小型陸上養殖装置のARK、新製品REF-V1及びハタ類養殖パッケージを販売開始

プレスリリース発表元企業:株式会社Ark

配信日時: 2024-02-20 09:00:00

マイクロアクアカルチャー事業者向けのARK-V1+REF-V1による複合養殖

株式会社ARK(以下、ARK)は、マイクロアクアカルチャー事業者*1向けに完全閉鎖循環式陸上養殖システム(CRAS)「ARK-V1」(以下、ARK-V1)*2に続く新製品として「REF-V1」(以下、REF-V1)*3の発売を開始するとともに、ARKの製品群を用いたハタ類養殖パッケージ*4の提供を開始することをお知らせいたします。



世界的な人口増加を背景に、2050年までに食用タンパク質の需要が供給量を上回る「タンパク質危機(Global Protein Crisis)」が起きることが懸念されています。また、2020年代に入り、環境問題、感染症の拡大や各地で多発する紛争を背景とした、グローバルサプライチェーンの混乱により、食料安全保障への関心が高まっています。ARKは、これらの社会課題を持続可能な手法で解決するために、「Decentralization of Aquaculture(養殖の民主化)」をミッションとして掲げ、小型・分散型の陸上養殖システムの研究開発および普及に努めてまいりました。
この度、藻類の養殖が可能なリフジウム型養殖装置「REF-V1」(以下、REF-V1)の一般販売を2024年2月19日(月)から開始致します。ARKは、国立大学法人琉球大学との共同研究成果を踏まえ、ARK-V1とREF-V1でハタ類(ヤイトハタ、クエ等)と海藻類(クビレズタ等)を複合養殖する手法(IMTA:Integrated Multi-Trophic Aquaculture、多栄養段階統合養殖技術、以下、IMTA*5)を確立しました。REF-V1はARK-V1と直結して運用することができます。ARK製品群によるIMTAの実現は、これまで課題とされていた陸上養殖事業の採算性の向上と、養殖密度を高めるための装置の濾過能力強化を同時に解決する有効な手段となります。
なお、上記ARKでのIMTAで養殖が可能なハタ類は、水産庁が制定した「養殖業成長産業化総合戦略」において、戦略的養殖品目の新魚種として指定されており、今後の養殖規模の拡大が期待されています。また、成長が早く、成育も比較的容易な上、高い市場価格が期待できることから陸上養殖への参入に適した魚種です。

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ARKで養殖することができる沖縄のミーバイ(ヤイトハタ)
[画像2: https://prtimes.jp/i/137715/3/resize/d137715-3-315c69504e6eb9e3c6e9-1.jpg ]

ミーバイ(ヤイトハタ)鮨の出荷事例 麻布十番 秦野よしき
[画像3: https://prtimes.jp/i/137715/3/resize/d137715-3-403a9f1ec901cd2ea2fe-2.png ]

ARK-V1+REF-V1によるIMTAの実現
[画像4: https://prtimes.jp/i/137715/3/resize/d137715-3-28bba907828d05599ae3-3.jpg ]

琉球大学で設置・運用されているARK-V1(右から2機)とREF-V1(左から1機)

REF-V1の発売に合わせて、ハタ類の稚魚など養殖に必要な資材と成育のノウハウをパッケージ化し、マイクロアクアカルチャー事業者向けに提供するサービスを、2024年2月19日(月)より開始いたします。これにより、養殖のノウハウを持たない事業者でも、短期間で陸上養殖に参入することが可能となります。
なお、この度のREFーV1及びハタ類養殖パッケージ販売の開始を記念し、先着3機限定で、初期導入費用を20%オフとするキャンペーン*6も実施いたします。

上記パッケージ概要の展示と商談会実施のため、2024年2月21日~22日に開催される「シーフードショー大阪」に出展いたしますので、お気軽にお問い合わせお立ち寄りください。
https://seafoodshow-japan.com/osaka/

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マイクロアクアカルチャー事業者*1とは
小型・分散型陸上養殖システムARKを活用した小規模陸上養殖事業のこと。1970年代に英国で始まった「マイクロブルワリー」から着想。小規模生産者がつくる品質が高く、多様性に富んだビールは「クラフトビール」として需要が生まれ、市場の裾野が一気に広がり、様々な関連事業に波及した。小型醸造設備の普及が産業化に拍車をかけた。例えば、地域でつくられる農作物や産品を養殖の行程に用いることで、オリジナルの地魚・自社ブランドを生産する。それらを加工・流通・調理することで、新しい特産物を礎とした新規事業を創成することができる。
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ARK-V1*2について
多様なニーズに応える高機能フラッグシップモデル
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[画像5: https://prtimes.jp/i/137715/3/resize/d137715-3-e470a1e42bc26a7286c4-4.jpg ]

[画像6: https://prtimes.jp/i/137715/3/resize/d137715-3-84f868f2be6da2c54d26-5.jpg ]

[画像7: https://prtimes.jp/i/137715/3/resize/d137715-3-968945cafb4fc64f9d45-6.jpg ]

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REF-V1*3について
藻類との混合養殖と水質改善を促進するリフジウムモデル
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ハタ類養殖パッケージ*4について
1.養殖装置
2.稚魚など運用に必要となる資材情報の提供
3.成育ノウハウの提供
上記三点を含むパッケージとなります。
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IMTA*5について
単一の入力(餌)と共有するエネルギー源(熱・光)から、複数の出力(生産物)を得ることができる複合養殖方式。収量(=売上)を増やしつつ、様々な水質改善が得られる仕組み。
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キャンペーン*6について
適応条件はARK-V1とREF-V1同時購入に限ります。対象期間は、本発表から2024年5月末日までにご購入いただいた事業者を対象とします。
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株式会社ARKについて
ARK(アーク)は「養殖の民主化」をミッションとして「どこでも誰でも水産養殖ができる仕組み」を提供するため小型・分散型のCRAS(Closed Recirculating Aquaculture System)と呼ばれる閉鎖循環式陸上養殖システム「ARK」等の開発・販売をおこなっています。既存の大規模養殖システムとは異なり、小規模な投資と運用で分散型の水産養殖を始めることができます。また再生可能エネルギーを活用することでオフグリッドでの稼働が可能であると同時に、大幅にエネルギーコストと環境負荷を削減することができます。これらのハードウェアに加えて、養殖事業に必要となるリモート管理アプリケーション「STARBOARD BY ARK」、資材や種苗、飼育ノウハウを提供しています。

代表者:代表取締役CEO 竹之下航洋
設立日:2020年12月23日
本店所在地:東京都渋谷区広尾1丁目7-20
湘南製作所:神奈川県平塚市東八幡4丁目15番13−1
平塚陸上養殖研究所:神奈川県平塚市千石河岸57−7
沖縄営業所:沖縄県読谷村宇座1861
海外拠点 (ARK WORLDWIDE LTD):London, UK
公式サイト:https://www.ark.inc

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