アートと文化が誰にも近い街「京橋彩区」の芸術文化講座2023年度 下期(10月~3月)の開催計画が決定

プレスリリース発表元企業:一般社団法人 京橋彩区エリアマネジメント

配信日時: 2023-09-14 13:15:04

―今期も「アートと生活」のテーマで6回開催―

一般社団法人 京橋彩区エリアマネジメント(東京都中央区京橋1-7-1 代表理事 高橋康紀)は、「アートと文化が誰にも近い街」を目指し、日ごろアートに触れることのない方々にも芸術や文化に親しんで頂くきっかけを提供する無料講座「芸術文化講座」を2019年10月から開催しています。
このほど本年10月からの2023年度下期(10月~3月、全6回)の開催計画を決定しましたのでお知らせします。今期も「アートと生活」のテーマのもと、様々な分野で日常生活におけるアートへの気づき、アートを取り込んだ生活の楽しみ方などについて分かりやすく解説します。



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上段左から)岡田秀則氏 / 田所夏子氏 / 伊藤悠貴氏 / 中村愛氏 / 森岡督行氏 / 宮本武典氏 / 今井美幸氏 / 布目英一氏 / 春亭右乃香氏 / 中村悟氏

2023年度下期の講座開催計画



(1) 2023年度下期テーマ
「アートと生活」
生活にアートがあると気持ちがちょっと豊かになります。
この講座は、芸術に関わる様々な専門家が、日々を豊かにする気づきやきっかけについて、はじめての人たちにやさしく語りかける講座です。

(2) 開催日程と講座テーマ・講師
講座:原則として毎月第3水曜日(但し10月は第2水曜日、2024年3月は第3火曜日)18:30開始、
20:00終了(予定)。
会場:「ミュージアムタワー京橋」16階カフェ(東京都中央区京橋1-7-2)
形式:会場集客
*開催当日に会場にお越しになれない皆さんのため後日、アーカイブ映像をWEBサイトにアップします。


〇10/11(水) テーマ:「 アート・ミーツ・シネマ ―戦後日本の美術映画と2つの美術館―」
戦後、日本の映画館と入場者数は拡大しましたが、その陰で記録映画の世界も新たな盛り上がりを見せ、「美術映画」という新分野も徐々に注目され始めました。「美術映画」とは、美術作品や芸術家を題材に扱ったドキュメンタリー映画のことで、戦後になり欧米を中心に製作の機運が高まっていました。ブリヂストン美術館(現アーティゾン美術館)はこの新分野にいち早く取り組み、1950-60年代に17本の美術映画を製作しました。同じ頃、近隣にある東京国立近代美術館の中にフィルム・ライブラリー(現国立映画アーカイブ)も誕生し、一般に向けた上映会で国内外の「美術映画」を紹介していました。戦後急速に発展した「美術映画」と、2つの美術館の関係をお話いたします。

<講師>
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岡田秀則氏(国立映画アーカイブ主任研究員)
1996年より東京国立近代美術館フィルムセンター(現・国立映画アーカイブ)に勤務。映画のフィルム/関連マテリアルの収集・保存や上映企画の運営などに携わり、2007年からは映画展覧会のキュレーションを担当。単著に『映画という《物体X》フィルム・アーカイブの眼で見た映画』(2016)、編著に『そっちやない、こっちや 記録映画監督・柳澤壽男の世界』(2018)、監修書に『映画ポスターの歴史』(2019)、『昭和の映画絵看板』(2021)など。

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田所夏子氏(石橋財団アーティゾン美術館学芸員)
2005年よりブリヂストン美術館(現アーティゾン美術館)学芸員。近年企画・担当した展覧会に「創造の現場―映画と写真による芸術家の記録」展(2023年)、「はじまりから、いま。1952-2022-アーティゾン美術館の軌跡」展(2022年)、「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×森村泰昌 M式「海の幸」-森村泰昌ワタシガタリの神話」展(2021年)など。


〇11/15(水) テーマ:「イギリスの音楽と絵画 ―文化から見るその芸術―」
イングリッシュ・ガーデンという自然の美しさを讃える庭園の様式があることからも分かるように、イギリスの文化には、同じ島国である日本と似た“自然をこよなく愛する”という側面があります。イギリスで15年暮らしたチェロ奏者・伊藤悠貴さんと、イギリス芸術に造詣の深いハープ奏者・中村愛さんによるこちらの講座では、自然と密接な関係にあるロマン主義時代の音楽と絵画を中心に、自然から霊感を得た同時代の詩、ロンドンの街中に今なお残されている史跡から見るチューダー朝からヴィクトリア朝の歴史、またイギリス独特の風土や文化などについて、演奏を交えてご紹介いたします。実演では、吟遊詩人たちが使用したハープに近い形状の「サウル・ハープ」という小型のハープを使用し、イギリスの民謡である「グリーン・スリーヴス」「広い河の岸辺」などの作品をお届けします。

