旧松尾鉱山新中和処理施設において大規模災害訓練を実施

プレスリリース発表元企業:JOGMEC

配信日時: 2014-10-30 19:37:26

JOGMEC(本部:東京都港区、理事長:河野博文)は、10月23日(木)、岩手県八幡平市の「旧松尾鉱山新中和処理施設」において、岩手県をはじめ関係機関等と共に平成26年度大規模災害訓練を実施しました。

 JOGMECが岩手県から運営管理を委託されている「旧松尾鉱山新中和処理施設」では、平成13年度から毎年、大地震や風水害等の大規模災害を想定した災害訓練を実施しており、災害発生時の緊急対応や関係機関との迅速かつ円滑な連絡・対応を確認し、職員をはじめ関係者の危機管理意識の向上を図っております。
 最近、日本各地で“急速に発達する低気圧”によるとみられる竜巻や落雷、大雨に伴う土石流などの災害が頻発しており、新中和処理施設でも過去に発達した低気圧に伴う落雷により商用電源が停止して非常用発電機の運転を余儀なくされたり、強風を受けて管理棟の屋根の一部が剥がれるなどの被害を受けております。

 それらを踏まえて今回の災害訓練は、下記の想定に基づいて実施しました。

1.処理施設(原水送水ポンプ室)へ落雷、同所から火災が発生するとともに場内が停電、火災によって1名が火傷による負傷。
2.非常用発電機は過電流により受電室内部が損壊したため始動せず、処理設備への電源供給が困難となり、中和処理設備の稼動ができない。
3.設備復旧に6日を要し坑内貯水限界の48時間を超えるため、炭酸カルシウム河道投入が避けられない状況

 午前中は、災害発生の連絡を受け速やかに「現地対策本部」を設置し岩手県ほか関係機関との通信訓練を実施し、JOGMEC本部においても理事長を本部長とする「災害対策本部」にて被災状況に関する必要事項の的確かつ迅速な伝達方法の確認を行いました。午後からは、実地訓練として、八幡平消防署の協力を得て消防車による放水消火や救急車による負傷者搬送を行うと共に、放流溝に原水を導水するための配管接続や炭酸カルシウム溶液を放流溝へ投入することを模擬した訓練を行いました。

 実地訓練終了後、関係省庁及び自治体等で構成する「旧松尾鉱山坑廃水中和処理施設維持管理連絡会議」を開催、炭酸カルシム河道投入決定の模擬訓練を行うとともに訓練結果及び災害発生時に生じる問題点等に関する情報・意見交換を行いました。

 今年度の災害訓練は、発生頻度の高い“気象災害”を想定したもので、今回は昨年に引き続き消防車及び救急車の出動による消火訓練等を実施するなど、現場での災害対応への具体的取組みを実行しました。JOGMECは、次年度以降も様々なケースを想定した訓練を実施することで今後も新中和処理施設維持管理業務の安全かつ確実な実施に役立てていきたいと考えています。              
                
     
■ 旧松尾鉱山坑廃水中和処理施設維持管理連絡会議メンバー
岩手県環境生活部環境保全課、県土整備部河川課
経済産業省関東東北産業保安監督部東北支部
国土交通省東北地方整備局岩手河川国道事務所、北上川ダム統合管理事務所
八幡平市市民福祉部市民課
JOGMEC(金属環境事業部、松尾管理事務所)
                        
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http://www.jogmec.go.jp/news/release/news_10_000153.html?mid=pr_141030
  


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