VIE STYLE、ポーラ化成工業が行なったマインドフルネス状態を脳波計測から推定する技術開発を支援

プレスリリース発表元企業:VIE STYLE株式会社

配信日時: 2023-07-11 13:00:00

イヤホン型脳波計を用いて、心理状態をリアルタイムに把握し、化粧品の感性価値を分析

次世代型ウェアラブル脳波計の開発とニューロテクノロジー(ブレインテック)の社会実装を行うVIE STYLE株式会社(代表取締役: 今村 泰彦、本社所在地: 神奈川県鎌倉市、以下VIE STYLE(ヴィー スタイル))は、株式会社ポーラ・オルビスホールディングスの研究・開発・生産を担うポーラ化成工業株式会社が行なった、ヒトのマインドフルネス状態を脳波計測データから推定する技術開発を支援したことをお知らせします。

VIE STYLEが開発・販売しているイヤホン型脳波計を用いて、様々なシチュエーションにおいて客観的なヒトの心理状態をリアルタイムに分析できるように研究開発を支援しました。

※参照記事:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000037.000092303.html



[画像: https://prtimes.jp/i/67474/36/resize/d67474-36-44f5ca94add90aadd9f0-0.png ]

技術開発の概要


今回は、化粧品の開発におけるヒトの心理状態を把握するための新たな手法を技術開発し、従来の質問票やヒアリングに代わり、脳波をモニタリングすることでユーザーの心理状態を正確に把握することが可能となりました。

具体的にはVIE STYLEが開発・販売するイヤホン型脳波計を使用してユーザーの脳波を計測して、個人差がある脳波データを考慮して、マインドフルネス状態(★)を推定するための学習アルゴリズムを構築しました。マインドフルネス状態を誘発した際の脳波を対象者・実施回ごとに計測し、時間により変化するデータを特徴量として、対象者ごとにパーソナライズした学習アルゴリズムを構築したところ、脳波データからマインドフルネス状態を推定できることができました。

化粧品の感性価値の分析


脳波計測および構築した学習アルゴリズムによって、ヒトが化粧品の使用により、どの程度マインドフルネス状態になっているかを評価することができるようになりました。

そこで本技術を用いて、処方設計や香料、容器形態などが異なる化粧品使用時のマインドフルネスの度合いを評価したところ、違いを捉えることができました。このことから、構築した評価技術で得られた知見は化粧品の感性価値の理解向上や設計に役立つと考えられます。

★ マインドフルネス状態
マインドフルネス状態とは、一例として次々と生じている今この瞬間の出来事や経験に対し、受容的な注意によってありのままに気づいている状態のことを指します。

マインドフルネス状態を高める方法(マインドフルネス実践法)には、瞑想法から、病院や企業、学校などで実施されるマインドフルネス心理療法やマインドフルネス訓練法までさまざまなものが知られています。これらのマインドフルネス実践法によって、身心の健康増進や、ストレスや鬱、不安といった精神症状が改善することが示されています(※)。

※ Masahiro Fujino, et al., Japanese Journal of Mindfulness, 2019, Vol. 4, No. 1
杉浦義典 “マインドフルネスにみる情動制御と心理的治療の研究の新しい方向性.” 感情心理学研究 16.2 (2008): 167-177

VIE STYLE株式会社


VIE STYLEは、「Live Connected, Feel the Life~」をミッションに掲げ、ニューロテクノロジーとエンターテイメントで、感性に満ちた豊かな社会をつくることをサポートするプロダクトを創造することで、ウェルビーイングに貢献し、さらに、脳神経に関わる未来の医療ICT・デジタルセラピューティクス(DTx)の発展にも寄与していきます。

[表: https://prtimes.jp/data/corp/67474/table/36_1_8bf2e96da08f8389b9c0bebbbe3c0b70.jpg ]


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