フラワー・オブ・ザ・イヤーOTA2023発表 表彰式は12月8日開催

プレスリリース発表元企業:株式会社 大田花き花の生活研究所

配信日時: 2023-11-21 17:22:22

業務需要と自宅需要の両輪が回復した結果に~今年のトレンドを反映する花は、季節の枝物やくすみカラーやマゼンタカラーが人気

国内最大級(※一般社団法人日本花き卸売市場協会発表 年間取扱高全国第一位)の花き卸売会社株式会社大田花き(東京都大田区)が、2023年のトレンドを反映する花を発表。国産、及び輸入品を合わせ20万点以上に及ぶ候補の中から、2023年のトレンドを反映する花4つとその生産者様がフラワー・オブ・ザ・イヤーOTAとして選出されました。



国内最大級(※一般社団法人日本花き卸売市場協会発表の年間取扱高全国第一位)の花き卸売会社、株式会社大田花き(大田区、大田市場内)は、2023年に流通した全国、及び輸入品を含むおよそ20万点の中から、フラワー・オブ・ザ・イヤーOTA2023として、次の4点を選出しました。コロナ禍で定着したギフトや自宅用などの個人需要とポストコロナで回復基調の業務需要(イベントや葬儀婚礼など)の両輪が回り始めた業界トレンドが反映された結果となりました。

また、昨今ファッションでもトレンドとなっているくすみカラーやマゼンタカラーが、花きの人気トレンドとしてもキーワードに挙げられます。そのほか、透け感や季節感、ドライな質感などが挙げられますが、今回の受賞品種はこれらの項目をそれぞれに満たし、需要をキャッチしました。

【最優秀賞】 アジサイ “秋色ミナヅキ” 利根沼田農協アジサイ部会様(群馬県片品村)
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開花当初は白いミナヅキの花が、時の経過とともにグリーンからアンティークカラー(くすんだピンク)を経て、色濃いマゼンタカラーに変化します。秋色ミナヅキのうち利根沼田農協アジサイ部会様の流通シェアは7割以上に及びます(大田花き、2023年)。ピラミッドを思わせる円錐状の花序は大きいもので全長40cmを超え、マゼンタカラーに色付く様は、圧倒的な存在感を放ちます。他に類を見ないボリュームで、多くのデザイナーや生花店にファンも多く、季節限定で楽しめる価値ある風物詩として高い評価を得ています。ポストコロナで回復基調の業務需要で重宝されたばかりではなく、自宅需要として上昇中の枝物ニーズも捉え、支持を得ました。標高700-1,000mほどの地域で暖房を使わず、持続可能な農業生産を継続。国内の花き生産は減少傾向の中、毎年出荷量を伸ばしています。


【優秀賞】  グロリオサ “ZEN” JA愛知みなみグロリオサ出荷連合様(愛知県田原市)
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愛知県の切花産出額は532億円を誇る断トツの第1位(農林水産省、令和3年)を誇る花き生産王国。とりわけ田原市は全国でも花きの一大生産地です。100品目以上の花を出荷されていますが、そのうちの一つがグロリオサです。しかし、グロリオサ“ZEN”の生産者さんは1軒のみ。ご自身で育種されたオリジナル品種で、通常のグロリオサより一回り小さいオレンジ系。これまでは会場装飾などの法人需要を中心に使われていたグロリオサですが、小輪のオレンジ系が自宅やギフトなど個人需要にも使われるようになり、グロリオサの用途を広げました。“ZEN”は花瓶に数本生けると、蝶が湖面から一斉に飛び立つかのような華やかさが際立ちます。花付きのバランスの良さ、空間を3Dで捉えるフォーメーションはデザインに生命力もたらします。“ZEN”の名は「禅」に由来します。花とともに精進していけるように、また世界でも認知される花になるようにという育種者の思いが込められています。グロリオサは、初受賞です。