<講師>
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伊藤悠貴氏(チェロ奏者/ラフマニノフ研究家)
15歳で渡英。名門フィルハーモニア管弦楽団との共演でデビューして以来、ソリストとして世界各地に客演。ワールドワイド・デビュー盤「ラフマニノフ:チェロ作品全集」、室内楽の殿堂ウィグモア・ホール史上初の「オール・ラフマニノフ・チェロ・リサイタル」、著書(2023年秋出版予定)などにより、取り分けラフマニノフ演奏および研究に於ける確固たる実績を築いている。2019年齋藤秀雄メモリアル基金賞受賞。

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中村愛氏(ハープ奏者)
幅広い演奏活動を展開する傍ら、ハープの埋もれた名曲の発掘に加えて多くの編曲を手掛ける。2022年、浜離宮朝日ホール主催によるオール・フォーレ・リサイタルを開催。2023年には生誕150年のラフマニノフに焦点を当て、同ホール、またスロヴェニアにてリサイタルを行う。吹奏楽の巨匠ヨハン・デ・メイ、世界的バレリーナ・ザハロワとの共演、主要美術館に於ける公式演奏会の企画制作など、活動は多岐にわたる。


〇12/20(水) テーマ:「アートの広がり」
いわゆるアートではなく、街中にある看板や生活のなかの道具、日々巻き起こる現象など、これも見方によってはアートではないかというものを、森岡督行さんと宮本武典さんがそれぞれの視点で選んで紹介します。そのなかには京橋の街にある何物かも含まれます。そもそもアートとは何なのか、ファイン・アートとはどう違うのか。セレクトしたものを見る過程において、現代のアートに対する基本的な考え方が浮かび上がってくる講座になりそうです。

<講師>
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森岡督行氏(株式会社森岡書店代表)
1974年、山形県生まれ。「800日間銀座一周」(文春文庫)、「ショートケーキを許す」など著書多数。共著の絵本『ライオンごうのたび』(あかね書房)が全国学校図書館協議会が選ぶ「2022えほん50」に選ばれる。現在は資生堂「花椿」で銀座にまつわるコラムを連載中。山形ビエンナーレ「畏敬と工芸」や聖心女子大学「戦争と子ども」展、ソール・ライター日本関係蔵書展など展覧会のキュレーションも務める。

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宮本武典氏(キュレーター、東京藝術大学美術学部絵画科油絵専攻准教授)
1974年、奈良県生まれ。武蔵野美術大学大学院修了。武蔵野美術大学パリ賞受賞により渡仏後、原美術館を経て2005年に東北芸術工科大学へ。2018年まで同大を起点に東北各地でアートプロジェクトを展開し、2014年に「山形ビエンナーレ」創設。2019年、角川武蔵野ミュージアム開館にクリエイティブディレクターとして参画。2023年5月よりアーツ前橋のチーフキュレーターも務める。


〇1/ 17(水) テーマ:「 暮らしの中の彩 ―漆芸についてのお話とワークショップー」
縄文時代の遺物からも漆工品が発掘されるなど、漆芸技法は長い歴史の中で、時代とともに変化を遂げて現代へ繋がっています。この講座では、漆芸に関する歴史や素材についてのお話とともに、漆芸技法を使用し、木地のお皿に色漆で絵やサインを入れてオリジナルのお皿の制作をしていただきます。漆芸技術を体験することによって、より漆芸を身近に感じていただけましたら幸いです。(漆に被れないように注意して取り扱っていただきますが、まれに被れることがあります。)

<講師>
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今井美幸氏(漆芸家/東京藝術大学 社会連携センター 特任准教授)
東京藝術大学大学院美術研究科工芸専攻漆芸研究領域修了。雨の降る様子や木漏れ日の光などの自然現象、木や花など自然のモチーフをテーマに、主に乾漆技法を用いて軽さと使いやすさとともに生活に溶け込み、日々を彩ることができる作品作りを行なっている。Diplomarbeiten Paris・SanktPetersburg・Hangzhou・Kanton・Tokio/Museum für LackkunstやAsian Lacquer Craft Exchange Research Projectに参加し、国内外で展覧会や制作研究を行う。現在、東京藝術大学社会連携センター特任准教授、日本文化財漆協会理事を務める。


