友情のレポーターが見た、バングラデシュの真実とは?

プレスリリース発表元企業:国境なき子どもたち

配信日時: 2024-04-01 10:35:37

食糧不足や労働、ストリートチルドレンの厳しい現実を伝える証言が明らかに。



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バングラデシュのドロップインセンターを訪問した友情のレポーター(2023年8月)
認定NPO法人国境なき子どもたち(KnK)の「友情のレポーター」では、これまで計68 名の日本の子どもたちを海外活動地に派遣しています。レポーターは彼らの視点で取材した現地の状況を、帰国後は自分の言葉で広く日本の人々に伝える活動を続けています。

昨年8月、バングラデシュを取材した友情のレポーターの松元夏和(まつもと かなみ)さん(京都府/当時高校2年、17歳)と落合碧(おちあい あおい)さん(東京都/当時小学6年、11歳)による報告会を2024年4月29日(月祝)に開催します。

交通ルールを無視して車が行き交う首都ダッカ。到着早々、松元さんと落合さんは「クラクションの大合唱だ」とバングラデシュの洗礼にカルチャーショックを受けました。ダッカに30万人もいると言われているストリートチルドレン。こうした子どもたちを保護するKnKの施設、「ほほえみドロップインセンター」を訪問した二人は「キラッキラの瞳」と笑顔で子どもたちに歓迎され、ここでもカルチャーショックを受けました。センターでは子ども同士で楽しく時間を過ごしましたが、さっきまで笑顔だった子どもたちが外に働きに出かける現実も目の当たりにしました。また、スラム地域の家庭訪問では10代で子どもを育てる少女の逞しさも目にしました。1週間という短い期間にこれまで知らなかった厳しい世界を体験してきた二人は、帰国後ゆっくりその現実を自身の中で消化してきました。取材に同行したフォトジャーナリストの安田菜津紀さんを司会に迎え、取材の成果を皆さまへご報告します。
なお、参加費は無料で、報告会は、オンライン及び対面のハイブリッドで開催しますので、お申込み時にご都合の良い方をお選びください。

第34回 友情のレポーター(2023)バングラデシュ取材報告会
報告  : 松元夏和(高校3年、17歳)、落合碧(中学1年、12歳)
司会  : 安田菜津紀氏(フォトジャーナリスト、認定NPO法人Dialogue for People副代表、元「友情のレポーター」)
日時  : 2024年4月29日(月祝)14:00~15:30
実施方法: オンライン及び対面のハイブリッド開催
対面会場: JICA地球ひろば セミナールーム600(6階)
(東京都新宿区市谷本村町10-5JICA市ヶ谷ビル内)
参加費 : 無料
定員  : 会場参加50名/オンライン参加100名
申込  : 対面・オンラインともに、下記のフォームよりお申込みください。
https://forms.office.com/r/mT3ggGdwdU?origin=lprLink
申込締切: 2024年4月26日(金) ※定員に達し次第、締め切らせていただきます。
主催:認定NPO法人国境なき子どもたち(KnK)
助成:公益財団法人三菱UFJ国際財団、協賛:国際ソロプチミスト東京―広尾
協力:認定NPO法人Dialogue for People
後援:独立行政法人国際協力機構(JICA)

松元 夏和さんのレポート(抜粋)
取材しようと思っていた子に年齢と名前は聞いていた。14歳と言っていた。でも、どう見ても見た目は、9歳、10歳くらいだった。なんでこんなことが起きるのだろうかと、話を聞いてみると…
1.そもそも自分がいつ生まれたのかを知らない。忘れている。
2.食べないといけない時期にしっかりと食べられていない。
3.あまり幼い年齢を言うと雇ってもらえない。
このように言っていた。
私は、自分の年齢(=誕生日)は名前と同じくらい大切なものだと考えているから、それが「わからない、忘れている、隠さないといけない」というのは、私だったら、どこか本当の自分を生きていないような気がして、悲しい気持ちになった。
それから、今日のDIC訪問を通して感じたことは2つ。
1.子どもたちは、全力で子どもだったこと。
2.子どもたちがたくましかったこと。
DICで遊んでいる子どもたちは、全力で子どもだった。本気で遊ぶし、だからこそ喧嘩をする時もあった。でも、自分の身長と同じぐらいかそれより大きいくらいの椅子を運んで、片付けている男の子がいたり、ご飯を食べ終わったら、どこか遊んでいた時とは違う表情で仕事に向かう子がいて、「本当に1人で生活しているんだな。」と思える瞬間がたくさんあった。それを見た時も、いつも誰かに頼りっぱなし、やってもらいっぱなしの自分が、情けなくてしょうがなかった。今日も子どもたちに圧倒されることばかりだった。バングラデシュ滞在も折り返し。気持ち新たに頑張るしかない。

落合 碧さんのレポート(抜粋)
たくさんの工場が集まった場所の一角にある車の修理工場を取材した。学校の教室くらいの広さで、壁一面に道具がかかっている。天井からも車の一部や道具が吊るされていた。照明は二つしかなく、工場なのに薄暗かった。私のイメージする工場とはずいぶんかけ離れていた。しかも一番驚いたのは、床にガラスの小さい破片が300個以上落ちていた。何かに引っかかって転んだら大けが間違いなしだ。スタッフがケガをしたとき用の救急箱もあったが、まずケガをしないようにガラスの破片を片付けたらいいのにと思ったが黙って話を聞いていた。
従業員の子ども(14~17歳くらいの男の子ふたり)へのインタビュー
Q:KnKがプロジェクトをする前と後で変わったことは?
A:ほかの人に対して、礼儀正しく接するようになった(礼儀正しい接し方を教えてもらった)
Q:困っていること、オーナーにこうしてほしいと思っていることは?
A:就業中の問題、困ったことをみんなで解決したい(今は個人での問題ごとになっている)。制服や交通費(船に乗って通勤している)を出してほしい。
Q:将来の夢は?
A:自分の工場を海外でやってみたい。
海外で何かをしたいと思うなんて勇気がいることだと思うのに、やってみたいと思うってすごいことだなと思った。KnKがプロジェクトを行って、全部がうまくいっているのかと思ったら、まだ問題はあるということを知れた。何か支援をしたからといってすべてよくなるわけじゃないというのは、考えたら確かに想像できるけど、なぜか支援=すぐに解決だと私は思っていた。相手は人間なのだから、対応や対策もそれぞれに合わせて必要になったりする。支援って言葉にしたら簡単だけど、全然簡単じゃない。


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