ当時の姿で現在まで残っている現存12天守の1つです。昭和23年の福井地震により石垣もろとも完全に倒壊しましたが、天守の材料や石垣などの主要部材の多くを再利用して昭和30年に修復修理されました。
現存12天守の中で、完全に倒壊した状況から修復された天守は唯一丸岡城天守のみです。現在立ち続けている古式の風格のある姿は、消滅の危機という困難な道のりを経ても立ち上がり復興してきた証であり、その歴史は他にはない波乱の運命を歩んだものです。



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雄島その自然は未だかつて人の手が加えられていない神の島。
伝説のある島全体は自然豊かな散策路としても親しまれています。島の奥には大湊神社がたたずみ、毎年4月20日は地区住民による大湊神社の例祭が行われます。



<食>
福井県における冬の味覚の代表である「越前がに」をはじめとする水産物、そば、らっきょうなどの農産物、山菜、油揚げ、若狭牛など、食を活かした観光が魅力です。
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越前がに毎年皇室へ献上される事でも有名な三国町の「越前がに」は、身は殻の中によく詰まっていて、甘く繊維が締まっており、数に限りがあるため、特に珍重されています。



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甘えび甘えびは、越前がにと並んで人気の高い日本海の珍味。三国漁港にも透き通るような紅色をした、たくさんの新鮮な甘えびが並んでいます。



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丸岡産おろしそば 坂井市は県内1・2を誇るそばの産地で、特に丸岡産のそば粉で作ったおろしそばは香り高く、風味が強い飽きない仕上がりとなっています。



<文化・伝統>
ファッションなどのブランドネームや品質表示などの織ネーム、国内第1位のシェアを占めるマジックテープなど伝統的な技術産業が盛んです。
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越前織:ネームタグ丸岡は織物の一大産地で、ワッペンやスポーツ用ネームとして用いられる「織ネーム」は需要が高まっており、また、コンピュータで図柄処理し織物として描画する「越前織」も観光の土産等向けに作っています。主要製品は洋服に施すネームタグで、国内シェア7割を誇ります。



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一筆啓上 日本一短い手紙の館丸岡町ゆかりの徳川家康の忠臣本多作左衛門重次が陣中から妻に宛てた短い手紙「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」(「お仙」とは後の越前丸岡城主 本多成重(幼名 仙千代))の碑が丸岡城にあります。この碑をヒントに日本で一番短い手紙文を再現し、手紙文化の復権を目指そうということで、平成5年から毎年テーマを定めて「一筆啓上賞」として作品を募集し、平成15年から「新一筆啓上賞」として、日本全国、海外から応募が寄せられています。



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