IT業界のダイバーシティ推進を目指すMs.Engineer主催で、品川区の森澤恭子区長と「五反田バレーダイバーシティ会議」を開催

プレスリリース発表元企業:Ms.Engineer株式会社

配信日時: 2024-03-08 10:00:00

3月8日(金)の国際女性デーによせて、品川区の森澤恭子区長、一般社団法人五反田バレーに所属しているフリー株式会社 ・アディッシュ株式会社と共に、「IT業界のジェンダーギャップ解消」に向けてトークディスカッションを実施。



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IT業界のダイバーシティ推進を目指し、女性のITエンジニア育成を行うMs.Engineer株式会社(代表取締役 やまざきひとみ)は、3月8日(金)の国際女性デーに寄せて、品川区の森澤恭子区長・品川区のベンチャー・スタートアップ集合体である一般社団法人 五反田バレーと共に「五反田バレーダイバーシティ会議」を2月29日(木)に開催しました。
本イベントは、品川区の森澤恭子区長が政策で掲げる「スタートアップ企業との連携による新規事業創出・課題解決支援」の一環として、五反田バレー所属企業のフリー株式会社 ・アディッシュ株式会社と共に、「IT業界のジェンダーギャップ解消」をテーマにディスカッションを行ったものです。

■イベントの様子
ディスカッションに先立ち、女性のITエンジニア育成を通じてIT業界のジェンダーギャップ解消に取り組んでいるMs.Engineer代表のやまざきから、前提として組織におけるダイバーシティの重要性について、同質性ではなく差異性に着目することで視点を増やし、意思決定の力を強くすることができる点に触れながら、「数ある定義の中でも、今回はジェンダーの多様性について深掘りすることでジェンダーギャップの解消に向けた道筋にしたい」と当セッションのゴールを示しました。

次に品川区の森澤恭子区長よりITスタートアップ企業の抱えるジェンダーギャップの課題に関して言及され、当セッションの開催契機にもなった五反田バレーとの取り組みや自治体と地元企業が一体となって社会・地域課題を解決していく展望についてもお話しいただきました。
そして後半では、五反田バレーに所属する各企業より、ジェンダーギャップ解消に向けた各社の取り組みについてご説明いただいたのち、登壇者たちによるディスカッションが行われました。
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「スタートアップのダイバーシティについて話す機会を増やす」
テレビ局やベンチャー企業などで働いた経験もあり、2児を育てる森澤恭子区長は、「五反田バレーに限らず、ITスタートアップ企業には雇用形態を含めて多様な働き方をしている女性は一定数いるものの、意思決定層の割合に目を向けると依然として女性は少ない」と、ご自身の経験や行政組織の現状とも比較しながらジェンダーギャップの課題を明らかにされました。そして、今回のダイバーシティ会議を通して、「品川区のスタートアップ同士で事例の共有や、活躍している女性管理職をロールモデルとして見せていくことを一緒にしていきたい」との意見を語りました。

品川区を中心にした地域のスタートアップ企業の集合体である五反田バレーの代表理事・中村さんは、「そもそもスタートアップは小さなコミュニティの集まり。意思決定において、初めはスピード感こそあれど、規模が大きくなるにつれて多様性の観点がないことによる“成長の天井”に直面する瞬間が来る」と指摘。また、小さな集団だからこそ無意識のうちに閉鎖的になっている可能性に加えて、多様性の推進を考えられるほどの余力がないことも事実としてあると、スタートアップ特有の課題についても赤裸々に語りました。


「理想ドリブンの考え方で、2030年に比率目標を設定する」
フリー株式会社でChief Culture Officerを務める辻本さんは、フリー株式会社としてのダイバーシティ推進の現在地として、ダイバーシティに関する活動に2016年より積極的に取り組んでいる旨、その結果として2022年のオフィス移転時にオフィス設備としてDEIの視点を持てたことや、男性の育休取得率83%、男性の平均育休取得日数78日(ともに2023年6月末時点)に至っている点をご説明いただきました。ただそれでも、女性を取り巻く環境、特に管理職比率に関しては改善しきれてない現状があり、2022年以降、CCOとしてジェンダーギャップ解消を主ミッションとしていること、代表からジェンダーギャップ解消に向けたステートメントを全社に発表するなど、現在注力していることを語られました。
その中で、「2030年には男性・女性社員比率ともに45%以上を目指している(残り10%はどちらにも属さない性別を含む)」こと、また経営層から女性の採用と登用におけるコミットを行い、意思決定者(各事業部の責任者)と、伴走者(採用チーム・人事チーム)で女性管理職を増やすことにフォーカスしている旨をご説明いただきました。

