「考えていたとおりの展開で戦えた」。井上尚弥がフルトン戦を“自己解説”!9月4日(月)に『井上尚弥出演!エキサイトマッチSP「フルトン対井上尚弥」』をWOWOWで放送!
配信日時: 2023-09-03 20:00:00
[画像: https://prtimes.jp/i/1355/7401/resize/d1355-7401-eb2da9603468b75802a3-0.jpg ]
WBC・WBO世界スーパー・バンタム級王者の井上尚弥(30=大橋)が1日、WOWOWの『エキサイトマッチSP』の収録に臨んだ。この日、井上は父親でトレーナーの真吾氏とともに戴冠試合となった7月25日のスティーブン・フルトン(29=アメリカ)戦をゲスト解説。8回TKO勝ちで4階級制覇を成し遂げた試合をスタジオで解説しながら“観戦”した井上は「試合前は不安しかなかったけれど、終わってみたら伸びしろを感じた」と感想を口にした。
■6ラウンド 「フルトンが消耗していると感じた」
戴冠から1ヵ月が過ぎたが、この夏を象徴するかのように余熱は続いている。確定した新しい情報があるわけではないのに様々なメディアでは毎日のように「井上尚弥」「モンスター」といった文字が躍っている。フルトン戦の勝利が衝撃的かつ印象的だったことの証左といっていいだろう。
真吾氏が「試合よりも緊張する」というWOWOWでの親子解説は3度目となる。まず井上は「試合前は体格差の不安しかなかった。(不安を払拭するために)どこまで追い込めるか」がカギだったと明かした。スーパー・バンタム級はバンタム級よりも1.8キロ重いが「体重を落とすタイミング、時期に戸惑ったけれど筋量を残して戦えたのでプラスしかなかった」と話す。
試合に関して、真吾氏は1ラウンド開始前に「中間距離をキープすること」と指示して送り出したのだという。左腕を下ろしたL字ガードでスタートしたことについて井上は「その方が戦いやすいし距離感をつかみやすいから」と説明。そして「最初の一発目の左ボディストレートで距離がつかめた」と加えた。
途中で振りの大きなパンチを繰り出したが、それも「もらったらヤバいと思わせたかった」という狙いがあったという。真吾氏は「2ラウンドで完全に見切っていましたね。だからフルトンは反応も対応もできずに煮詰まっていた」と分析している。
より戦況が井上に傾いたのは6ラウンドだ。井上は「フルトンが消耗してきていると感じた。息遣いやスタイルに粗さが出てきたので失速していると思った」と話す。
迎えた8ラウンド、井上は何度も種を撒いてきたボディへの左ジャブから顔面への右ストレートを決め、さらにジャンプして左フックをヒットしてダウンを奪う。再開後、一気に連打で追い込みレフェリー・ストップに持ち込んだ。
■井上が挙げるS・バンタム級 4人の対戦候補
「スーパー・バンタム級で戦ってみて伸びしろを感じた」と話す井上は、試合後に1週間ほどの休養をとったあとロードワークを始め、そのあとでジムワークも開始したという。
ファンの注目は井上の近未来に集まっている。次戦の相手はフルトン戦後のリングで顔を合わせたWBA・IBF王者のマーロン・タパレス(フィリピン)が有力視されている。実現すれば4団体王座の統一戦となる。40戦37勝(19KO)3敗の戦績を残しているサウスポーの2階級制覇王者について、井上は「この前、映像を見たら自分が思っていたイメージと違って意外に巧いボクシングをするなと。上半身のつかい方が上手で、ディフェンス面もいい」と分析。そして「一発のパワーもあるしフルトンより怖いかも」と警戒の色を強めている。そして「タパレスと戦うことをイメージしてトレーニングを始める」と加える。
その先の対戦候補として名前が挙がっているのが元2階級制覇王者のルイス・ネリ(メキシコ)と元3階級制覇王者のジョンリエル・カシメロ(フィリピン)だ。さらに井上自身は前WBA・IBF王者のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)の名前も挙げた。「カシメロとは一度は対戦が決まったこともあったし、実力がある選手なので戦ってみたい。ネリも強い選手。アフマダリエフも候補」と話す。
タパレス、カシメロ、ネリ、アフマダリエフ――この4人を倒すことが前提となるが、井上はその先も薄っすらと視野に入れている。「フルトンと体格差を気にせずに戦えたので限界はここ(スーパー・バンタム級)じゃないと感じた」と話し、そう遠くない将来にフェザー級進出の可能性があることも否定しなかった。ただし、慎重な姿勢は崩しておらず「あと2~3年は待ってほしい」と条件をつけている。
まだまだ「モンスター」の破壊劇は続きそうだ。
『井上尚弥出演!エキサイトマッチSP「フルトン対井上尚弥」』は4日(月)午後9時からWOWOWライブで放送される。同番組内でロベイシ・ラミレス(キューバ)対清水聡(大橋)のWBO世界フェザー級タイトルマッチ、武居由樹(大橋)対ロニー・バルドナド(フィリピン)の54キロ契約8回戦も放送予定。
<WOWOW番組情報>
■『井上尚弥出演!エキサイトマッチSP「フルトン vs 井上尚弥」』
【放送・配信日】9月4日(月)午後9:00 [WOWOWライブ][WOWOWオンデマンド]
・スペシャルゲスト:井上尚弥、井上真吾/解説:ジョー小泉
■『エキサイトマッチ~世界プロボクシング
S・バンタム級10回戦 ルイス・ネリvsフロイラン・サルダール』
元2階級制覇王者の「悪童」ルイス・ネリが母国メキシコのリングに登場!日本でもなじみのあるフロイラン・サルダールと拳を交える。
【放送・配信日】9月11日(月)午後9:00 [WOWOWライブ][WOWOWオンデマンド]
■『エキサイトマッチ~世界プロボクシング
WBO世界S・フェザー級タイトルマッチ エマヌエル・ナバレッテvsオスカル・バルデス』
3階級制覇王者で現WBO世界S・フェザー級王者のエマヌエル・ナバレッテと元2階級制覇王者オスカル・バルデスが激突!激闘のメキシカン対決を制するのはどちらだ!
【放送・配信日】9月18日(月・祝)午後9:00 [WOWOWライブ][WOWOWオンデマンド]
■『エキサイトマッチ~世界プロボクシング
IBF世界バンタム級王座決定戦 エマヌエル・ロドリゲスvsメルビン・ロペス』
かつて井上尚弥と拳を交えた元IBF世界バンタム級王者エマヌエル・ロドリゲスが王座返り咲きを狙いIBF同級3位メルビン・ロペスとの王座決定戦に臨む。
【放送・配信日】9月25日(月)午後8:00 [WOWOWプライム][WOWOWオンデマンド]
■『生中継!エキサイトマッチSP「カネロvsチャーロ」』
ボクシング界最大のスターで4団体統一世界S・ミドル級王者のサウル・カネロ・アルバレスが4団体統一世界S・ウェルター級王者ジャーメル・チャーロと究極の王者対決へ!
【放送・配信日】10月1日(日)午前9:30 [WOWOWプライム][WOWOWオンデマンド]
【エキサイトマッチ 番組オフィシャルサイト】https://www.wowow.co.jp/sports/excite/
【WOWOWオンデマンド】https://wod.wowow.co.jp/
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