〇2/21(水) テーマ:「江戸・寄席・京橋 ―寄席文字を楽しむー」
京橋には「京橋大根河岸青物市場跡」の碑が建っています。京橋の大根河岸は日本橋の魚河岸と並んで大変なにぎわいを見せました。その老舗に生まれた藤浦三周は落語の名人として知られる三遊亭圓朝の後援者でした。藤浦家は現在も三遊宗家として「圓朝」の名跡を預かっています。京橋にはこの他にも竹河岸などがあり、物資の集積地となっていました。江戸の町は舟運で成り立っており、京橋はその中心ともいえる地です。京橋にあるさまざまな河岸について解き明かすとともに大根河岸の繁栄ぶりについて紹介し、圓朝の時代の寄席についてもご案内いたします。また現在の寄席のお話も。今回は、普段は見ることのできない"裏方"をご紹介いたします。その中でも特に、江戸の粋を感じさせる独特な書体「寄席文字」に焦点を当て、その意味・魅力をお伝えします。寄席文字書家が受講者の皆さんの前で筆をとり、リクエストによりお好きな文字の筆耕もいたします。

<講師>
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布目英一氏(横浜にぎわい座館長チーフプロデューサー)
日本芸術文化振興会「文化デジタルライブラリー大衆芸能編寄席」監修執筆。NHKDVD「日本の話芸特選集」、「特選落語名人寄席」(キングレコード)、「昭和浪曲名演集」(日本コロムビア)の解説、「落語登場人物事典」(白水社)の執筆。国立演芸場「浪曲展」監修執筆。文化庁芸術祭、芸術選奨など文化庁の各種委員歴任。


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春亭右乃香氏(寄席文字書家)
橘流寄席文字家元・橘右近に入門。橘右乃香の名を許される。師没後、独立し春亭右乃香と改める。浅草木馬亭のめくり・看板、その他落語会等の文字を筆耕。表札、招木看板、印刷物の筆耕およびデザイン製作。著書に「寄席文字手ならい帖」(グラフィック社)。毎日文化センターにて「寄席文字講座」講師をつとめる。



〇3/19(火) テーマ:「生活に寄りそう江戸箒」
江戸時代後半、急速に普及した畳の掃除に適した箒として江戸で誕生した座敷箒。畳はもちろんフローリングの溝やじゅうたんにも使え、音もせず排気も出ない為、マンション住まいやアレルギーをお持ちの方からも好評な箒の生産技術の秘話や、ホコリを上げない掃き方指導、箒草生産者との交流など、普段では聞けない箒に関するお話が満載です。

<講師>
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中村悟氏(株式会社白木屋中村伝兵衛商店 代表取締役)
1959年、東京都・京橋生まれ。メーカー勤務の後、1988年白木屋に入社。江戸箒の生産技術と良質な材料の確保に尽力、現在若手2名の職人社員の作る箒と、外部委託生産の箒を合わせて年間約1万本販売。材料の箒草はインドネシア、タイ、山形県東根市、茨城県つくば市で栽培してもらっている。


(3) 講座の申込み
Peatix(https://kyobashi-saiku.peatix.com/)にて先着順で申込みを受け付けます。各回定員を設けますのでご注意ください。
10/11(水)開催回については9/20(水)より受付を開始し、11/15以降の開催回については1ヵ月前より受け付けます。

芸術文化講座について



「芸術文化講座」は京橋彩区の活動の一環として開催している無料講座で、2019年10月の第1回以来45回開催。
これまでに延べ4万人を超える方々に参加・視聴いただいています。

*京橋彩区WEBサイト 芸術文化講座(https://kyobashi-saiku.tokyo/event/)にて過去に開催した講座のレポートを公開しております。2020年5月13日以降開催回は同サイトにてアーカイブ動画をご視聴頂けます。
2023年上期についても開催後にアーカイブ映像をアップします。

京橋彩区について



京橋彩区は2016年3月に都市計画決定された「京橋一丁目東地区」の文化貢献施設部分の総称です。ミュージアムタワー京橋の低層部に2020年1月にオープンした「アーティゾン美術館」、2024年に竣工するTODA BUILDING内にオープン予定の文化貢献施設、そして中央通りに面した間口120メートルの広場などを中心に構成され、「アートと文化が誰にも近い街」を目指して活動を推進しています。

*詳しくは京橋彩区WEBサイト(https://www.kyobashi-saiku.tokyo/)を参照下さい。

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