辻本さん、松下さんからは、女性管理職や女性が活躍できる環境を整備するにあたっては、「遠い先を行く存在ではなく、少し先を行くロールモデルの存在が重要」と、ご自身の経験も振り返りつつお話があり、これについては「スタートアップの中でも女性管理職のサンプル数が圧倒的に足りていない」と中村さんも指摘しました。
だからこそ、ジェンダーギャップの解消に向けては社内で完結するのではなく、企業の成功事例の共有や横軸での連携など、組織を越えて女性のロールモデルの母数を増やすことが第一歩となるのではないかと議論は盛り上がりを見せました。


もともと男女比率半々からはじまった、アディッシュのボトムアップのダイバーシティ
2014年に設立されたアディッシュ株式会社の経営推進本部 本部長・松下さんは、元々専業主婦から当時の女性上司が引き上げてくれた経験等を経て現在のキャリアを築かれています。「もともと男女半々からはじまったというところから組織を作っていて、ボトムアップ型で女性が働き続けられる土台がでてきたかなというところはある。けれど結果的に意思決定層に女性が少ないままであるのは課題に感じている。女性がさまざまな理由から管理職を目指すイメージが持ちにくいという点も課題」と現状を語られました。また、ご自身の経験からは「また、プライベートでもコロナを経て旦那さんがリモートワークを始めたことをきっかけに、仕事と家事育児のバランスが取りやすくなった経緯もあり、男性の家庭進出も併せてみていく必要があるのでは」とのご意見も。


地域一体となったアプローチと専門職比率の向上というアイディア
中村さんからは、「女性管理職を増やすという課題に対しては、何をしたらいいかいつも会話が止まってしまうところ」とのご意見がでた中、森澤恭子区長から「スタートアップの企業間の女性管理職同士の交流会はないのか?」というアイディアが投げかけられ、地域と企業が一体となってダイバーシティというテーマをディスカッションすることで、枠をこえた取り組みができるという参加者からの同意が生まれました。
また、最後の視点としてやまざきからは、ダイバーシティ推進という視点では管理職比率に議論がフォーカスされがちだが、女性の専門職比率を増やすことも、IT業界として効果的なアプローチになるのではという意見提起も行われ、さまざまな視点からIT業界のダイバーシティ・ジェンダーギャップについて議論が交わされる時間となりました。
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【「五反田バレーダイバーシティ会議」 実施概要】
■日時 : 2024年2月29日(木) 10:00-11:00 (受付開始 9:50~)
■場所 : フリー株式会社 (東京都品川区大崎1丁目2−2 21F)
■登壇者
Ms.Engineer株式会社 CEO やまざき ひとみ <主催>
品川区長 森澤恭子
五反田バレー 代表理事 中村ガクト
フリー株式会社 chief culture Officer 辻本祐佳
アディッシュ株式会社 経営推進本部長 松下 恵美

引き続きMs.Engineerは、IT業界のダイバーシティ推進を目指してまいります。

■Ms.Engineer株式会社について
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Ms.Engineer株式会社
Ms.Engineerは「未来の担い手となるテクノロジースキルを持った女性」を輩出することを目的とした女性のためのエンジニア養成ブートキャンプを運営しています。経済産業省「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業」に採択され、日本を代表する大手IT企業のCTO陣がカリキュラムを監修し、フルオンラインながら「ブートキャンプ式」と呼ばれる超実践型の厳しいカリキュラムで、未経験から最短6ヶ月でハイクラスのエンジニアになることができます。累計受講者数は500名以上で、卒業後は、有名メガベンチャー複数社へエンジニア職での内定獲得、なかには転職後の年収が100万円以上あがるケースもあり、意志ある女性の人生を変える実績が着実に積まれています。
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受講生の内定先の一例
カリキュラムでは最新の生成AI大規模言語モデル(LLM)やコンピュータサイエンス、クラウドネイティブな開発経験など即戦力となる高い技術力とあわせ、長期的にビジネスの世界で活躍するためのヒューマンスキルの育成に重きをおくことも特徴です。また、「令和版女子教育」をコンセプトとし、女性のみの学習環境を用意することで、女性のライフスタイルに寄り添った学びやすさやサポート体制を提供しています。

■Ms.Engineer株式会社 会社概要
社名:Ms.Engineer株式会社
設立:2021年11月1日
代表者:代表取締役社長 やまざきひとみ
埼玉県さいたま市大宮区桜木町一丁目378番地 BIZcomfort大宮西口
https://ms-engineer.jp/

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