【特別賞】  ストック “ヴィンテージブラウン” 余目町農協花き部会様(山形県東田川郡)
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切花ストックにおける山形県の生産シェアは約30%で、全国第2位を誇ります(東京都中央卸売市場統計データ)。ストックといえば、新春を彩るパステルカラー中心に展開されますが、ヴィンテージブラウンは、その定型を崩す革新的な品種。ファッションなどでもくすみカラーやマゼンタ―カラーが人気だった今年、茶系のストックがマーケットで受け入れられました。ワインやカカオを想起させるこの色は、そのシックな風情で空間装飾やギフト、自宅需要などあらゆるシーンで活躍し、従来のストックとは用途の点で一線を画します。もともと余目町農協様のストックは品質が安定し定評がある上に、ヴィンテージブラウンはストックのイメージを覆す異色の存在感で、多くの人から注目を浴び、今回の受賞に繋がりました。ストックは初受賞です。


【新商品奨励賞】 キイチゴ(枝物) “いろは” 株式会社F.U. KAGAWA様(香川県木田郡)
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キイチゴの”いろは”は、F.U. KAGAWA(エフユー・カガワ)様のオリジナル商品。クレマチスやナズナ、ピスタチオの葉など、70品種近くの切花、切枝を生産出荷されています(当社カウント)。ほかの生産地があまり目を付けないようなユニークな枝物や草花を生産されデザイナーやバイヤーから定評があり、切花生産の中で独自のポジションを築いています。そのユニークなご出荷物の一つが、流通上枝物に分類されるキイチゴの“いろは”です。ご自身で選抜されたオリジナル品種で、通常のキイチゴよりも葉が一回り小さく、丸みを帯びているのが特徴です。ほかの花材と親和性が高く、Iライン、Cラインフォルムがトレンドのいま、空間装飾から自宅用、サブスク、また母の日のギフトほか、幅広いシーンで重宝されました。常に新しいものが求められる枝物・葉物マーケットにおいて、的確にニーズを捉えた商品を展開したことが今回の受賞に繋がりました。


【フラワー・オブ・ザ・イヤーOTAとは?】
株式会社大田花き(おおたかき、本社:東京都大田区 代表執行役社長:磯村信夫 東京証券取引所スタンダード市場7555)は、東京都中央卸売市場大田市場に入場する国内最大手(※一般社団法人日本花き卸売市場協会発表 年間取扱高全国第一位)の花き卸売会社です。当社では毎年、流通した花きの中から高く評価された品種、またそれを生産出荷された方にフラワー・オブ・ザ・イヤーOTAの賞を授与しております。

この賞は、年間の取引データに基づく統計分析、及び大手バイヤーによる投票で、トレンドを的確に捉えた品種が入賞するしくみになっています。品質のみならず、流通量や価格などの買いやすさ、色・形などのトレンドを含め、流通の観点から多角的、かつ総合的に評価された結果が反映されているのが特徴で、コンテスト形式の品評会とは大きく性質を異にしています。受賞者様には日頃のご出荷の感謝の気持ちをお伝えし、更なる出荷を奨励するとともに、トレンドを見える化し、この結果を今後の作付けの参考情報としていただくことを目的としています。2005年に始まったこの賞は、本年で第19回目を迎えます。



尚、次の要領で表彰式を開催いたします。各受賞者様もご来場の予定です。よろしければぜひご取材のほどお願い申し上げます。
【フラワー・オブ・ザ・イヤーOTA表彰式 開催概要】
◆主催  株式会社 大田花き     
◆運営  株式会社大田花き花の生活研究所
◆開催日時 2023年12月8日(金) 朝6時50分から7時00分
◆場所  株式会社 大田花き せり室にて(東京都中央卸売市場大田市場花き棟内)
◆予想動員 300人から400人 (当日のせり参加買参人数の見込み)
◆URL https://otakaki.co.jp/flower/(本年の結果は12月8日以降に掲載されます)

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